ep.13《休憩終了と戦闘開始! そして……また戦闘!?》
おはこんにちばんわ! ほっけです。
GW突入しましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私は家でいろいろ作業しています。
さて遅れながらの次話投稿でございます。
何となくストーリーは浮かぶんだけど、語彙力がないために話としてまとまらないここ最近でございます。
他の作者様の小説を読んで、勉強をさせていただく毎日でございます。
タイトルでも申しましたが今回は戦闘がメインのお話です。
何かと至らぬ点ございますが、何とか脳内で情景をイメージしてくだされば幸いでございます。
それでは、どうぞ!
「……さて、と。そろそろ行こうか」
「ウォゥ」
背もたれ代わりにしていた大きな木の幹から体を離し、立ち上がって両手を空に向かって突き出して、伸びをする。
「うぅ~~~ん……はぁ、気持ちいい」
伸びをしている格好のオレの長い髪を涼しい風が巻き込み、空中に散乱させる。
髪が引っ張られる感覚がしたので、慌てて抑える。
そしてそこで、目の前に広がる風景に気が付いた。
「……ここがゲームの中、作り出された世界だとは思えないな」
目の前に広がるのは、誰もいない、ただ遠くまで広がる草原と、その奥に悠然とそびえる山々。
感じるのは、ささやかな風とそれに揺れる草原、今、背後にある大木とそこに生い茂る葉の間から降り注ぐ木漏れ日。
まるで、本物の大自然の中に身を投じているような錯覚にとらわれる。
しかしここはゲームの世界。
人の手によって造り出され、今もなお管理を続けられている世界。
「でも、そう言われても信じられないよなぁ……」
目の前に広がる風景はテクノロジーが発達し、情報社会と言われる現代にとってはあまりにも幻想的で美しく、それでいて、ここがあたかも現実世界であるという錯覚を感じさせる。
ケイの実兄である満兄さんは本当にとんでもないものを作ってしまったのだなぁ。
「ヴォウ!!」
「ん?」
ルーの吠える声が聞こえ、何事かと振り返ると、ちょうどオレがもたれかかっていた木の後ろのほうに緑色のゴツゴツした小人、〔ゴブリン〕の姿が見えた。
どうやら休憩はここまでのようだ。
「……さぁ~て、ルー。準備できてるか?」
隣に寄って来て牙を剥いてうなっている、まだ体の小さな〔おおかみ〕に声をかける。
「ヴォン!!」
どうやらやる気は十分なようだ。
それじゃ、こっちも一発気合い入れて。
「いっちょ、頑張ってみますか!!」
掛け声と共にルーが飛び出し、エネミーのターゲットを取る。
オレも少し前に出て、エネミーの様子を見るが、どうやらゴブリンのみの3体パーティーのようだ。
エネミーは先に攻撃してきたルーにターゲットを絞り、攻撃態勢に入っている。
「一匹こっちによこせぇぇ!」
すかさず、こっちに一番近い位置にいる〔ゴブリン〕の首根っこをつかんでパーティーから引き離し、背後に広がる草原の上に投げ飛ばす。
『グギャ!?』
投げ飛ばされた〔ゴブリン〕は若干戸惑っているようで、しかし地面に叩き付けられたことによるダメージはしっかりと受けたようだ。
オレの主要スキルである《素手使い》は、攻撃力や防御力を抑える代わりに、複数のスキルの特性を兼ね備えているらしい。
たとえば、先ほど〔ゴブリン〕を『掴んで』『投げ飛ばした』のは、普通だと制限解除系のスキルである《掴み》や《投擲》を所有していなければならない。
しかし、この《素手使い》はそれらのスキルの特性を内蔵しているため、素手を使ったアクションを幅広く披露することができるようになっている。
……まあ、《投擲》でダメージを与えても、参照される攻撃力が低かったら威力も落ちるんだけどね。
でもまあ、これで他の二匹と目の前にいる〔ゴブリン〕を引き離すことができた。
あとは、今までやっていた通りに倒して経験値をいただきましょう。
「さあ、始めようか!」
『ギャギャギャ!』
先ほどの攻撃で完全にターゲットをこちらに変更したゴブリンは、腰にさしてあるナイフを引き抜き、振りかざしながらこちらに向かって走ってくる。
その速度と言えば、小学生の徒競走くらい。
正直遅い。
「えいっ……やぁ!」
体を前に倒すようにしながら向かってくる〔ゴブリン〕の攻撃を避け、そのまま顔面にこぶしを打ち込む。
『ギャッ!?』
攻撃モーションの終了と同時に攻撃を当てられた場合、判定はクリティカルとなり、ダメージにボーナスが出る仕様だ。
今までの戦闘で、〔ゴブリン〕の戦闘スタイルと技の種類、攻撃モーションなどは大体頭に入っているから、1対1なら問題はないだろう。
