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To‐Arms!!  作者: ほっけ
13/24

ep.12《家を出てフィールドへ》

おはこんにちばんわ!

ほっけです!


最近忙しくて続きがなかなか書けていません。

もう少し頑張ろう。


さて、いよいよ戦闘回でございます。

何かと稚拙な箇所もございますが、温かい目で見守って下されば幸いでございます。


そして、読んでくださった皆様、感謝です。

毎回パソコンを開くたびに増えているPVとユニークを見るだけで創作意欲がわいてきます。

できるだけ安定した投稿を目指して頑張りたいと思います。


それでは、どうぞ!

「はぁ……」


大きくため息をつき、オレは首をうなだれる。

 今朝、突如勃発したお風呂騒動の後、居間に行けば朝ご飯が用意してあり、食べ終えればさっさと家を追い出されてしまったのだ。

 ……いや、これだと言い方が悪いか?

 とりあえず、今朝起きたことをまとめてみよう。


 朝ごはんの後、おじいさんは『仕入れがある』とか言って外出し、おばあさんは朝ごはんの片づけをしに台所へと入っていった。

 食事中、おじいさんとおばあさんにいろいろ聞いた。

 分かったことは、あのパジャマと下着は元々店に合ったものらしく、おばさんが勝手に着せたものでそのまま持っていていいということ。

 なくなっていた〈オンボローブ〉はおばあさんが持っていて、しかしあまりにもボロボロなので新しいものに変えたほうがいいこと。

 オレを着替えさせたのはおばあさんで、じいさんは関与してないこと。


 そしてオレが寝ていた場所は、『福屋』の裏手にある家で二人の家らしい。

部屋が余っているということで、困っているうちは泊めてくれること。

これはとてもありがたいことだった。

なにせ、人通りの多い『神殿』に行かなくてもいいのだから。

 しかしタダで泊めていただくのも悪いので、家事の手伝いと家業である『福屋』の手伝いをする、といったのだが、冒険者は冒険しろ、と言われてしまい家を追い出されたのだ。

 本当に至れり尽くせりである。……あってる?


 閑話休題

 

 そんなことがあっていろいろ情報を整理した後、店にあった〈黒ローブ〉を買い、それを装備して外出した。

 目的は昨日行った草原フィールドで、主にスキルレベル上げとルーの戦力を知るためにいく。

 ……しかしまあ、こんな真っ黒い恰好で白いオオカミを連れていれば自然と人目を引く。

 もしオレが取得していたのが《魔物使い》ではなく、《テイマー》や《ブリーダー》だったら、こうしたテイムエネミーはメニュー欄に保存でき、操作して呼び出すことができたらしい。

 システムの説明だけ聞くとポ〇モンみたいな感じなのか?

 ということで、オレは絶賛人目をビシバシ受けながら、【ビギン】の街道を歩いている。

 

 途中にあったNPCショップでテイムエネミー用の食料(肉)を買ってから、フィールドへとつながる門へ進む。

 そして、門を抜けようとしたときに、突然、後ろから肩をつかまれた。

 なにごとかと振り返ると、そこには……デカいおっさんがいた。

 なんと言えばいいか、スキンヘッドで褐色肌のムキムキのおっさん、と言って伝わるだろうか?

 あれだ、ボディビルダーのおっさんみたいな感じだと思う。

 正面から見ると、かなりの威圧感がある。

 しかし、オレはすぐに顔を伏せ、声のトーンを落としてボディビルのおっさん話しかけた。


「……何の用ですか? 金目になるものは何も持っていませんよ?」

「いや、なんで俺が女の子からカツアゲしなきゃならないんだ。……お前、今からフィールドに行くのか?」


 それ以外にここに来る意味がないと思うのだが。

 わけのわからない質問に、とりあえず答える。


「ああ。というか、その目的以外でここには来ないだろう。で、質問しているのはこっちだ。いったい何の用だ?」


 今度はさっきよりも強めに言った。


「お前、昨日の騒動を知らないのか!? ダメージを受けちまったら凄まじい痛みがあるんだ! しかも、エネミーの攻撃が直に当たっちまうようになっているらしい。悪いことは言わないから、やめとけ」

「……だから?」

「あのヒューズとかいうイカレ野郎はこの世界を地獄に変えちまったんだ! 死に戻りしてきたやつはみんな精神的にまいっちまってやがる。もの門の先にあるフィールドの中は化け物に殺されるだけの地獄だ!」


