00話 く、無念、、、バタリ
はぁ、やっと大学の講義が終わった。あの先生めっちゃ喋るから疲れるんだよな。
「はあ、ほんと疲れた〜」
と言いながら俺の右隣でメロンパンを頬張るキムタク。いや本物じゃないよ。あだ名に決まっている。こいつの本名は木村 琢朗。眼鏡をかけていて結構太っている。ちなみに童。
「ほんと、だるいですよね。フゥア〜」
そして俺の左隣であくびをするガリ。本名は大山 ガリ蔵。こいつも、童。
その二人に挟まれるこのイケメン(事実誤認)な男が俺!!ちな童。田舎で代々地主の家の次男坊。年齢は19歳。高校での成績は上位10名。これまで実家に迷惑をかけた事はない。多分実家は姉さんが継ぐと思う。ちなみに姉さんがブラコンすぎるから俺は田舎から逃げ、都会で一人暮らしをしている。自己紹介はこんな感じだ。
ん?なに童だと意味がわからない?全部言わせるな!察しろ。
ちなみに俺らが通っている大学は神奈川にある名門 慶浜大学。俺はその大学のデータ学部に所属している2年生である。就職先はソフトウェアを開発する会社かな。2026年現在ののトレンドだしね。
俺らはどこにでもいる3人組。なんてことない普通の人生だ。しかし不満はない。モテないことを除けば、それ以外は今のところ人生、順風満タンだ。しかしモテていないと学年のカーストでは下になる。く、やはりモテたい。
でも、キムタクとガリは結構いい奴だし別にいいかな。断じて言い訳ではない。
人生恋愛が全てではない。うん、その通りだ。今いいこと言ったね。なんで俺がモテないのか。俺もよくわからない。うん、一回恋愛から離れよう。
俺たちは今日の昼飯について話す。まずキムタクが
「なあなあ、ラーメン屋行かねえ?」
しかしガリが異を唱える。
「いや、流石に重すぎます。コンビニのおにぎりでいいですよ。」
二人とも極端すぎだ。
「いやラーメンだろ!!」
「おにぎりです。」
二人が睨み合う。そして俺に意見を求める。いつもの流れだ。そしていつも通り、
「ファミレスでよくない?」
ファミレスを提案する。
「いいですね!!」ガリがキムタクより一足早く答える。そしてキムタクも。
「むぅ、まあいいか」
そしていつもファミレスで食べることになる。しかしこの二人のさっきまでの言い争いまさに茶番である。しかし、もう最初からファミレスでよくない?とは言わない俺だった。しかし俺も毎日ファミレスは飽きる。明日は違う店にしよう。そう堅く決意した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
俺たちはファミレスでまさに天にも登る気持ちだった。なんと大学の高嶺の花である高嶺先輩が話しかけてくれたのだ。突然の出来事だった為俺たち3人は情けない声を出してしまう。「
え、あ、えと」
キムタクが最初に喋るがうまく舌が回らないようだ。よし、ここは俺に任せろ!!
「え、えと、た、高嶺せ、せんぅぱいは、な、なんでこんなところに?いるんですか」
よくやった俺!!新谷悠斗は男の中の男である。そして俺たちはファミレスで楽しい時間を過ごした。
それが人生最後の幸福だった。
それは俺が大学が終わり家への帰路を歩いていた時だった。突然背後から首に包丁が近づく。
俺はただ単純に驚いた。そして俺の首にナイフをつきたたている張本人に聞く。
「あ、あなた誰ですか?何が目的ですか?」
男が答える。
「へっ、お前にはただ人質になってもらうだけさ。」そして遅れて警察がこいつの後を追うように、20人以上到着する。
「おっと、警察の方々それ以上近づくなよ。こっちには人質がいるんだぜ?こいつを助けたいなら俺のいうことを聞いて貰おうか。今すぐここに逃走するようの車と金をもってこい。今すぐだ。」
「くっ、、、」
刑事さんらしき人が舌打ちをする。その時俺は事件の当事者としての自覚が足りなかった。困惑して現実から目を背けていた。そんな俺を置いて、刑事さんと犯人が話を進める。
「わかったすぐ手配する。だがその青年は離してくれないか?」
「それは無理なお願いだなぁ。俺がこいつを解放したらお前ら俺を殺すだろ?少しでも怪しい行動を見せてみろ。こいつ死ぬぜ?」
「・・・」
刑事が黙り込む。もう打つ手はないようだ。そして突然の出来事だった。犯人の頭に弾丸が当たったのだ。やった!!助かった、?
背後から包丁に刺され俺の体を貫いた。最初に感じたのは痛みだった。しかし次の瞬間には感覚がなくなっていた。警官たちが駆けつける。
「救急車に連絡しろ!!至急だ!」
なんだか大きな声が聞こえる。何言ってんだろ?もう多分俺は助からない。血が出過ぎたと思う。どんどん過呼吸になっていく。う、肺に血が入ったのかな?どんどん苦しくなる。
でもなぜか心地良い。
ああ、俺が死んで悲しんでくれる人いるかな?姉ちゃんは悲しんでくれるだろう。キムタクとガリは、、、
いや止めよう。どうせ死ぬんだ、未練がないと言えばウソになるがそれでもなかなか楽しい人生だった。
どこからか声が聞こえてくる。
「・・・ください。」
よく聞き取れない
「・・・きてください」
来て?どこに。
「起きてください!!」誰の声だ?ああ、そうだった。
これは前世で最後に見た景色だ。そして夢だ。
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