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1.神様との邂逅

神様との雑談タイムです。

セリフは《アマテラス様》『ツクヨミ様』[スサノオ様]となっています。

「何処だよ、ここは。。。」


築何百年も経っていそうな神社のような建物に6帖の畳スペース。そこにちゃぶ台と4人分の座布団があり、日本人としては安らげる空間がある。

とりあえず立っていてもしょうがないので座って状況確認をしよう。


【状況確認】

・放課後に郁絵ちゃんと勉強してた

・一緒に下校する途中に、足元に魔方陣発生

・気付いたら神社?の中←今ココ


「やっぱり、あれか?」


ものすごくいやな予感がする。。。未だかつてないくらい。。。


『たぶんお主の思っている通りじゃ。残念ながらな』


顔を上げると、空いていた座布団に3人?が座っていた。


「失礼ですが、どなたでしょうか?」


《私はアマテラスよ♪》

『ワシはツクヨミじゃ。』

[俺はスサノオさ!]


「えっ、三貴子様ですか」

日本人なら誰でも知っているビッグネームじゃないですか!!!!


《お茶でも飲みながらゆっくりしましょ、遠慮することないんだから》


「どうも恐縮です」


日本の最高神様にお茶を淹れていただくなんてなんて幸せなんだ!


『幸せそうなところ悪いが、お主の今の状況について説明しよう。簡潔に言うと異世界からの勇者召還に巻き込まれたのじゃ。』


はっ、どういうこと???


《通常なら4名までしか召還しないはずなのに、何をトチ狂ったのか30名もの大規模召還よ。そのせいで勇者以外の優秀な素質を持った人も巻き込まれたのよ》

[しかもたちの悪いことに召還を無理やり止めようとすれば、召還されたモノが時空の歪みに落ちてしまう可能性があるんで止められねーしよー]

『そこで救済処置として巻き込まれた人たちに、神々がそれぞれ面談をすることにしたのじゃ』


なんと、神様たちも大変なのですね。。。


「一緒にいた女の子はどうなりました?自分にとって大切な人なんですが。。。」


『召喚に巻き込まれておる。残念ながら他の神が担当していて、今は干渉できん。おそらくそのまま他の召喚者と召喚されてしまうじゃろう』

《何とかしてあげたいんだけどごめんなさいね》


「そうですか、郁絵ちゃん無事ならいいんだけど。。。」


《女の子には悪いけど、あなたをここに呼べて良かったわ》

[お前のことは前々から気になっていたからな]


「はい?いったい何故?」


《あなたは神への信仰が他の人より高いのです。日頃から神へ感謝していましたよね》


不運な僕は平和に過ごせた日は神様が見ていてくれたんだろうと感じるようになり、神社で手を合わせることがよくあった。


「でもそれって普通じゃないんですか?」


『はっきりいって最近の若者はそんなことはせんよ。困ったときの神頼みくらいじゃ』

[それでも神様を信じているだけマシだけどな]

《神の力は信仰によって高まります。戦後、神への信仰は徐々に弱くなってきました。当然私たちも弱体してきていました。そんな中、急激に私たちの神力が回復してきたのです》

『そして信仰の元がお主だったわけじゃ。ワシらがお主を気にするには十分な理由じゃろ』


そうだったのか、本当に僕を見守ってくれていたんですね。感激です。ますます感謝しないといけないですね!


《そして見守っているうちに気付いたのです。アナタが不運なのは他の神の介入があったからだと》




・・・・・はい???

いや、意味がわかんないんですが????



『他の神のお気に入りのためにお主から幸運を吸い取ってその子に譲渡しておる。そんな状態でも今まで生きてこられたのはお主の運が他の人よりもかなり多いからなのじゃ』

[でもそんな状態は気に入らないんでな、今回の機会にその状態を解除するぜ。これで不運な体質は改善されるはずだ]

《他の神のしたこととはいっても許せることではありません。かと言って譲渡されてしまった幸運を返すこともできません。私たちにできることであれば何かしてあげたいのですが。。。》


アマテラス様達が悪いわけじゃないし、不運じゃなくなるんなら感謝したいくらいなんだけどなぁ。


《それでは私の気がすみません!!!何かありませんか?》


う~ん、あえて言うともっとアマテラス様達と仲良くなりたいんだけどそんなの無理だよなぁ。。。


《そんなのでいいのですか?ではお茶呑み友達になりましょうか♪》

『ほっほっほ、それはいいのぉ。では秘蔵のお茶請けでも出してくるかの』

[俺は酒でも持ってくるかな!]


あれ、声に出てた?

あとスサノオ様、まだ僕は未成年なんですが・・・?


『ワシらは神じゃぞ、心を読むなぞできて当然じゃ。まあ、お主が心を開いておるから簡単にできておるんじゃがな。』




さようですか。。。。

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