 どうやら、この男は一度『死に戻り』を経験しているようだった。

 ゲーム内では死んでしまった場合、リスポーン地点である神殿のとあるスペースに体が転移され、HPが回復した状態で復活する。

 しかしその際、所持金やアイテム、経験値などがいくらか没収され、更にバッドステータスを受けて蘇生することとなる。

 それをゲーム用語では『死に戻り』、もしくは『リスポーン』という。

 

 おそらくこの男はゲーム内で感じた痛みにビビッてフィールドに出たくないのだろう。

 それでなんでオレが引き留められたのかはわからないが。

それに、たとえフィールドが男の言うように『地獄』のようだとしても、そんなことは些細な問題でしかない。


「……じゃあ、その『地獄』とやらにおびえて、お前はこの安全なエリアの中で過ごすのか? 来るかもわからない外からの助けを待って? 『ヒューズ』の言った解放の条件はゲームクリアのみ。じゃあ、このゲームの攻略に挑むのが正しいんじゃないか?」

「助けならくるかもしれねぇじゃねぇか! それに、助かるまで生き延びるほうが重要だと思う!」

「あなたの考えは知らないが、それには賛同できない。なにせ、オレらの命はヒューズが握ってるんだ。たとえ政府が救援の糸口を見つけたとして、ヒューズはオレらの命をその指一本で消すことができるかもしれないんだぞ?」

「そ、それは……」


おっさんが口ごもったところで、オレは肩におかれている手を取り払い、背を向けて歩き出す。


「それにオレは、わざわざ無駄に死ぬ気なんか一切ない。それに、こうなってしまった以上アイツの余興に付き合ってやるつもりだ」

「おいっ! 待ってk……」


 そこまで聞こえたところで、おっさんの声は途切れた。

 オレが門を抜けたことでフィールドに転移したためだ。


 ……ヒューズの一件で本来の仕様とは少し変わっているのかもしれないが、オレはオレのスタイルを貫くだけだ。


「ルー、ほかのプレイヤーが少なくて、エネミーのいるところに案内してくれ」

「ウォウ!」


 ルーが一声鳴いてから、走り出した。オレはあれについていけばいい。

 

「さぁ、はじめようか!」


 そう叫んで、オレは白いオオカミを追いかけた。









 ……結果的に言おう。ルーがものすごく強いです。

 

 柴犬ほどしかない体躯なのに、敵の攻撃をかいくぐり、連続した攻撃でとどめを刺す。

オレも最初のうちはサポートに入ろうとして身構えていたんだけど、エネミーとの戦闘になった途端、ルーが突っ込んで行って、相手の攻撃をかわしながら二・三撃くらわせて、最後に基本単発技【ファング】をヒットさせて倒しちゃうんだよ。

 その間三十秒もかかってない。

 しかも、三匹くらいのパーティーなら苦も見せずに戦い抜く。


 かれこれ二時間ほど戦っているが、ダメージを食らったのがほんの数回。

 しかも狩りに行く前はLv.1だったのが、もうLv.3になっている。すごい成長スピードだ。

 Lv.3になったときに新しい技も覚えていたし。

 オレも、ルーが倒した獲物の経験値のおかげでLv.4となっていた。

 こちらはまだ技は覚えないらしい。


 さて、ゴブリン相手には優勢なルーだが、体躯で負けてしまう〔おおかみ〕との戦闘は少し苦手らしく、その時はオレがメインで戦ってルーは遊撃に回っていた。



 そして、現在の時刻は12時を少しまわったところ。

 〔ゴブリンLv.3〕の4体パーティーと、草原フィールドの中の森の中で交戦中だ。

 

 〔ゴブリン〕は、緑色の皮膚をもつ、身長1メートルくらいの人間のような形のエネミーだ。

 その皮膚はごつごつしていて、顔も大きくギラつく目に大きい鼻、口からはみ出ているとがった歯が見え、気持ち悪い。

 そんなゴブリンは小さめの皮の胸当てとショルダーバッグ、そして〈ゴブリンナイフ〉という名前の短剣を装備している。

 基本的な攻撃は短剣での斬りつけや、牙での噛みつき。

そして自分の武器を落としてしまうと、両手の爪でひっかいてくる攻撃に代わる。

 HPも低めで、単体であれば『初心者向け』のエネミーだ。

 そんな〔ゴブリン〕だが、こいつは個体よりも数体でパーティーを組み、行動していることが多い。

 統率はあまり取れていないのだが、やはり数の暴力に負けてしまう初心者もいるだろう。


 で、そんなゴブリンとの戦闘中のオレ達だが、オレがゴブリンと一対一でやっているのに対し、ルーは一対三で戦闘をしていて、しかも優位に進めている。

 こっちはまだ技の発動にすらもまだ慣れていないのに……。

 

