表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本日は性転ナリ。  作者: 如月アル
90/225

再び

状況がよく掴めなかった。私はてっきり…というか絶対彩ちゃんだと思っていたのに、なぜこの人が…?!


「え、あ…彩ちゃんは….あれっ??あははは♪」


お姉さんは横の方に視線を向け、少し気不味そうな声で言った。


『えっとぉ…ごめんなさい。うっかり寝ちゃってたみたいで…彩さんよね?ちょっと待っててね!呼んでく…』


『その必要は無いです…』

えっ?


声の方向に目をやると、お姉さんの背後に…彩ちゃんが立っていた…


『あ…彩さん!具合…大丈夫なんですか?』


『えぇ。それより雨宮さん、お疲れのようですし、もう帰って頂いて結構ですよ。もし父に何か言われたら私から説明しますので。』


彩ちゃんはお姉さんにそう言うと、急かすように背中に手を当てて玄関へと誘導した。


気持ちを察したのか、お姉さんは何も言わずに頭を下げて素直に家を出て行ってしまう。


2人きりだ。


『びしょ濡れじゃない。どうぞあがって?ここでちょっと待ってて。』


彩ちゃんはそう言うと家の奥へ消えていった。


少しして戻ってきた彩ちゃんの手には、タオルが握られている。

『これを使って。良かったらお風呂…入ってったら?』


素っ気ない態度だが、私に気を遣ってくれているのだろう。


完全に嫌われたと思っていた分、その少しの優しさですらとても嬉しく感じられた。


浴室に案内され、簡単に説明を受ける。

それにしても広い脱衣所と浴室だ。


小さな子供部屋くらいの脱衣所には、いかにも最新のドラム式の洗濯機と、大きい洗面台がある。


よく分からないスイッチが壁にいくつも付いており、まるでホテルだ。


浴室もお洒落で大きなバスタブには"ジェット"っと書かれたボタンが付いているし、無駄に広い。



『それじゃぁ2階に居るから。』


それだけ言って立ち去ってしまった。


なんか冷たく感じちゃうんだよな。


いや、絶対冷たい!!


んまぁ私のせいなんだろうけどさっ…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓"本日は性転ナリ"最新話毎日更新中!!↓ https://www.alphapolis.co.jp/novel/77353022/499155980 ↑お気に入り登録・コメントお待ちしております↑
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