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アンブラインドワールド  作者: だかずお
37/84

〜 客人 〜



薄暗くなった空は静寂に包まれたかの様に静かに思えた

赤黒く荘厳な夕焼けが妙に胸に沁み入る

ここは地球に居た頃には、想像すら出来なかった別世界なのに、何処か親近感のわく場所

その名も惑星スフェア


「それにしても、光堂さんも、マナさんも何処行ったんだろうなペレ〜?まさか二人デキてるって訳じゃないよな?」


「それは無いウキよ、二人は、お腹減りすぎて他の店探しに行ったウキよ」


「あっはっは単純な二人だな、でもペレー、さすがにそれは無いだろ?」


「だってよ俺、光堂さんと、かなり生活を共にしてるけど、光堂さんが飯食ってるところ見たことないぜ」


「ペレー達は地球人と違って栄養を食料から摂取しなくても大丈夫ウキよ」


「え?なんだそれ?物を食べる必要ないのか?」


「そうウキ、空気からも栄養を取り込めるから、そこまで空腹がないウキ」


「凄いなそれ、食べる必要がないのか。でも俺はやっぱ食べたいけどな、味気ないって言うか」


「でも地球人の多くもいずれそういう体質になるウキよ」


「まあ、それでも食べる事が好きで食べる行為を続ける宇宙存在も沢山居るウキ、ここの星の人みたいに」


「まあペレーはバナナが大好物ウキけどね」


「でも、食べる必要性があって食べてる訳じゃないんだな?」


「そうウキ、いくらでも食料以外から栄養を摂取する方法はあるウキ、だから地球人みたいに食べなくても餓死は無いウキよ」


「もちろん宇宙存在でも食べなきゃ死ぬ存在も沢山いるウキよ、つまり、エネルギーを食事以外から摂取出来るかは、個々の意識状態によるウキ」


「ペレー達は大丈夫ウキ」


「なんだか信じられない世界が広がってんだな、腹減らないなんて信じられないぜ、だから北條さんも何も食べないで全然元気だったんだ」


すると「はい、この星の名物お待たせさん」観光案内人が並んでこの星の名物のペヒルの肉を買って戻って来てくれた。

凄まじく良い香りだ。

二人は顔を見合わせる。


「ほひょーーっ勝手にヨダレがでちまう、うまそう〜〜」


「食べたいウキ〜〜絶対食べるウキ〜」(さっきの発言は一体…笑うタケル)


