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二章:事前準備は指差し確認してでも、万全に。2

うっきうきで人員の声掛けしているウィルフェアは置いておこう。多分きっと、いい人選をしてくれる事でしょう。

トラおじじがエディスも巻き込んでしまおうかのぅ…、とぽつりと呟いていたので。きっと、初心者講習の時に訓練場で、ルビナリオについての話を一緒にしたBランクの冒険者であるエディス・ノインも明日のオートラナの冒険者登録の場に駆り出される事になるのだろう。

…冒険者の依頼の中に、冒険者ギルド支部の事務作業補佐も存在するんだねぇ…。今回の登録対象が特殊すぎるから、事情を知っている〈森の輪〉に白羽の矢が立つのはわからないでもないが。エディスにも指名が入るのは…今までも似た様な事があったのだろう。きっと。

依頼受けちゃったね…?とルビナが呟き。いや、違っ…!?と若干混乱しっぱなしのトゥエラが否定しているが。にこにこ笑顔のドレグが、依頼から逃さないはずである。

アトラがエデュライナの方を見て。楽しそうだなぁ、エデュライナ、と呟いて。表情は変わらないけれど、瞳の奥が楽しそうに輝いているエデュライナが、ええ、と静かに一つ頷いた。

そんな状況を見つつ、スノゥが一言。


「話戻すわよ?」


はーい、といい返事の声が、即座に上がる。とりあえず、聞いておかないと何が出てくるかわからない…!と、トゥエラが小声で独り言を呟いた。

旅人達に対する理解力が素晴らしい、と思ってしまったミルキィである。


「〈森の輪〉と冒険者ギルドノルキスタ支部に派遣するオートラナは、ウィルフェアの人員見定めが終わり次第顔合わせする予定だけど。

魔法使いと関係のない形で違和感少なく、ノルキスタにやってきたという状況にしたいから、ここも背景とかの設定が必須だと思ってる。…考えること増えたわね?」

「まー、唐突に冒険者ギルドノルキスタ支部の建物から出てきても、誰だお前!?ってなっちゃって、事情を知らない人が警戒しちゃう結果になるだろうしねぇ。」


魔法使いとの関係を匂わせない様にするのならば、警戒される状況を作らないのも大事である。

ウィルフェアも、話が終わった後でもう一回戻ってもらう予定ではある。このまま冒険者ギルドノルキスタ支部の外…どころかギルドマスター室の外にでたら、どこから出て来たこの人!?ってなるのが目に見える。そうなったら、顔合わせをしたオートラナ二人を返した意味がなくなってしまう。


「他に準備しないといけないのは…小屋を建てれる前提で、休憩室や治療室、食堂で使うあれやそれや…?」

「あの、ミルキィ。それ対象絞った様で絞ってない気がします。」

「うん、言ってて思った。でもね、本当色々準備する必要があるよね…?」


クロムにツッコミ貰ったので、思わず頷いたが。

そもそも、必要なものが多岐にわたるからねぇ…。

ふっ、と息を吐いたら。ドレグが口を開く。


「お聞きしたいのですが、治療室ってどうやって治療するつもりなんですか?」

「回復薬を使う前提で、保護の為に包帯とかも併用予定だけど…。

そうだ、クロム。ここでの話が終わったら速攻で薬師のおばば様に、クロム達が作った回復薬を第三者に使用し、尚且つ代金をもらっても大丈夫なのか確認しといて。

駄目なら明日大丈夫な様に免状でも免許でも取れる様にしといて貰えると嬉しい。それでも駄目そうなら、回復薬の購入をよろしく。」

「わかりました。確認のため、ルディと二人で向かいますね。」


この辺りの確認とってなかったのは、単なるうっかりである。無料で、クロムなりルディなりが作成した薬を第三者に使用する事に関しては、実は薬師のおばば様から免状をもらって、飲み合わせを確認する事を必ずする様に念押しされながらも許可が出ている。

今回確認したいのは、第三者に対する有料での使用である。無料で配ったら、他の薬師の人への営業妨害になるからね。

最終手段として考えているのは、転売ではない事を示す為に回復薬を購入して買った値段より若干安い値段で怪我をした人に譲る事だが…高ランク冒険者が来た場合が若干問題になりそうである。Eランク冒険者から安く回復薬を譲り受けるのはどうなんだろうね?

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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