27話 王都
今日はもう1話投稿します。
ですが、まだ少しも書けていない上に、内容も全く決まっていません。
17時に投稿できればと思っていますが、バイトもあるので、もしかしたら夜遅くになるかもしれません。ご了承ください。
ここユラシルから王都グレストまでは馬車で10日ほどかかる。
だが、訓練も兼ねて身体強化魔法を使って走って行ったところ、4日で着くことができた。
「ここが俺の実家のリオード商会だ」
初めて見るリオード商会の本店は予想以上に大きかった。
俺の家が10個くらい入りそうな面積の二階建ての建物だ。
「ただいまー」
あっけにとられる俺を無視してグレンは隣の建物の中に入っていく。
どうやら、店の隣にある家がグレンの実家らしい。
「グレン!おかえりなさい!」
グレンが中に入るのとほぼ同時に1人の女性がグレンに抱きついて行った。
「ただいま、クレア。会いたかったよ」
グレンも優しく抱き返す。
しばらく2人がいちゃいちゃしているのを邪魔しないように、気配を極限まで消して待つ。
10分くらいして、少し落ち着いたところですかさず話しかける。
このままだといつまでも続きそうだったので多少強引に割って入ったが、グレン達もこちらに気づいたようだ。
「悪かったなフリージア。久しぶりに会ったんでつい‥‥ 俺の妻のクレアだ。クレア、こいつは俺とパーティーを組んでるフリージアだ」
「クレアです。いつもグレンがお世話になってます」
「フリージアです。こちらこそグレンにはお世話になりっぱなしですよ。それより、グレンって結婚してたんだな」
グレンが結婚してるなんて噂でも本人からも聞いた覚えはない。
グレンはイケメンだから結婚しててもおかしくはないけど。
「言ってなかったか?クレアは隊長の娘でな、病気治ってからも面倒みてたら懐かれたんだ。それで2年前に結婚したんだよ」
「そうだったんだ。でも、結婚してから2年しか経ってないのに、こんなに長い間あけててよかったのか?」
グレンと冒険していた時間を考えると、少なくとも一月は帰っていないのではないだろうか。
「毎日 通信魔道具で一回は話してたからな」
通信魔道具とは、遠距離間でのビデオ通話を可能とする魔道具で、外交などに使われるかなり高価なものだ。
それを簡単に使うなんてやはりグレンの実家はすごいんだなと思った。‥‥もしかしたら、グレンが冒険者として稼いだお金かもしれないが。
「そ、それより早く中に行こうぜ。兄貴達にも挨拶しなきゃならんしな」
急に恥ずかしそうな表情で話しを変えて中に入っていくグレン。
クレアさんとの話をして恥ずかしくなったのだろう。
珍しいグレンの様子に吹き出しそうになったが、なんとかこらえてグレンの後ろをついていく。
いつかクレアさんのことでからかってやろうと思った。




