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第19話 山賊編⑩ 山賊の親分ハオガー

「うわ、で・・・でけぇ。」


「ひっ!!」


「・・・!!!!」



こ、これは・・・・・・!!!!



俺達はオガー達の数倍は大きいであろう、巨大なオーガを見つけた。

あ、あれが山賊の親分・・・ハオガー????





「ハーッハッハッハッ。

 何が大陸最強の魔法戦士だ・・・弱い、弱すぎる。

 その程度の強さで大陸最強だと? 片腹痛いわ!!」


「うっ、うう・・・。」


「つ、強すぎる・・・。」


そしてハオガーの近くで4人の男女が呻き声を上げながら倒れていた。

あの人達が四英雄?


「さあて、もう嬲るのも飽きたし、そろそろ殺すとするか。

 だがまあ、お前達はよく頑張ったよ。その根性だけは褒めてやろう。」


そう言いながら、ハオガーは倒れている四英雄達にトドメを刺そうとする。

状況を見る限り四英雄とはかなり長く戦っていたはずなのに、ハオガーに傷や疲れはほぼ無さそうだ。

手を抜いて嬲ってたってのは、おそらく本当だろう。


全力すら出さずに四英雄を圧倒するなんて、ヤバすぎるだろ!!



「ま、まずい。

 このままだと四英雄が殺されてしまう!!」


「・・・よし。ライト、エルム、アカリ、ユラ。

 ハオガーの注意を引き付けてくれ。

 その間に俺達は四英雄を救出する。」


ちょっ、エリトさん!?

いくら何でも無茶だよ!!


「えっと、エリトさん。

 さすがにそれはちょっと・・・。」


「大丈夫だって、アカリ。気を逸らすだけで良いから。

 それくらい、お前達なら出来るさ。」


また、そんな無責任な事言って!!


「・・・あまり気は乗らないが、それしか手は無いか。

 くれぐれも無茶はするなよ。」


アネコさんまで!!

そりゃあの二人は遠距離攻撃出来ないから、俺達の方が陽動向きなんだろうけど・・・。


「ビビっても仕方ねえよ。やろうぜ!!」


「・・・エルムの言う通り。行きましょう。」


「わ、わかったよ。」


「う、うん。こ、怖いけど頑張らないと・・・。」


エルム、ユラ・・・勇敢すぎ!!

しかしユラはともかく、エルムがこんなに格好良い台詞吐くなんて思わなかったなぁ。


だけどここで四英雄が殺されたら戦力が減って、結果的に俺達も危なくなる。

だったら陽動くらいはビビらずに・・・いや、ビビってでも頑張ろう。





トドメを刺そうと、四英雄達に迫るハオガー。

そこへ・・・。


「ま、待てっ。ハオガー!!!!」


「ああ!?」


大声を上げ、ハオガーの注意を引く俺。

こ、怖ぇ!?


いや・・・ビビるな、ビビるな。俺。

大丈夫、4VS1なんだ。

数の暴力でフルボッコにだって出来るさ!!


「ひ、ひひひ人を傷つける山賊め、俺達が相手だ!!」


「んー・・・・・・ん!?

 お前達、まさか子分達が話していた魔法を使うガキ共?

 英雄気取りか? わざわざ殺されに来るとは愚かな奴らめ。」


お、俺だって本当は戦いたくなかったさ。

けど、なんやかんやあってやむを得ず・・・。


「あなた達は何の罪も無い町や国の人達を傷つけた。

 ・・・絶対に許さない。

 だから、私達があなたを倒す!!」


ユラ!? ちょっと威勢良すぎ!!


にしても、随分怒ってるなぁ・・・って、無理もないか。

俺達にとっては通りがかっただけの場所だけど、ユラにとってはこの町や城が故郷だもんな。

ちょっぴり臆病な俺だって、自分の町が理不尽に傷つけられたら怒りだってする。


「ハッ、倒せるものなら倒してみやがれ。

 返り討ちにしてくれるわ!!」



こうして俺達とハオガーのバトルが始まった。





「ホーリー・ナイフ!!」


「サンダー・スティック!!」


まずは俺とアカリが、ハオガーに向かって光の衝撃波と雷を放った。

しかし・・・。


「バカめ。そんな攻撃が俺に通用すると思うなよ。

 メガ・アース・ハンマー!!」


ハオガーは魔法の力で、大きな・・・とても大きなハンマーを作り出した。

アース・ハンマーの倍くらいあるんじゃねぇか、あれ?


ぶぉん。


そしてハオガーに振り回されたメガ・アース・ハンマーは、俺達の魔法を簡単に消し飛ばす。



う、嘘・・・?



