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アンブラインドワールド  作者: だかずお
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〜 待ち受ける冒険 〜




マッカース隊長、年齢6482歳、見た目ヒューマノイド型(地球人とほぼ変わらない人間の姿)白人、鋼の様な筋肉で強靭な肉体を持つ。

かつては宇宙でも有名なグレーテンと呼ばれる、一万人程の軍隊組織のトップとして数々の屈強な兵士を鍛え上げたベテラン教官であった。

(現在グレーテンは宇宙連合に入ることによって無くなっている)

連合の隊長に抜擢されたのは1000年前。

育成の功績や経験、並外れた力と能力を買われ連合の隊長に任命された。


「クラーケンか、戦場で最も会いたくないタイプの一人だな」


「マッカース隊長殿、それはこちらの台詞でもある、今はクリスタルスカル探しで人手が足りないくらいなのにな」


「けっ、白々しいなにが隊長殿だ、しかしクラーケン笑わせるな、お前のその姿、クラゲの顔してスーツに革靴、随分高級品を身に着けやがって」


「気にするな俺の趣味だ、さて元グレーテンマッカース隊長殿一つ聞こう、この星に今連合の隊長は何名来てる?」


「さすがのお前も、そこは気になる様だな、気でも探って読めや」


「隊長クラスなら自分の霊力は簡単に消せる、探って探知出来ないのは知ってるだろう、笑かすなよ糞マッカース」


「ああ知ってるさそんな事、なぁクラゲ野郎こちらが隊長の数をお前に教える義理もねぇよな」


「そこだよ、その生意気な態度が貴様の寿命を縮める事になる」


「ほっとけ」


「では質問を変えよう、連合はスカルを使って何をするつもりだ?」


「クラーケンではこちらが先に聞こう、お前らはスカルを使って何を企んでいる?」


「ふはははははははははははははははははははははははははははははははははははははっはははははっ」両者は笑いあった直後、凄まじい速度で殴り合いを始める、互いの両手には凄まじい霊力が込められている。


近くで見ていたマッカースの部下は思う、こんなの近づいただけで巻き込まれ即死だ

「今は隊長の援護にまわれ、にしてもクラーケン本物の化物だ、あのマッカース隊長と、まともに殴り合ってやがる、この星に来てる連合の隊長は二人、あの方はこんな時に一体何をしてるんだ?」


「おおおっ、さすがに強いなマッカース、ダイアモンドを軽々砕く俺の拳が悲鳴をあげそうだぜ」


「そりゃこっちの台詞でもあるな、つまりその殴り合いじゃ、らちがあかない、悪りぃな、面倒だ」

マッカースは瞬時に後ろに下がり、両手の上に半透明なマシンガンの様な物を具現化させる。


「俺の霊弾をくらいな、こりゃどぎついぜ!!」


ズガガガガガガアアア〜〜〜ンッ

激しい爆撃音が辺りに響き渡る

目の前には崩れ去った瓦礫、クラーケンの姿は無かった。


「隊長やったんですか?」


「見ろ」


マッカースの指差す方向には小さな穴が「奴はここから逃げた、スカルを引き続き探し出せ、必ず奴等より先にな」

それにしてもなんと言う頑丈な遺跡だ、俺の霊弾でもこれだけしか壊れない、何か不思議な力で守られている様だな。


穴の中クラーケンは思う、流石の俺もあのレベルを相手にしていては、スカル探しに余力が持てんな、流石、連合の隊長と言ったところか、俺直々の可愛い部下に奴等は任せよう。

それにしてもスカルへの道が全く分からん、トロールの気も消えた。


「なるほど」クラーケンは動くのを止めた。

待つとしよう、奴らとて自力でスカルを探すのは不可能、必ず五人の小人を連れてくるはずだ。


ヒュオオオオオオー

クラーケンはコウモリの如し、遺跡の天井からぶら下がる様に逆さに立ち、目を瞑り止まっていた。


その頃


「やっぱわりぃ、笑っちまう、がはははっ」タケルの声が砂漠に響き渡る。


「散々信じられねぇ生き物見たけど、猿が喋るなんてやっぱよう」


「ウキ〜、腹立つウキ〜〜、ペレーだって笑えるウキ、人間が喋るなんてウキキキキキッ」


「がはははっ、騒がしい奴等だな、お前ら」パープルも笑い出す


「しかしこの星の空の色は良く変わるなぁ、今は金色だ、こんなの地球で見た事ねぇ」タケルが先程から頻繁に変わる空を見上げた。


「あの空はな、この星の観光名所でもあるんだぜ」とイエロー


「しかし小人のイエロー、レッド、ブルー、パープル、ブラックさんよぅ、連合のマッカース隊長からお前たちを連れて遺跡に来てくれって頼まれてんだ手伝ってくれないか?」ジョーが言った。


