安心のできる存在
※腐向け漫画です。苦手な方はご遠慮してください。
2話ですので1話から読んでいただけると嬉しい限りです。
俺は平田純一、健全な高校生だ。
そう・・・俺は健全な・・・健全な・・・。
・・・・・・。
__ヤってしまった・・・。
「どうしよ・・・」
健全な俺は・・・幼馴染みの高橋裕也(♂)と・・・
「一夜を明かしてしまった・・・」
・・・いや、夢かもしれない!
という希望があったが、
俺の隣には気持ちのよさそうな裕也の寝顔があった。
「・・・すー・・」
現実。
「うぅ・・・もうお婿に行けないっ・・・」
「別に行かなくていいじゃん・・・」
寝ていたはずの裕也が起き上がった。
「お、起きてたのかよ」
「今なー・・・ふぁ・・・」
裕也が眠たそうにあくびをする。
俺は布団から出ようとした。
その時俺はあることに気がついた。
「・・・・・」
身体中にある紅いキスマークに・・・
それに気付いた裕也は
「ああ、綺麗に跡残ってんな」
「残ってんな、じゃねえよ!どうすんだよコレ・・・制服から見えるじゃん」
首筋にも付いている。
しかもそれが男に付けられたものとか・・・。
「はぁ・・・」
「何だよ、その溜め息」
気に入らなかったのか、裕也が問い詰めてくる。
「何でもない」
「嘘・・・」
裕也が俺の身体を引き寄せる。
「な・・・っ!」
裕也の逞しい身体に俺の華奢な身体が収まる。
「・・・っ」
昨晩の事が脳裏に浮かんでしまう。
「本当のこと言えよ・・・」
耳元で呟かれた裕也の低い声にゾクリと身体が反応する。
「なん、でもねえ・・・って」
「言えよ・・・」
「・・・た、ただ、こんなの見られんの恥ずいって言ってんだよ!」
言ったから早くどけえぇぇ!
「何?お前、誘ってんの?」
違うってのドアホ!!
「違ぇーよ、ドアホ・・・って、おい!」
裕也が俺のはきかけたズボンを脱がそうとしていた。
「も、やめっ…ンっ…」
「純一…可愛い…」
逃げようとしても俺の力では裕也には勝てない。
「もっ…本当に駄目だって…言ってん…・・・だろうがあぁ!!」
「っあぐ・・・」
思いっきり、裕也の股間に一発お見舞いしてやった。
「は、早く服着て・・・部屋から出てけ!」
俺は乱暴に服を投げつけて、強引に裕也を追い出した。
「はぁ…やっと出てって行った…」
俺は一人になった部屋で溜め息を吐く。
今さっきの・・・本当に・・・・
「ヤバかったかも・・・」
『純一…っ!』
「っ・・・」
こんなのどうすんだよ・・・。
「・・・って、もうすぐで学校じゃんか!」
そして俺は制服を手に取った。
「・・・ゲホッ・・・おはようさん」
俺は遅刻ギリギリに息切れながらも教室に駆け込んだ。
「どうしたよ平田、ギリギリだぜ」
クラスメイトの岡村直也が駆け寄って来た。
「寝坊した」
いや、嘘は言ってない。
「あ、またエロゲかぁ?溜まってんのは分かるけど、無理すんなよな~」
「分かってんよ」
違うけどな。
「そーだ平田、アレ見たか?」
「見た!ヤバかったよな!!」
「だよなぁ!」
俺達の言うアレとは、
「今週もエロかったよなぁ・・・」
「そうだな~」
今流行りの貧乳魔法少女みるくたんのことだ。
「特にあの触手がなぁ・・・」
「それで___…」
それを見た後に・・・
『あぁッ…裕也ァ・・・はぁん』
「違う!俺はそんなことっ…!」
「??何が・・・?」
クラスの人の視線が一気に集まる。
「…えぁ、…いや~録画忘れちゃったんだよなー」
「あ、俺とってんぜ。今度コピーしてやんよ」
「さ、さんきゅー・・・」
思い出すな。頭から消去しろ!!