『ギィギィイ!』

「おっと!」


 斬りかかってきた〔ゴブリン〕の攻撃をかわしながら、オレは右手に拳を作り、腰に溜める。

 すると数秒経ってから拳が青く光り、再び飛びかかってきたゴブリンに対してその拳を放つ。

 基本打撃技【パンチ】が〔ゴブリン〕の顔面をとらえ、牙を折りながらその体を後ろへ吹っ飛ばす。

 そこに畳み掛けるように、意識を足に向け、足が青い光を放ったところで〔ゴブリン〕のところまで駆けていき、起きようとしている〔ゴブリン〕の腹を、システムによって加速された右足で蹴り抜く。


「うりゃ!」

『ギィィィ!?』


 すると、予想外の攻撃に〔ゴブリン〕はたまらず吹っ飛び、そのまま動かなくなった。

 それを確認して後ろを向くと、ちょうどルーが最後のゴブリンに噛みつくところだった。

 多少グロテスクな見た目だが、血の代わりに噴き出るのが赤い雪の結晶のようなポリゴン片なので、やはりシステム的な規制はきいているようだった。一応15禁のゲームだしね、これ。


 ということで、動かなくなった四体のゴブリンに〈剥ぎ取りナイフ〉を使用し、剥ぎ取りを完了させる。すると、普通の剥ぎ取りでは表示されないシステム通知があった。


【〔ゴブリン〕から〈スキルオーブ〉を入手しました】


「おっ? ようやく一つ目の〈スキルオーブ〉かぁ。確率的にどうなんだろう?」


 すでにルーが倒しまくった〔ゴブリン〕たちを剥ぎ取っているので、軽く数百体くらい?

 それだけ倒して出ないのか、それとも二時間で出たことを喜ぶべきなのか……。


「まあいいか。とりあえず例の『シークレットスキル』を解放しよう」


 メニューからスキル欄を開き、その中で光っている《???》をタップする。


【《???》の解放条件が達成されています。開放するには〈スキルオーブ〉が一つ必要です(現在の所持数:1)。解放しますか? Yes/No】


 Yesを選択すると、《???》が一瞬光り、その後、その位置には別のスキルが存在していた。


「え~っと……なにこれ。《視覚強化》? 確か、スキルを選んだ時に見かけたのは《視力強化》とか《暗視》じゃなかったっけ?」


 なんだかよくわからないので、の説明を読んでみる。


「『視覚に関するパラメータが強化される。あなたはその眼で何を見ますか?』、だぁ? もう少し具体的に書いてくれよ……」

「ウォウ!」


 どうやら、スキルのことはわからずじまいだった。後でケイにでも聞いてみるか。

 さて、ちょうど森の中にいるし、近くにあったいい感じの木陰に入って昼ご飯を食べることにした。

 ちなみに、オレのお昼はおばあさんお手製のおにぎりで、ルーのはNPCショップで買ったテイムエネミー用の食用肉だ。

こういう肉類って自分で調達できないのかな。

 それはさておき、ルーがエネミーを倒すと、オレにも経験値が入ることが分かった。 

 午前中だけで、スキルのほうは《素手使い》と《魔物使い》がLv.6、《跳躍》がLv.3、さっき解放した《視力強化》がLv.1という感じだ。

 アバターのレベルはまだ4。

 おそらく、攻略組と呼ばれるような人たちはもっと奥深くのフィールドで狩りをして、レベルはもっと上がっているのだろう。

 オレは今の調子でゆっくりレべリングすればいいか。


「おにぎりおいしいな~。あっ、シャケじゃん!」

「ウォン♪」(ガブガブ)


 おにぎりの具で一番おいしいのはなんだと思いますか?

 オレはシャケだと思います!

 この塩分と、ご飯の甘みが合わさって最高なのです!


