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2-0.これまでのあらすじ

 男性保護施設襲撃事件。


 上位妖魔によって戦線が崩れかけたその時、救援機《MHR-1》が戦場へ突入した。


 操縦していたのは――魔法少女ではない十歳の技術者、真咲綾芽。


 無断出動という規定違反。


 それでも彼の突入は、多くの命を救う結果となった。


 協会の判断は――不問。


 事件は、ひとまずの終わりを迎える。


 だがその日。


 綾芽は一瞬だけ、奇妙な“視線”を感じていた。


 山の奥。


 夕焼けの向こう。


 何も見えないはずの場所から。


 それが何だったのか、まだ誰も知らない。


 ただ一つ確かなのは――


 少年はこれからも、「間に合う」ために走り続けるということだけだった。

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