「スカルをあのクラーケン達に渡すくらいなら、連合の方がましだが、俺たちはこの北條達を気に入ったんだ、神井は好かんがな」


「ふんっ」


「俺たちはこいつらに力を貸す」パープルがタケルの肩に乗る


「なるほど、そうなったか、で北條さん、あんたら地球人だよな?何故こんな所に?」


「君達連合のメンバーの一人、光堂君と約束をしてね」


北條のその言葉に驚いたのはペレーとジョー


「光堂?ウキ〜〜〜〜〜ッ」「なんだって?光堂さんが?」


「なんだ二人共光堂さん知ってんのか?」


「当たり前ウキ〜〜、光堂は友達ウキ〜〜」


「なんだよ、エテ公!!お前、光堂さんの友達なのか?なんだか急に親近感がわいてきたぜ」


「エテ公じゃないウキ、ペレーうキッ」


「そっかペレー、俺タケルよろしくな」タケルがペレーに手を差し出す。


「まっ、仕方ないウキ、光堂の知り合いなら握手するウキ」


タケルはペレーの顔を覗き見る様に自身の顔を近づけ言った「この握手で今日から俺とお前はダチだ、よろしくな」

その瞳は真っ直ぐペレーを見つめていた。


「ダチ?」


「地球で言う友達だ」


空の色は美しく変化し、オレンジ色に光輝いていた。

ペレーの瞳にはタケルの笑顔が眩しく、荘厳な色の空と重なり輝いて見えた。


ペレーの後ろから「じゃ俺たちも」五人の小人達がタケルとペレーに手を差し出す。


「よしっ、今日から俺たちはみんなダチだ」タケルが笑顔いっぱいに叫ぶ


「おうっ、ダチ、ダチ〜〜」


「まっ、ペレーは良いウキよ」


「まったくペレーは素直じゃないんだから」タケルの一言でみんな笑いあう。


タケル君は不思議と人々に好かれ、惹き寄せる、タケル君の純粋な心がそうさせるんでしょうかね、北條はそんな事を思い微笑む。


神井には一つ心に引っ掛かる事があった。

あの野郎タケル先程のオーグとの戦いで霊力が確かにアップしやがった。

しかし表面の心とは違い、それ以上に神井の心に残るものがあった。

自身ではその考えを、深く覗き見ようとは思わなかったが、実は、神井の心に一番引っ掛かってるのは本当はそれであった。


先程あの野郎は、自分が殺されるだろう最中に、人の心配して立ち上がりやがった、本当の阿呆なのか?


神井には全く理解できない考え方

何故自分以外の理由で命を懸ける……

だが、どういう訳か、その光景は神井の心に深く引っ掛かっていたのだ。


「しかしよぉ、例え俺たちが居るとしても遺跡の中はかなり危険だぞ、一応言っておく命をかける覚悟はしておけよ」とブラック


「ひいいっ、やっぱりウキ〜」


「ブラックの言う通り、かなり危険な冒険になる事は覚悟しておいて下さいな」イエローが真顔になる。


「それによ、中にはなんたってマッカース隊長にクラーケンが居るんだ、多分クラーケンもかなりの手練を連れていってるはず、無事には済まないぜ」ジョーの言葉にペレーは更にちびる。


「遺跡までここからどれくらいかかりますか?」


「このまま歩いたら一日以上ですかね」とブルー


「では歩きましょう」


「え?乗り物くらい手配出来るウキよ」


「はやく着くのが目的なら、テレポーテーションで行けますよ、現状小人さんが居なければスカルに辿り着くのは難しいでしょうね、私もスカルの場所へテレポート出来るか探ってみましたが無理そうですね、そしてこちらは、少し時間が欲しい、連合のお二人にも悪いですが付き合ってもらいます」北條はタケルと神井を見た。


「分かってるぜ、北條さん。遺跡までにもっと強くなる」


「ふんっ」


ニヤリ

「さあ、遺跡までの旅路を楽しみましょうか、皆さんはどうしますか?」


「俺たちはもとより同行するつもりよ」五人の小人達が言う。


「本当は急いでるんだが、俺はどっちでも良いぜ、ペレーは?」


「ふんっ、ダチを大切にするのが、勇敢な猿のペレー様ウキッ」


「おっ、ペレーお前良い奴だな」タケルが笑う。


「では、みなさんで向かいましょうか、あの遺跡へ」


ヒュウオオオ〜〜〜


一行の歩く砂漠の先、不気味な遺跡がそびえ立ってるのが見える。

それはまるで何かを待ち侘びる様に、早く来い、早く来いと不気味な声をあげ叫んでいる様に見えた。


まだ見ぬ、未知なる冒険が一行を待ち受けていた!!




〜 アンブラインドワールド 〜


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