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第53話 魔王軍幹部とは

「さて……何から話そうか」


騎士団長は俺たちを騎士団本部に呼んだ。

今回の件で、色々と伝えたいことがあるのだろう。


「今回の件だが……。まずはお手柄だったと言っておこう」


そう言って騎士団長は続ける。

騎士団長の話によると、一ヶ月ほど前に、近くの村の人々がごっそりいなくなる事件があったらしい。騎士団はそれについて王都から調査部隊を送ったようだ。それの隊長としてクロノスがこの近くまでやってきていたようだ。

調査では足取りもつかめず、ラムスが現れたということで、一旦打ち切りになっていたようだ。しかし、何人かは死んでしまったが、現在は皆無事に村に帰っていつも通りの日常を取り戻しつつあるらしい。

ちなみに、タルポを最後に運んでいった農夫たちは、近くの川べりで、血が吸われて死んだ状態で発見されたらしい。人民を優先して助けたはずが、別のところで発生していたと考えると、なんだか微妙な気分になる。しかも残念ながら奪われた楽曲は戻ってきていない。あれで人を操る魔法を強化されたらと思うと、騎士団の人たちも気が気でならない。


「と、まあ。これが現在までの流れだ。君たちには臨時報酬が出ている。騎士団入り口の受付で受け取るといい」


そう言って騎士団長は秘書にあるものを持ってこさせる。それはキラキラと輝いていて星の模様をしていた。


「ついでにこれはクロノスからのお礼だそうだ」


見ると文字が刻まれている。


「多分だが、魔力を上げるキーホルダーみたいなものだろうな」


きちんと4人分用意されていてそれぞれが装備できるようになっていた。


「ふむ。俺の用事はこれで終わりだが、何か質問はあるか?」


ここで、俺はここ最近一番気になっていることを尋ねる。


「あの。そもそも魔王軍幹部ってどれくらいいるんですか?」


その質問に、騎士団長は驚いたような顔をする。しかし、すぐに納得し、秘書に一冊の本を持って来させた。


「そうだなぁ。 俺たちが把握している魔王軍幹部は全部で6人。本当はこれだけだと思われていたんだが、タルポって奴は初めて聞くからな。もしかしたらまだいるのかもしれん」


「それぞれの特徴とかってありますか?」


騎士団長はちょっと待ってくれといいながら本をめくっていく。そして何かを発見したようにすぐにこちらを向く。


そして、魔王軍幹部の説明が始まる。


「1人目はラムス。種族は人間。こいつはご存知の通りなので詳細は省く。まあ、ここ一ヶ月活動している様子はないし、今はマークを外してもいいだろうな」


「2人目にヘラト。こいつは確かエルフだったはず。前も説明したと思うが、騎士1万人殺しで有名な幹部だな。ここ数年全く活動してない様子だから、出会うこともまずないだろうな」


「3人目にメルリューク。種族は海人。海に住むタイプの人だな。詳しいことはわかっていないが、世間渡りが上手で既に人間の中に混じってるかもしれん」


「そして4人目。サヴェン。種族はわかってない。わかってる幹部の中でも一番情報が少ない奴だな。逆になぜこいつの名前が知れられているのかっていう方が不思議なくらいだ」


「5人目はジェルピット。これも前回説明したから詳細は省くぞ」


「そして6人目はナルトスだ。まあこいつは昔討伐されたから、教えても意味ないとは思うが」


「そして、今回対峙した魔王軍幹部、タルポ。今までに噂にされたことすらなく、存在が明らかにはなってなかったんだ。まさかまだいたとは思ってもいないし、騎士団としは急いでこの情報を王都に届けたもんだ。」


「と、まあこんな感じだな」


団長は一通り説明し終えると、疲れたように溜息をついて、目の前に運ばれてきたコーヒーに一口口をつける。


「ネプ団長。そろそろ臨時会議のお時間です」


しかし、落ち着いたのもつかの間。すぐに秘書が団長を呼ぶ。団長は疲れた顔をして部屋から出て行った。

俺たちはこの後はいつも通り宴をして寝るだけだ。

魔王軍幹部か。別に倒していかなくてもいいとは思うんだが、こういうのって倒していくのが筋なんだろうなぁ。もしかしたらこの世界に呼ばれた理由もその辺が関係しているかも知れないし。

とにかく、当分の間はこりごりだな。一ヶ月も経たないうちに2人の幹部と戦ってるんだもんな。

どうするかと思いながら、俺たちはやっぱり宴の会場は向かうのだった。




ー第2章ー 音ゲー大会編 終


「ほう。俺様と手を組むと申すか。そこの人間よ」


「ええ。私たちと一緒にこの大陸を支配しましょう」


そう言ってその領主は大金をその男に手渡す。


「ほう。確かに頂いたぞ。だが足りぬ。こんな事では我は動かぬぞ」


「問題ないわ。すぐに集めてくるから」


「まあいい。俺様とこの大陸の人間で二番目に権力のあるお前が手を組むのだ。この大陸は落ちたも同然よ」


そう行って、男は去っていく。残された女は、娘の写真を手に取ると、それを伏せた。

絶望の淵に。



ー第3章ー 西の大陸編 始









2章も終わりました! 次から3章ですが、一旦間に登場人物紹介を挟みます。よろしくお願いします

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