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第92話
てくてく歩く。水を花にやりながら。心地よい風が頬を撫で髪を流す。この、平穏無事な時間が永久に続いてくれたら、申し分ないのだけれども。
足元の野花を避け、草を踏み、申し訳ない気分になる。命は等価のはずだ。決して優劣はつけてはならない。バリューに比較検討する間隙などないはずだ。
さてそろそろ向かおうか、モリシスにナイスガイなところを見せつけてハートをがっちりわしづかみにせねばならんしな。
後をつけよう。このまま放置はナンセンスだとも。滑稽だ。陳腐だ。ただ浅はかな私の浅慮を許容ください。