『グギャギャギャギャッ!!』
「さあ来い!」
ダメージを受けて怒り心頭な様子の〔ゴブリン〕は、再びナイフを振り上げて走ってくる。
しかし、さっきよりも体を前倒しにして突っ込んできているあたり、攻撃方法が変わっている。
「……ほっ! はぁっ!」
『ギャギャッ!?』
ナイフで攻撃する様子を見せず、そのまま体当たりをしてきた〔ゴブリン〕を軽くいなし、背後に抜けたところで後頭部に蹴りを打ち込む。
すると攻撃を受けて前につんのめって倒れこみ、悲鳴を上げ、数秒無抵抗になる。
その隙を見逃さず、右の手足に意識を集中し、【パンチ】と【キック】を同時に発動させる。
これが、《素手使い》のもう一つの特徴である、【技】の同時発動だ。
普通のスキルであれば、技を同時に発動させることはできず、一つの技が終了し、その技後硬直が解けてから新たな技のチャージに入るのだ。
しかしこのスキルは今のところ、二つの技を同時に発動させてストックしておくことが可能で、前の技が終了した後、継続して次の技を繰り出すことができる。
現在は【パンチ】【キック】しか技を取得していないためにあまり有用性はないが、これから先、技が増えていけば大きく消化されるだろう。
ちなみに、連続して技を繰り出した場合、風辰が終了した後にその技に設定された技後硬直時間の合計値が一気にプレイヤーに課せられるらしい。
一歩間違えれば大ピンチを招き替かねない。ご利用は計画的に、ということか。
「せぇい!」
まず、【パンチ】を発動させて殴りかかる。
「グギャァ!」
しかし、エネミーもそう簡単には倒れてくれない。
パンチを顔面に受けながら体勢をたて直し、技の発動が終わったオレに向かってナイフで切りかかってくる。
その横薙ぎの攻撃をオレは、もう一つ足で発動していた【キック】を起動させ、蹴りの動作に入りながら上体をかがめる。
「……せいっ!!」
〔ゴブリン〕によって振られたナイフはオレの顔があった位置で空を切り、その攻撃の反動で一瞬動きが止まった敵をオレの足がとらえた。
「グギャ……」
回し蹴りのようにして放たれた【キック】は腹をとらえ、それによって吹き飛ばされた〔ゴブリン〕は、嗚咽のような悲鳴を上げながら草原の上を飛んだ。
そして、3メートルほど離れた地面の上に落下し、そのまま動かなくなる。
討伐成功のようだ。
「ふぅ……終わりか。さて、ルーの方は……」
「ワンっ!」
敵が動かなくなったことを確認してから、ルーが戦っているであろう場所を見ると、すでにルーは戦闘を終えていたらしく、動かなくなった〔ゴブリン〕2体の近くに座っていた。
こちらがエネミーを1体倒している間にルーは2体以上倒すことができる。
それほどにルーのパラメータが高いのか。
それともオレのパラメータが低すぎるのか……。
……まあ、それは追々分かっていくだろう。
「さてと……お? ルーがまたレベルアップしてる」
脳内にファンファーレが響き、HPバーを確認すると、そこに表示されているルーのレベルが8に上がっていた。
家で確認したときは、【ルー(おおかみ☆):1/15】と表示されていたので、上限はLv.15なのだろう。
そうなると、成長スピードがかなりおかしい。
この分だと今日中にでもレベルがカンストしてしまう。
(……でも、ルーは普通にポップするエネミーに比べて、体が小さい上に体毛も白い。ポ〇モンでいうような『進化』という感じでレベル上限が増えると思うけど……。そんな情報聞いてないしなぁ……)
「まあ、時が来れば分かるでしょう。……お、また〈ゴブリンナイフ〉かぁ……。オレが《短剣使い》だったらなぁ」
〔ゴブリン〕のレアドロップは〈ゴブリンナイフ〉と呼ばれる短剣系統の装備品である。
序盤では珍しくモンスターがドロップする武器なので、それ目当てで狩りをしているパーティをこれまでにいくつか見てきた。
人気の理由は、未強化の初期装備やNPCショップの短剣系統の装備よりも攻撃力が高いこと。
耐久値は店売りの短剣には劣るらしいが、モンスタードロップのため、倒しているうちに手に入るお手軽さがあるらしい。
ゲームに入る前にケイに、『片手剣やるなら序盤はこれでいい』と言われていた情報だ。
ま、今のオレは《素手使い》。剣やら槌やらの武器とは縁がない。
「あとで使い道を考える……いやぁ、売るしかないかな?」
剥ぎ取りを一通り終え、先ほどから一人でブツブツ言っているのをルーが不思議そうに見ているのを視界がとらえた。
そんな目で見るのやめて! 別にオレはそんな残念な人じゃないから!
