↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/2

第❶話 捻くれ野郎と電気銃少女

どうも初めましての方は初めまして、珠扇キリンと申します!

今作は自己満足ですが、リアルとラブコメが混在した物語になる予定です!よろしくお願いします!

 やはり人間は愚かである。


 俺…──南瀬(みなせ)律斗(りつと)は、放課後の騒がしい教室に目を向けて思う。


 HRが終わって直ぐに、クラスの連中は赤の他人と馴れ合ったり、同じ部活動の奴と楽しいそうに教室から出ていく…。


 それが悪だとは言うまい。しかし、そんな『友達ごっこ』に何の意味があるのだろう?


 どうせ卒業してしまえば疎遠になる…何なら来年にはクラスも変わり、話す事も無くなるかも知れない。


 親友だとか、ズッ友だとか…戯言をほざいていても、何れ関係は壊れる。友情に永遠なんて無いのである。


 …まあ、でも仕方が無い。人間は群れる生き物だから、孤立が怖くて仕方なくて、『友達ごっこ』でもしなきゃ気が済まないのだ。


 人間は集団(むれ)の中で生きる以上、意見が対立しない様に空気を読む…つまり他人に意見を合わせる必要が出てくる。


 それが出来ない奴は爪弾(つまはじ)きにされる。…本当に詰まらない世の中だ。


 結局は、個性を大事になんて綺麗事を言っても、人間は自分の理解できない相手を嫌悪し遠避ける。


 挙句の果てには自分が孤立したくないという我が身の可愛いさで他者を蹴落とすのだ。


 俺は、そんな有象無象(ニンゲン)共の様に孤独や孤立する恐怖に振り回されるなんてゴメンだ。──それなら俺は、もう一人で良い。


 …──しかし、 そんな彼等彼女等を眺めていると、まるで俺だけ世界から切り離された様な気分になる。


「…百済ないな、俺も」


 …何故、俺がこんな気分にならなくてはならないのか。


 俺は小さく溜息を吐き、自分の席から立ち上がった。


 自身が所属する文芸部の部室兼図書室に向かう為に。


 そのまま四階に向かった俺は、一番右端にある図書室の前で立ち止まる。


 …正直、俺は文芸部などに入るつもりなんて無かった。実際、中学同様、万年帰宅部を貫くつもりであったし…


 しかし、去年の9月まで我が七海崎高校では、部活動に強制参加という前時代的過ぎる校則があった。


 …なので仕方なく文化部で楽(らく)そうだった文芸部(ここ)に入部しただけに過ぎない。


 今も文芸部を抜けてないのは、特に退部する理由が無いからである。


 俺は図書室の扉を開いた…──鍵は開いているの中には誰一人として部員は居ない。


 何故なら、この文芸部の部員の殆どが幽霊部員だからである。


 元々、去年俺と同じ時期に入部した連中は運動部に入りたくないから此処に入った奴が殆どで、部活強制の規則が無くなった途端、全員退部してしまった。


 …·まあ、やる気も礼儀もマナーなって無い上に、図書室を私物化する様な連中だったから辞めてくれて清々したが…


 飲食禁止の図書室で、顧問の居ぬまに食べたり飲んだり…しかも注意した俺は次の日に図書室から締め出された。


 …まあ、やる気が無いのは半年近く幽霊部員だった俺にも言えるけどさ。


 そして僅かに残った部員も幽霊部員(ゴースト)な為、基本的に部室には何時も俺一人なのだ。


 ちなみに文芸部とは言ったが…この部の活動内容は放課後の本の返却限定の対応くらい。


 偶に忙しいのは、新刊が入った場合の本にカバーを包装する面倒な作業くらいだ。


 つまり、普段は本当にやる事が無いくらい暇なのである。


 もはや図書部にでも名前を改名しろと言いたい。…前者に至っては返却ボックスでも作れば良いだろう。


 …まあ、そんなこんなで、椅子に座るだけの退屈な活動を俺は今日も謳歌するのだ。


「…まあ、家に帰るのも億劫だししゃーない」


 そんな、独り言を漏すと…──ガタッ…!と図書室の奥から音がした。


 どうやら、その物音が聴こえたのは図書準備室の方だ。


「…誰かいるかー?…おーい?」


 呼び掛けてみるが返事は返らない。…そして、こんな時間から此処に来る部員に心当たりが無い。


 もし居るとすれば、顧問が部長くらいだが…


 部長はバレー部との掛け持ちで、図書室の鍵を開けると直ぐに体育館の方に向かってしまう。


 顧問の先生も基本的に新刊の日しか顔を出さないから可能性は低い…可能性があるとすれば本の返却に来た部外者くらいだ。


 俺は、恐る恐る図書準備室に近付いて、その扉を…──。


「は?…」


 開いた、と同時に知らない声がした。…しかも何か、心無しか冷たい声で…──そして部屋の中には…


 何故か、水色の下着姿にカッターシャツを羽織っただけの長い黒髪の女子生徒が居たのだ。…──は?これなんてエロゲー?


 俺は思わず自分の目の前の光景を疑った。──…いや、そもそもこんなラッキースケベなんて有り得るのか!?ラブコメかよ!?


「…はて?この世に神は居ない筈だが?」


 そして、思わずそ(・)れ(・)が全て詰まった一言がこれだった。


 普通、こんな状況なら、少女は悲鳴を上げるか怒鳴(どな)るところだろうが…


 それもせず、代わりに彼女は鞄から何かを取り出し…


 バチバチバチッ!──それは音を鳴らして輝いた。


「…へェ!?」


 咄嗟にそれに反応した俺は尻もちを付き、それを少女に突き付けられる。


「随分と大胆な覗きがいたものですね」


 …そして、その少女ただ淡々とそう口にした。──俺に電気銃(スタンガン)を突き付けて。


 第①話 愚かな人類と電気銃少女…[完]

第一話は短めです!実質、第2話と合わせて第一話って感じだァ!…次もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。