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GWなので貴音は遊びに行きたいのです(貴音side)

 


 ゴールデンウイークなのです♥



 貴音の学校は今日お休みなのです! もちろんおねえちゃんの学校もお休みなのです! だから家族みんなでどこかへ遊びに行きたいのです!


 でも……おねえちゃんは朝の九時になっても寝ているのです。


 ――せっかくのお休みなのに……もったいないのです。



 だから……起こしにいくのです。ふっふっふー♥



 ※※※※※※※



「こんこん、入るのです」


 おねえちゃんの部屋は相変わらずいい匂いがするのです。特に今日は香水の香りが強いのです。


 貴音はおねえちゃんのベッドに近づくと、そぉっとおねえちゃんの枕元に立ったのです。「くすぐり」は色々試してしまい、おねえちゃんに耐性がついてきたので無反応……もう面白くないのです。

 おねえちゃんは日々しぶとく進化し続けるのです……ゴ●ブリと一緒なのです。


 なので起こす貴音側もだんだん毒性を強めていくのです! 枕元に立った貴音はパジャマの上着の裾を持ち上げると


「ほーら、貴音ちゃんのおっぱいなのでーす、起きないと見られないのです♥」


 おねえちゃんはいつも寝たふりをしているのです! なので最近は貴音のおっぱいを見せるのです。おねえちゃんはヘンタイさんなのでこれをやられると絶対に目を開けるのです! ところが……


 ……あれ?


 おねえちゃんは起きてこないのです。どうやら本当に寝ているのです。


 ――へっ!?


 貴音はふと我に返ったのです。よく考えたら、貴音はおねえちゃんの前で自分から()()()()おっぱいを見せていたのです。


 ――ふっ、ふわぁああああっ!


 ヘンタイおねえちゃんの影響で、最近は貴音までヘンタイさんになってきているのです! おねえちゃんが無反応なのに、貴音がひとりでおバカなことをやっている……はっ、恥ずかしいのですぅううううううううっ!


 もっもう二度とやらないのです。でもおねえちゃんを絶対に起こすのです!


 貴音はベッドに入るとおねえちゃんの背中を見ながら一緒に寝転んだのです。おねえちゃんは横向きに寝ているので、貴音の目の前にはおねえちゃんの背中……そしてピンク色のかわいいパジャマが見えるのです♥


 さっそく貴音は、ネットで調べた「気持ちイイ場所」を試してみるのです。今朝は背中の真ん中あたりを、上から指でなぞっていくのです!


 人差し指でツツツゥ~っとなぞるのです……おねえちゃんは一瞬ビクッと反応したのですが、まだ起きないのです。どうやらこの方法はおねえちゃんには効果が無いみたいなのです。

 仕方ない、次の方法に移るのです! 貴音はおねえちゃんの首筋に顔を近づけたのです。どうやら首筋にキスをしたり舐めたりすると気持ちイイそうなのです。


 ――どう考えても普通(まとも)じゃない行為なのです。でも……やってみるのです!


「ぺろっ♥」


 おねえちゃんの首の横あたりをぺろってしてみたのですぅううううっ♥ おねえちゃんは一瞬ビクッと反応したのです……でもまだ起きないのです。


 ――こうなったら最後の手段なのです!


 後から手を回しておねえちゃんのおっぱいを揉むのです♥ おっぱい揉んだらおねえちゃんはたいてい起きるのです。

 やってみるのです! 貴音はおねえちゃんの背中から腕を伸ばしたのです。そしておねえちゃんのおっぱいに手が届くと、おねえちゃんのおっ……あれ?


 おねえちゃんの背中があったかくて……貴音は眠くなってきたのです。


 あっそういえば……貴音もさっき起きた……ばかりなのです……貴音もパジャマ姿の……まま……な……の……で……寝…………



 ※※※※※※※



 ――はっ!?


 貴音は自分のおっぱいがお餅になって、柏の葉でできたブラを着ける夢を見ていたのです……どうせそんなに無いのです! イヤな夢なのです!


 そういえば……おねえちゃんの部屋で寝てしまったのです! 貴音はおねえちゃんを起こそうとしてたのにそのまま寝てしまったのです!


「あぁ貴音ちゃんおはよう!」


 ――って、おねえちゃんは起きているのですぅううううっ!


 こういうのを「ミイラ取りがミイラになる」と言うのです。


「何か寝汗がひどかったからさぁ、パンツまで全部脱がせといたぞ♥」


 ――えぇええええっ!? 貴音は布団をめくって自分の体を確認したのです。


「冗談だよ♥」


 おねえちゃんが言うと冗談に聞こえないのですぅううううっ!


「早く着替えな! ご飯だってよ」

「ふえぇっ」

「あのさぁ、気のせいか首筋がしっとりしてるんだけど……何かした?」


 ……それは言えないのですぅううううっ♥



 ※※※※※※※



 貴音はおねえちゃんとママさんの三人で朝ごはんを食べていたのです。


「いづみ、昨夜(ゆうべ)遅かったじゃん」

「あぁ、(なごみ)()()()()


 (なごみ)さんとは、おねえちゃんの高校時代からのお友だちなのです。貴音はこの人とまだ会ったことがないのです。


「あっそうなの? だったらさぁ(なご)ちゃんに、メイド服出来上がってるから取りに来いって言っといてよ!」

「あぁ、今度会ったら言っとくよ」


 おねえちゃんの大学の学園祭で、和さんはメイド喫茶の模擬店を出すのです。ママさんはそのためのメイド服を作っていたのです。


 すると突然、ママさんがこんなことを言い出したのです。


「ねぇ、今日は休みだからさ! 三人でどっか行かない?」


 この日、パパは出版社へ打ち合わせに出かけているのです。


「賛成なのです!」

「あ……まぁいいけど」


 ……でも、おねえちゃんはなぜか乗り気ではないのです。


「ねぇねぇ、貴音ちゃんはどこ行きたい?」

「えぇっと……貴音は遊園地に行きたいのです!」


 貴音は前から遊園地に行きたかったのです。ところが……


「いづみは?」


「……火星」


 ――えっ? えぇええええっ!?


 火星って……行くのに何年かかると思っているのですかぁ!? っていうか人類がまだ行ったことのない場所なのです! おっ、おねえちゃん……ふざけているのですかぁああああっ!?


 すると、それを聞いたママさんが


「そっか、わかった! じゃあ間を取って『高原』に行こう!」


 ――ママさん……一体何をもって『間』なのですかぁああああっ!?


 ママさんがキッチンへ行くと、おねえちゃんが貴音に耳打ちしてきたのです。


「いいか、茅乃(アイツ)がああいう言い方で聞いてくるときはすでに()()()()だからな。まともに相手しちゃダメだぞ」



 ――こっ……この母娘(おやこ)、何かヘンなのですぅううううううううっ!



 そんなわけでこの日……


 貴音とおねえちゃんは、ママさんの運転でドライブに出かけるのです。


「ワンッワンッ」


 あっ、クララも一緒に行くのです♥

貴音なのです。今回のお話はいつもと違う方法でお送りするのです。

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