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第94話

 うーん、スライムいないわね。どこか居住区みたいなものがあるのかもしれない。もしそうだとしたらうようよ出てきちゃうのかしら、めんどいわ。


 金髪をはらう私。なんて様になる……は、ナルシスト属性が、いかんいかん窮地だ、人権の侵害だわ、荒れ狂う悪役という大波にさらわれるところよ、まったく。


 私はかがんで、草がくすぐったい地面に耳をつけた。音はどうかしら……響いてこない? この辺てなにもいないのかしらね。聞こえてくるものは鳥や虫の鳴き声、樹冠が揺れる音くらい。


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