ソロプレイだから仕方ないんだよ!
「……もういいや。よし、ルー、もう一狩行いこう」
「ウォン!!」
オレの号令にルーが走り出し、オレが後を追う。
いつの間にか確立していたエネミー探索の体制で、オレ達は草原をかけるのだった。
☆
う~ん、なんていうか……。
いやぁ、多少自覚はあったよ?
『そろそろ夕暮れだな~、フィールドが夜間設定になるのは18時だったよな~』って思ってたよ?
そんでもって時計確認したら17時58分だったことも覚えてるよ。
でもさ?
「……なんでこうなった?」
「クゥ~ン……」
目の前に広がるのは……というよりは、オレたちの周りにあるのは雄大な草原。……の上に立っているエネミーたち。
先ほどまで見えていた広大な草原の草が見えないほどぎっしりと、〔ゴブリン〕と〔おおかみ〕、そして草原フィールドに夜間限定で出現する〔オオネズミ〕が草原を埋め尽くしていた。
事の経緯を説明すると、いたって簡単である。
昼間と夜間のフィールドでは、出現するエネミーの種類や設定されているパラメータが異なっている。
そのため、このゲームでは戦闘中のエネミーを除いてフィールドに存在するエネミーを一度、すべて消去してから、夜間用のエネミーをリポップさせるのだ。
オレの目の前に存在するオオカミやらネズミやらは、その大規模な再出現に伴ってこの場所にまとめてポップしたエネミーたちだ。
そこに、偶然オレが居合せていて、出現直後に周囲すべてのエネミーにターゲット指定されてしまったのだ。
オレはあの後もレベリングに励み、今では主力となる《素手使い》や《魔物使い》のレベルは10を超え、アバターレベルも8になった。
ルーにいたっては、10以降は上がりにくくなってしまったが、Lv.13にまで成長した。
ざっと見たところ、レベルが5を超えるエネミーはいなさそうなので、レベル的にいえば戦えそうではあるが、なんにしてもこの圧倒的な数である。
人海作戦のように数にものを言わせて襲われたら、そこでゲームオーバーである。
……結構真面目に、どうしよう。
『『『キッキィ!!』』』
〔オオネズミ〕の集団が長く伸びた前歯を見せながら、甲高く鳴いている。
〔オオネズミ〕は、そのまま大きなネズミで、大きさは〔ゴブリン〕よりも少し小さいくらい。
その代り夜目が効き、ゴブリンなど目ではない数の集団でプレイヤーに襲い掛かる。
スピードは高いが、攻撃力やHPは低い。
〔おおかみ〕達も低く唸り、〔ゴブリン〕もそれぞれナイフを引き抜いている。
あちらさんの戦闘準備は万全なようだ。
「……やるしか……ないよなぁ。でも、一発貰ったら、そこで終了の可能性が高い」
今までの戦闘で、やはり何回かダメージを受けてしまったが、受けた箇所から痛みが広がり、動きが鈍ってしまっただけではなく、戦闘後もHPが回復するまではその痛みが引かなかった。
一度〔おおかみ〕との戦闘の時に背後から爪でひっかかれたときは、しばらく動けなくなってしまった。
あの時はルーが対処してくれたから助かったのだが、この数では動きが止まった瞬間に袋叩きに逢うだろう。
『『『ウォ~~ン!!』』』『『『ギャギャギャギャ!!!』』』
オオカミの遠吠えが響き、ゴブリンの声が共鳴する。
そして、周囲にいるエネミーの内、一番内側にいる第一陣がこちらに向かって突進してきた。
まさに『デス・ゲーム』、そんな戦いの火ぶたが切って落とされたのだ。
「……ははっ、正直笑える状況じゃないけど、やってやる」
ルーも即座に戦闘の体制を取り、低く唸りつつ迫りくる敵を待ち受ける。
オレも一日戦闘をしていく中で慣れ始めた技、【パンチ】の輝きを両手に灯し、圧倒的な数のエネミーたちを見据える。
「さぁ……はじめようか!!」
ありがとうございました!
