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初雪さん出番がありますよ!
初雪「ホント!?ユウ兄に会える!?」
それはお楽しみに。
いや、まだセーフ。まだギリ勝ってる。俺は大丈夫、絶対大丈夫……
「……よし、落ち着いた」
「はい?」
「いや、こっちの話。なんでもないから遊んでていいよ」
「ん?まあいいか」
そういうと、アカリちゃんはマコたちと遊んで、というかマコたちを撫でまわしている。
マコは撫でられてる絵がかわいいけど、自分で言うのもあれだが、アリジゴクは撫でるものじゃないと思う。ごめんなイチゴ。かわいい名前なのに。
あっちは置いておいて、上への梯子?の制作だ。
だが、普通の梯子では、長さが足りないし、つくりの甘さから丈夫さも心配だ。
そこで今回は、上に登れればオッケーな感じにしておく。
まず、木を板状にしていく。できる限り大きく、数は多めで。それができたら重ね合わせて1枚の長い板を作る。
そしたら、板の足をかけるほうに、ペットボトルくらいの太さの木の塊を、足場代わりに打ち付けていく。裏側には、同じ太さで長めの棒を、板に並行に打ち付けていく。これで、縦と横に強くなるはずだ。たぶん。
最後に、下側には太めの棒を少し出るくらいに、上側にはL字にした棒を打ち付け、両方に滑り止めとして皮を貼っていく。
これで完成だ!一応、それなりの姿にはなったが、正直どうなのか心配ではある。まぁ、試せばわかる!
「よいしょっと」
「……あ、それが上に登るやつですか?」
「一応ね。試さないことにはわかんないけど」
そう言いながら板を崖に引っかける。調整をしつつ、そのまま登ってみて、様子を見たが、問題はないようだ。
これで、いつでもこの場所から逃げられる!
「それで、あがらないんですか?」
「せっかくだから森でやりづらい他の作業もするよ。まだ発酵中だし」
「?」
そういえば、だいぶ時間たってるし、大丈夫かな?
最初に作ったやつを確認してみると、……いい感じに膨らんでいる。これならもういいかな?
発酵して膨らんだこれを、軽く押して空気を抜いてから、いくつかに切り分け、小さめなら10等分くらいでもいいかも?にして、20分以上かけてもう一度寝かせる。空気を抜くのは、中に空気だまりがあると焼き時間や具合が悪くなるのだ。
これを作った分全部にやっていく。
「……これパンですよね?」
「……うん」
「窯ないですけど、どうするんですか?」
「あっ!?」
「えっ!?」
ど、どうしよう。本当なら窯というか焼くとこを用意しようとしてたのに、いざこざですっかり忘れてた!急いで作らないと!でも……
「うーん」
「どうしたんですか見回して?周りに何かあるんですか?」
「いや、できれば穴とかないかなぁって。穴があれば、それを弄って窯に出来そうだから」
「穴を開けられないんですか?」
「いや、そんなの無理でしょ。……無理でしょ?」
「どうなんでしょう?」
『百聞は一見にしかず』というより、『実行あるのみ』だ。
壁に向けて攻撃してみるが……さっぱりダメだ。これは壁が壊せないということで……
「いまの攻撃なんですか!?背中押してるみたいな感じじゃないですか!」
「ギャン!?」
か、壁が固いんだ。俺が弱いわけでは、弱いわけでは。
「仕方ないです。この魔法使いの腕の見せ所、しっかり見ていてください」
「で、できるのか!?」
「たぶんできます!」
「たぶんの割に自信はすごいね!」
「それでは……」
そういえば、しっかり魔法使っているところ見るのは、初雪ちゃん以来かなぁ。あの追われてるときは、魔法を見るとかそんな場合じゃなかったからな。
そう思いしっかり見ていると、アカリちゃんはさっぱり動かない。んー?初雪ちゃんも詠唱してたし、無言はないと思うんだけど。
「あの、だいじょう「……ないです」え?」
「杖がないです!!」
「え?……あれ?本当だ」
「い、いつからないんでしょう!?」
「えっ!?う、うーん?わからないなぁ(棒」
これ俺がどこかに落として来たんじゃない?
そう思いマコを見ると、
「(フンフン)」
ま、まるで『こっちは関係ないですよ』と言っているみたいだ!
「ど、どうしましょう!あれ結構高めで、お金いっぱい使っちゃったのに」
「「「(じーっ)」」」
おい、全部こっちが悪い風にするんじゃない。
で、でも、悪いことは悪いし、謝っとくべきか。
「あのさ」
「はい?」
「たぶん、運んでいる途中で落としちゃったんだと思う。本当にごめんね」
「えっ!?あー、うん……」
「?」
「そんなにしっかり謝られたら怒りづらいじゃないですか。助けてもらったのはこっちなのに」
「そ、そう?」
「……うん。いままでに集めた素材でもう一回買いなおします。それまで魔法は使えないけど、このまま一緒にいてくれますか?」
「それくらいなら。町まで……町の近くまで送るよ」
「ありがとうございます!」
うーん。最初は森の出口までの予定だったんだけどな。
初雪「…………」
作者「はい。回想の一瞬でしたね」
初雪「…………」
作者「……もしかして、おこですか?」
初雪「激おこだよ!読者からの期待も裏切ってるよ!」
作者「大丈夫」
初雪「……?」
作者「そんなに期待されてないと思うから」
初雪「エターナルフォースブリザード!」
作者「ハハハ。そんなスキルはない」
初雪「なに勘違いしてやがる」
作者「ひょ?」
初雪「ここは枠外だよ!」
作者「しまっ、ひぇぇぇぇっ!?」
初雪「悪は滅びた!」
冗談です。




