1
夏海と遊園地に行ってから1週間が経ち8月から9月へと月をまたいだ。
9月になっても暑さはまったく衰えを知らずクーラーが必需品だ。
それでも僕の会社はエコだなんだと言って結局一回もクーラーを使ってない。
「外回り行ってきまーす」
こんな熱の籠った社内にいるよりかはだいぶマシだ。
外回りを終えると会議の資料を作る、そして毎日残業。
残業代はしっかり払ってもらえてるのが幸いだ、だけど家に帰る時間は深夜0時を超えることもしばしば。
「おそーい!ご飯冷めちゃったよ!」
「ごめんって、てかもう0時過ぎなのにまだ起きてたのか?」
「当たり前でしょ!ご飯は一緒に食べないとね」
夏海は僕の帰り待ち続けて一緒にご飯を食べる、僕は先に食べててもいいと言ってるのだが1人の食事は美味しくないし寂しいから嫌いだと言う。
いつもエプロンで待ってくれてる夏海を見ると今日は頑張ったなと思えるし明日も頑張ろうと自分を励ませる。
「いつもごめん、残業ばっかで」
「いいよ別に、頑張って働いてくれてるんだし。それじゃ食べよっか」
「そうだね」
「「いただきます」」
ご飯を食べて風呂に入ってふと夏海の服装のことについてを考えてた。
いつも外を出かけるときは白のワンピースを着ている、それ以外持っていないのだろうか。
ここに来た時もそうだった、白い髪と白いワンピースが陽の光を浴びて幻想的なほど綺麗ではあった。
もちろんすごく似合っている、だけどそれ以外の服も見てみたい。
僕は風呂に上がって夏海に聞いてみた。
「夏海って出かける時っていつも白のワンピースを着てるけどそれ以外って持ってないの?」
「うん、持ってないよ。でもそれが一番自分に似合うしお気に入りだよ」
「新しい服欲しい?」
「う、ううん、いいよ別に。気なんか使わなくても。私はこれで満足だから」
一緒に暮らしてるうちに色々とわかってきたことがある、それは夏海が余計なところで気を使っているということだ。
最初はわからなかったけど今ではだいぶわかるようになってきた。
「明日は休みだから服、買いに行くか?」
「いいって、大丈夫だから」
「僕が夏海の服を買いたいだけだから付き合ってよ。ちょっと遅めの誕生日プレゼントだと思ってさ」
「誕生日って、遊園地連れてってくれたじゃん。それで満足だよ」
なかなか強情なやつだな、しょうがない、明日無理矢理でも連れて行くか。