これからどうしよう。
何となくストーリーを盛り上げた感がしているのだけど、その後のことを全く考えていませんでした。
次回の投稿をできるだけ早くするために頑張ります!
以下、いつもの雑談タイムでございます。
作者「作者と~?」
ルナ「る、ルナの~?」
作・ル「気ままにフリートーク~!!」
ル「え、なにこれ」
作「何となくタイトルコールほしかったから勝手にやってみた」
ル「そういうことは前もって言ってよ」
作「だって思いついたの30秒前だもん」
ル「実行力」
閑話休題
作「さて、製本シリーズも終わっていよいよ書くことがなくなってきたここ最近」
ル「そんなこと言うとめっちゃスクロールされるよ? この文章も読んでくれるか分からんね」
作「ルナ、メタい」
ル「……そういえばさ、作者の名前ってなんで『ホッケ』? 仏教かなんか?」
作「それは法華でしょ? 私のは、魚のほっけをイメージしているよ」
ル「なんでまた……リアルでも『そんな魚いるの?』みたいに言われてそう」
作「なんで知ってるし。私の場合は、そのまんまホッケが好きだから」
ル「だからなんで」
作「おいしいじゃん!! 特に焼きホッケにしたのが一番おいしいね! あの背骨抜いた後に醤油を一筋垂らして身を食べるとワンダフォーですよ! あのふわふわの白身に醤油と程よい塩気が相まって……」
ル「なんか作者の目があらぬ方向を向いているので、オレから近況報告をさせていただきます。最近、作者の友人に『これってお前が書いたヤツ?』と言われて、ドンピシャでこの小説を指さされたそうです。」
ル「なんで分かったし、という作者ですが、その友人は作者が昔から小説を書いていたことを知っており、しかも学校の研究発表の時に発表した後で、仲のいい友人数名にタイトルを公開してしまったのでした。その友人の中にその人も混ざっていたそうで、口頭でいろいろ意見されたそうです。ざまぁ」
ル「って、作者? そろそろもどってこ~い」
作「いやぁ~、あの身を一通り食べた後に、骨をしゃぶるのがいいんだよね~。特にあのエンガワの部分! うまく焼くと、べっ甲色になるんだけど、そのエンガワを骨からはがして食べるのも……」
ル「……【パンチ】」
作「うぐふぉあ!? なんだよ、人が気持ちよく語ってるのに!」
ル「キモチワルイだけだからやめてほしいなぁ。それより、トークしよう!」
作「……ったく。あとは、あれかな? HPについての説明をしておこうか」
ル「おっけー。『ヒットポイント』、通称『HP』は多くのゲームで、プレイヤーやエネミーなどの『数値的体力』として用いられているよ」
作「『数値的体力』っていうのは、たとえばものすごく強いドラゴンがいて、体力が1万だとしよう。それを、攻撃力1千の剛腕剣士が十回気って倒すのはまだわかるけど、攻撃力1の〈木の剣〉装備の子供が1万回切っても倒せちゃうっていうことなんだよね」
ル「そんな感じで、【To-Arms】にも、各プレイヤー、エネミーなどにHPが設定されています」
作「プレイヤーは、自分のHPが0にならないように攻撃して、エネミーのHPを0にしようとしているんだね」
ル「そうそう。プレイヤーのHPの上限は基本的にはレベルアップに伴って上昇するよ。でも、視認できるのはHPのパーセンテージだから、実際に確認できるのはメニュー画面になるねー」
作「エネミーのHPは視認できないしね。一体誰がこんな設定を……」
ル「お前だ。今回の小説上設定では、ダメージを受けるとそれが『痛み』となってプレイヤーを襲うことになってるからね。ダメージはできるだけ受けたくないね」
作「ちなみに、受けたダメージによって痛みの種類は変わってくるよ。たとえば、剣で切られれば切られたような、オオカミに噛まれれば噛まれたような感触が発生する設定です」
ル「HPについてはこれくらいかな?」
作「そうだね、じゃあ次回は『スキル』と『技』のお話をしようか」
ル「それじゃあ今回はここまで」
作「じゃあ……」
ル「せーの……」
作・ル「ありがとうございました! 次回をお楽しみに!」