その頃、光堂とマナ

「光堂、さっき一瞬大きな霊力が2つ、すぐに隠れる様に消えたけど」


「ああ、嫌な予感がする」


「マナの能力が必要な時が来たな」


「任せといて、その時の為に修行したのよ」


「行くぞ」


「ええ」


光堂は思う、神井に関する奴らの訪問なら今は不味い…

しかし、それなら奴らは必ず再び霊力を表す

神井を見つけ、前にする時


「マナ、近いうちにもう一度霊力が上がる、それを確実にとらえるんだ」


「分かった」


その頃、それは神井の元で起こっていた

光堂の予期する最悪の事態

真っ黒な布を頭から全身に被る、姿を隠す二人の客人


「貴様ら奴の使いだな?」


「ああ、やはり。震えるほどの威圧感」


「やっぱりあなたは素晴らしい」


「今日は誰の命令でもなく二人、内密、個人的にやって参りました」


「消すぞ、消えろ」


「アギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ」

二人は異様な声を上げ笑い出す


「あなたは誰よりも強くなりたい筈、それなのに何故あんな連中の下で力を学んでいるのです、ああ我が神井様よ、我々が力の使い方を教えますよ、あんな奴等より我々の方が」


ザンッ


神井の黒い霊気が鋭く尖り、一人の首を地面に斬り落とした。


「アギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャハッハッハ」


地面に落ちた首は爽快な産声をあげるかのごとく笑い続けている


「ダメダメ甘すぎる、こんなんじゃ我々は死にませんよ」


「これじゃ、あの方には百億年たってもリアルに敵いませんね」


「さぁ神井様、我々と共に君主に身を捧げましょうよ、あなたの身体は君主の役に立つ、貢献出来るのですよ」


ギリッ

その発言に歯を食いしばり神井が凄まじい霊力を発する。


「おおっ、素晴らしい」


「こりゃ我々も少し霊力を出さねばまずいな」


オオオオオーーーーーッ


同時刻

タケルとマナが瞬時に気付く


「見つけた」


「覚悟はあるか」


「あなたのチームに入った時からそうしてるわ」


光堂はほくそ笑んだ


「行くぞ」


ズガアアアアンンッ


「ああ、神井様やっぱりヤバア~~イ、この年で我々をここまで楽しませられるなんて」


「だけど、やっぱりあの方は、この年にはもうこの域を遙かに越えた高みに……」


二人の霊気が神井を斬り裂く


「ああ、遥かに凌駕していた」


神井の片膝が地面につく


「神井様、少々手荒だが許して欲しい、我々は……」

二人の動きが突如ピタリと止まる


「連合の奴等か?」


神井の背後に立つのは、光堂とマナ


ヒュウオオオオオオオオー


その頃、タケルとペレーは観光を楽しんでいた


「なぁ、ペレーさっき霊気感じなかったか?」


「え〜全然分かんなかったウキよ、気のせいじゃないウキか」ペレーは食後のデザートのバナナをポッケから出してムシャムシャ食っている


「もろくそ、食料たべまくっとる、さっきの必要ない発言は本当になんだったんだ」笑いが止まらないタケル


その時だった「危ない」


観光案内人が叫ぶ「何処見てやがんだ」


目の前には一人の少年


「助けて、助けて、お姉ちゃんが死んじゃう」


タケルとペレーの表情が一変する


「落ち着け、理由わけを話すんだ」


その頃、精霊の星では


「分かりました」

道来はぺぺにお辞儀をし、部屋の出口に向かい足早に歩きだす


「いえ、道来あなたはこれからすぐに彼のもとに向かうつもりです」

道来は立ち止まらなかった


「いけません、待つのです、時が来るまで」

道来は止まらず出口の扉に向かって進む


「今向かえば友を苦しめる事になりますよ」

道来は扉に手をかける所で一瞬止まった


「今は信じるのです、一斎と呼ばれるその者が、仲間を見捨てないと言う事を」

道来は暫くその場を動かなかった

いや、心の動揺を抑えるのにいっぱいで動けなかったのだ


再びスフェアの星

タケルとペレーは走り、急いで少年の後をついて行っている


「あそこ」


タケルとペレーは目の前の光景に驚き、呼吸がみだれていた


「嘘だろ、バルベインしっかりしろ」


目の前には血塗れになり、横たわるバルベインの姿が


「タケル、急いでマナを探すウキ、ペレーはこの星の救急隊に連絡するウキ」


「わっ、分かった」


「お兄ちゃん、僕も行く」


「詳しく話してくれ、一体何があったんだ?」


「それが、僕何も覚えてないんだ、気づいたらお姉ちゃんが倒れてて」


「君はバルベインの知り合いなのか?」


「いや、さっき、たまたま会っただけ」


「そうか」


バルベイン死ぬんじゃねえぞ、くそっマナさん何処にいるんだ


ズガアアアアンッ


「ほおおっ、連合の犬にしてはやるじゃないか」


「ほらな、正体隠して来て良かったろ」


「ふんっ、どっちでも構わないだろ、どうせこいつらは殺すんだからな」


「じゃ、俺は女の方を殺すとしよう」


ドドドドドドドドドドドドドドドドッ


無数の霊気の針が凄まじい勢いで光堂を襲う、全て躱す光堂


「本当に強いねお前、驚いた」


ズボオオッ

霊気の針が背後から光堂の手のひらを貫通する。


「残念、これは避けられなかったよねぇ」


同時にマナの方から声が聞こえる。


「あらまぁ、残念、こっちはあんまり強くないや、次で心臓を貫くよ」マナの心臓めがけて指をつき出し、笑い声をあげるもう一人の客人


その時、光堂が叫ぶ


「その手をおろすんだ」


「何?」

光堂は自分の手を貫通した霊気をしっかりと掴んでいた、その霊気の先はしっかりと相手が握っている


「ここに俺の全霊力をぶち込む、お前の仲間は死ぬ事になるぜ」


「アギャアギャアギャアギャアギャアギャアギャアギャ」


「それがなんだ?そいつが死のうが俺になんの関係があるんだ?どうでも良いだろ別に」


直後マナの心臓に霊気の針が突き刺さる


「マナっ」


「仲間は死んだな」光堂の手に貫通した自身の針の霊気ごと光堂を引っ張り空中に持ち上げた


「仲間の後に続け、死ぬのはテメェだけだよ」


光堂の全身を霊気の針が突き刺さる。


ズサッ、ズガガガガガガガガガガガッ


「はいっ、全滅、他愛もない」


「さあ、神井様。こんな雑魚共とではなく我々と一緒に」


ズサアアアッ


「何?」

自身の両手、両足が粉々に砕け散るのが視界にはいる。


「貴様何故生きている」


「さすがマナ」


「光堂こそ、驚く程、演技が上手ね、私を信じてなきゃ出来ない行動だわ」


「どう言う事だ?」


「私は回復だけじゃなく、防御系でもある結界も学んでいるの、あなたの突き刺した心臓に結界を、そして、それを知ってる光堂は、隙をつくために、わざと致命傷を避けたダメージをくらい、動けないと思われてる最中、私が即座に回復魔法で回復した」


「そう言う事だ、お前達の負けだ」


「くそがっ、まだ俺が居る」マナ側の客人が構える。


だが、その背後に気配を感じた時には既に遅かった。


「あばよ糞共」


「待って、神井様〜〜〜〜っ、あなたは絶対にあの方の役に立てる」


ズバアアアアンッ


神井が二人目を真っ二つにする。

「この霊力を込められたなら再生出来ねぇだろ」


ズシャアアアアアンッ


二人の刺客は崩れ去るが、一人の頭だけが残る。

「待て、神井様。あなたは間違っている、こんな雑魚共にあなたを強くなど出来ない」


「笑わせるな、敗者は貴様らだ。敗者の言葉を聞く耳など俺は持ち合わせてはいないんだよ」


ズバアアアアンッ


「ふぅ」同時に光堂は小さなため息をついた

光堂の首元には神井の霊気がナイフの様に鋭く尖り、向けられている


「さて、話をしようか、連合の犬」


ゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオオーーー





〜 アンブラインドワールド 〜



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