あのオガーでさえ、俺の魔法を打ち消すのにそれなりに手間取っていた。

けどハオガーは、俺とアカリの同時攻撃すらあんなにあっさりと・・・。


「今度は俺の番だ。食らえ!!」


叫びながら、ハオガーはメガ・アース・ハンマーを振り下ろす。

オガー達よりも動きが速い!!


「!!!! 皆、避けて!!」


アカリの叫びを受け、俺達は辛うじて回避に成功した。

しかしメガ・アース・ハンマーの衝撃を受け、飛び散った多くの破片が俺達に襲い掛かる!!


「「うわああああ!!」」


「「きゃああああ!!」」


っ、痛てて・・・。


致命傷とまではいかないが、かなり効く。

飛び散った破片だけでここまでダメージ食らうんだ。

直撃なんて受けたらマジで死ぬかも。


ど、どうしよう。

力の差がありすぎる。


・・・こんなの、倒すどころか時間稼ぎだって出来るかどうか。



「み、皆。あいつに近づくのは危険すぎるわ。

 バラバラになって、四方八方から攻めましょう。」



アカリ・・・そ、そうか。

あいつのパワーがいくら凄くても、きっとオガー達と同じで遠距離攻撃は出来ないはずだ。


アカリの声を受け、俺達はバラバラになりつつ、ハオガーから距離を置いた。

近づいて殴るしか出来ないなら、仮に誰かが狙われたとしても、逃げに専念すれば大丈夫なはず。

その隙を突いて、狙われてないメンバーが攻めればあるいは・・・。


「まさか、離れたら攻撃を食らわないなんて思ってるのか?

 ガキの浅知恵が。あの世で後悔しやがれ!!」


そう言って、ハオガーは持っているメガ・アース・ハンマーを投げつけた。

し、しまった。その手があったか!!

狙いは・・・エルム!?


「くっ、ファイア・ナックル!!」


向かってくるメガ・アース・ハンマーに対して、炎を飛ばし応戦するも、勢いすら止められずに霧散する。


「げっ。・・・や、やべぇ!!!!」


そ、そんな・・・。

あんなのにぶつかったら、いくらエルムでも死んでしまう。


「エ、エルム。

 エルムーーーーー!!!!」


アカリが叫ぶも、エルムは攻撃を回避出来そうにない!!

何か・・・何か助ける策は無いのか!!!!





「ユラ!!

 エルムに向かって、弱めのウインド・ダーツを撃つんだ。

 早く!!」





!! この声はエリトさん?

でも、なんで・・・??


「う、ウインド・ダーツ!!」


焦りもあったせいか、エリトさんの指示に急いで従うユラ。

けど、どうしてエルムに?


「うっ、うわあ!?」


威力が抑えられたからか、ダメージはあまり無さそうだが、不意に撃たれた風のダーツに飛ばされるエルム。

・・・あ、そうか!!


「ちっ!!」


ウインド・ダーツのおかげで、飛んでくるメガ・アース・ハンマーをギリギリ避けたエルム。

あ、危なかった、本気でエルムが死ぬかと思った・・・。


「た、助かったぜ。サンキュー、ユラ。

 でももっと優しく助けて・・・なっ!?」



ゴーン!!!!


ゴーン!!!!


ゴーン!!!!



飛ばされたメガ・アース・ハンマーが建物にぶつかるも、建物の方が簡単に砕け散った。

だけど勢いは全く衰えず、先にあった建物さえも次々と破壊する。


「た、建物があんなに簡単に壊れて・・・。」


「な・・・なんて破壊力。」


と・・・とんでもないパワーだ。

アース・ハンマーとは桁が違う!!



し、しかしハオガーの手元にメガ・アース・ハンマーが無い今がチャンス。

魔法で新しく作り出される前に攻撃するんだ!!


「ホーリー・ナイフ!!」


「!!」


さすがのハオガーも、エルムやユラに注意が向いていたせいで、俺の攻撃を回避する事は出来ない。

光の衝撃波はそのまま、ハオガーの顔に直撃した。


よっしゃ。

ホーリー・ナイフは、あのオガーさえ倒すほどのパワーだ。

当たりさえすれば、ハオガーだってただでは済まないはず・・・。





「・・・い、痛ぇじゃねえか。

 てめぇ、ライトっつったか。ただで済むと思うなよ!!」





・・・・・・嘘。ちょっと痛がってるだけ?

そ・・・そんな、俺の一撃がほとんど効いてない!!


・・・こんな化物、一体どうやって倒せば良いんだ!?


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