 そんな感じで、オレの『ルナ』としての生活は始まったのだった。


 読んでくださってありがとうございました。

 感想、ご意見、募集しておりますのでどしどし送りつけてきてください!


 さて、それでは、今までの通り、二人の雑談をご覧ください。




作者「さて、なんだかんだでこの雑談も結構続いてるね」


ルナ「そうね。これも、作者の妄想力が止まらないせいだね」


作「相変わらず厳しいなぁ……。ということで、今回で製本のくだりは最終回にしたいと思います」


ル「どーでもいい方はマウスのホイールを全力で回すか、画面をスクロールして一番最後まで飛ばしてね」


作「さて、いよいよ製本編最終回でございます。最後は印刷してからの工程を説明するよ」


ル「なんか、間に数話はさんだ気がするけどね」


作「きっと気のせい。さあ、さっそく始めていこう」


ル「前回までは、いろいろ設定したところで終わったよね」


作「なので、今回は設定した文章データを出力プリントしてからの工程を説明するよ」


ル「プリントってどれくらい時間がかかるの?」


作「やっぱり文章量で変わってくるよ。もちろん失敗すれば再出力が必要になるから、気を付けたほうがいいよ」


ル「で、出力した後は?」


作「うん。前回設定した内容だと、四枚綴じになっているはずだから、16ページずつを一束として真ん中で折っていくよ。私は全部折るのは大変だったので、友人を拉ch……手伝ってもらいました」


ル「なんか言いかけた気が……。まあいいや(友人さんご愁傷様)。で、折ってまとめたら?」


作「したら、とりあえず最初から最後まで読んでみるよ。しっかりと順番通りできてるか。抜けているところがないかはここで判断するよ」


ル「確認が終わったら、次はいよいよ接着か?」


作「そうなんだけど、その手順が少し特殊だから説明するね」

作「まず、纏めた文章をしっかりと端をそろえて、万力か何かで固定します。そこで、トンボを設定している場合はここで切り落としたり、削ってそろえたりするよ」


ル「じゃあ、それが終わったら?」


作「次は、糸鋸を使って、背の部分を削っていくよ。大体5mm間隔、深さ1mmくらいかな」


ル「なんで本を切り始めるの?」


作「その次に製本ノリ(ボンド)を塗っていくんだけど、紙を重ねて折っているからそのままだと中までノリが届かないんだよねー。だから、切り込みを入れて中までノリが浸透するようにしているんだよ」


ル「なるほどね。で、ノリを塗った後は?」


作「そうしたらノリが固まるまで待つよ。固まった後は、内表紙(事前に作っておく)を本体に固定するために、ホットメルトを使った作業をしていくよ」


ル「ホットメルトって聞いたことないなぁ」


作「『グルーガン』って言った方がわかる人もいるかもね」


ル「あー、それならわかるわ。確かにあれなら、接着後も高温で接着し直せるからね」


作「それぞれの厚さが、ノリが0.5mm、ホットメルトが0.5mm位かな? しっかり接着できればそれでいいけどあまり薄いと後でページが外れたりするかもだから、結構しっかり目に固定した方がいいかもね」


ル「それで完成?」


作「一応ね。やっぱり紹介した他にも、内表紙の制作とか、カバーとかオビとかの制作もあるし、印刷するサイズに合った紙を調達しなきゃいけなかったり、トンボの調整をしてそれを裁断機で切ったりとか、いろいろやることはあるよ」


ル「やっぱり、大変そうだね」


作「まあね。でも達成感はあるし、作った作品は手元に残せるからいい経験になると思うよ」


ル「作者はどれくらいで完成したの?」


作「私はさぼり癖があったし、初めての作業で手探り状態だったからなぁ……。先生にめっちゃ怒られて2~3ヵ月で仕上げたよ。今思い返してみると、絶対に1ヵ月以内に完成させられたと思う」


ル「まあ、自分の面倒くさがりな性格を恨むんだな。ざまぁ」


作「そんなこと言っていいのかな? 作中でひどい目に合わせるぞ?」


ル「それは卑怯すぎる」


作「……と、言うことで、今回で製本編は終了。次回からはテーマもなく本当に雑談をしながら、本作のストーリーとか設定について語っていこうと思っています」


ル「よし。じゃあ、今回もここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!」


作「次回でまたお会いしましょう!」


作「それじゃあ……」

ル「せーの……」


作・ル「ありがとうございました! 次回もよろしくお願いいたします!」













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