「そう言えば高橋、高橋いないじゃん。高橋」
今忘れようとしてんだよ。言うなよ、名前3回も言うんじゃねえよおお!
「忘れたよ、そんな奴」
そう言って俺は自分の席に座ろうとしたとき。
「へ~忘れたんだ・・・俺のこと」
背後から声をかけられてギクリとする。
「お、高橋~遅刻だぜ~」
「センコウがいないしセーフだよ」
裕也は当然のように俺の後ろの席に座る。
「・・・お前の席ここじゃねーだろ」
「何?俺のこと忘れてたんじゃないのか?」
「う・・・」
完全に拗ねてるよコイツ。
どうしよう・・・っていうか、何で俺が裕也の機嫌を取んないといけないんだよ。
「あ、そーだ。お前ら今日のカラオケ行く?」
「行かねーよ」
俺は家、学校、ア●メイト、本屋以外行きたくないんだけど。
「高橋は?」
「純一が行かないんだったら行かないよ」
「え!?マジで~?高橋いねーと女子集まんないんだけど・・・なぁ平田」
「・・・やだよ」
岡村が捨てられた子犬みたいな顔で見つめてくる。
俺はそれでも断るつもりだった。そう・・・
「貧乳魔法少女の生プロマイドと特大フィギア・・・」
「よし、行こう!!!」
この言葉が出るまでは。
そしてそのカラオケだが・・・。
「高橋く~ん。高橋くんはぁ好きな人とかいるの?」
隣のクラスの白井美架さんだ。裕也にベッタリとしていて離れようとしない。
裕也は心底面倒くさそうに顔を背けていた。
「アレのため・・・あと少しの辛抱だ」
俺は部屋の隅に縮こまって呪文の様に呟く。
まさかこんなにも人数が多いなどとは思ってもいなかったのだ。
「不覚だ・・・はぁ」
俺が気だるそうにしていると、岡本が透明の液体の入ったコップを手に持ち歩いて来た。
・・・何だかヤケに顔が赤い。
「平田。お前もこれ飲めよ」
「ん?」
岡村が差し出してきたコップの中の液体からはアルコールの匂いがする。
「うわ、酒じゃんか。俺飲めねーから・・・」
かなり岡本は酔っているようだった。歩くのもフラフラしていて、息を吐くたび酒の匂いがプンプンする。
俺は岡本から逃れようとしたが部屋の角に追い詰められてしまった。
「も~コレくらいいいらんかー。フフフ、俺も酔ってないからさぁ~ヒック」
「いや、酔ってんだろうが!滑舌悪いしよ!!」
助けを呼ぼうにも裕也は女子に囲まれ全く見えていない。
岡本はコップを俺の口に無理矢理付けた。
「んんぐッんん__ゲホっ・・・」
コップの酒を一気に流し込まれて喉が焼けるように熱い。
そのすぐに身体が顔から全体へと火照りが広がってくる。
「に、苦い・・・し、不味い」
何だか頭がボーッとして何も考えられなくなった。
全てが上手くいくような解放感があった。
「俺も一曲何か歌おうかな・・・」
こんなことも口走った。
「おお!よくぞ言ったあ!平田いっけ~♪」
岡本も酔いでノリノリで答える。
こいつら酒飲んだんじゃね?みたいな声も聞こえたが何も感じない。
俺は中央の段差に上がろうとした。
「え~と・・・今から歌__・・・」
「純一」
フラフラの足で段差に引っ掛かった俺の身体を今さっきまで女子に囲まれていた裕也が抱き止めていた。
「ぅん?裕也・・・か」
何故だか分からないが裕也は怒っているような気がした。
だけど、
抱き止めていたのが裕也だと分かると何だか俺は安心して・・・凄い睡魔に襲われた。
読んでくださり誠にありがとうございます。
次で最終話予定です。次回も見ていただけたらとても高栄です!




