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迷子のおじさん  作者: イオン
4章 アンス戦争編
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63話 行軍開始


『イダテンと戦え』


え?リアスさん?


『唯一可能性があるのはイダテンだけだ』


えーと、それは何故?


『イダテンは防御が薄い貴様の攻撃でも、、、おそらく通るだろう』


いや、その間が怖いんですけどぉ

おそらくだしぃ


『他の恩寵はもっと厳しい』



あーうん。一択なのねぇ



「あ、あの、、、」


「リアス様が、イダテンと戦えって」



「そうか、、、ショル陛下よろしいですか?」



「彼奴と余では相性が悪い、よかろう、余はバクエンのシャクネと戦おう」



「それでは私は、サークのガーベラ殿ですね」



「フンっどうせイーシキハイ殿はすぐに降参するのであろう?」



「申し訳ありませんが、、、」



「チっキョーセイ王国へは貸しだぞ」



「それは勿論、勝利のあかつきには相応のお祝いを用意しますので」


「とはいえ、既にここオオソデ防衛戦争は75年15戦全勝ではありませんか」


「今回も、ショル陛下は勝利されるかと、、、」



「フンっ当然だ」



えーリアスさんリアスさん、

イーシキハイは降参するってよ


『貴様は戦え』



ぬーん



「して、敵方には、、、ジロー殿の事は伝えてあるのか?」


「はい、手紙を出しております」


え?そうなの?

あーじゃあ手加減とか期待しても良いかもー

ふふふ、なんせ君らの神様を宿してるんだぜ俺は?


殴るなど不敬と心得よ!わーはっはっは



「ふむ、では出発は明後日とする。それまでゆるりと過ごされよ、部屋は用意させる、好きに使ってくれ」


「ははっ!ありがたく!」


「あ、ありがとうございます」


「感謝いたします、陛下」


「うむ」




ふぃー、謁見とか聞いて緊張したけど、なんとかなったな


まぁ、殺されたりはしなさそうだし、、、


うん、よかったよかった



「琴音ー、終わったよー」


琴音を待たせていた待合室へ

琴音は縫い物をして待っててくれたみたいだ

あーそういえば、針と糸買ったなー



「次郎おかえりなさい。その、ど、どうだった?」



「うん、まあ、戦争には参加する事になったけど、思ったよりは全然大丈夫そうだから安心してよ」


「そうなの?本当に?」



「うん。なんかすぐに降参しても良いみたいだしホント安心してよ」


「あぁ良かった。それなら、、、うん」



「ははは、心配してくれてありがとうな」


「当たり前だよ、戦争なんだから」



それからは出発まで、オオソデ王国の街を観光したりしてのんびり過ごした



そして、いよいよ、戦場へと出発する日



街の街道には人、人、人


うん、まさに出陣って感じだ



馬に跨ったショルが、


「これより、第16回オオソデ防衛戦争へと向かう!」


「我らに恩寵の加護があらんことを!」



そういうと、割れんばかりの歓声が


「恩寵の加護があらんことを!!!」


「ショル陛下万歳!!!」


「オオソデ万歳!ショル陛下万歳!」



「うむ、恩寵と共にあれかし!」



「「「恩寵と共にあれかし!!!」」」



大勢の一般兵を連れて、ゆっくりと行列が動き出す


俺たちもショルのすぐ後ろだか目立つ目立つ、、、やだなぁ、、、

オオソデの人達は、誰?みたいに見てるし


琴音はマントをポンチョみたいにしてフードを被っている


へぇー器用なもんだ



さてさて、いよいよ戦争か、、、



オオソデを出発した俺たちは、かなりゆっくりとしたペースで進む


戦地まではオオソデから北へおよそ50km


これを一日に5km程のペースで進み10日で到着する見込みだ


まぁ、国威発揚のパレードでもあるしな



「お疲れではありませんか?コトネ様。貴女のような美しく可憐な女性に徒歩など愚の骨頂」


「どうか、私の馬に乗る栄誉をお与えいただけないですか?コトネ様」


「馬車をご用意させて下さい。ご安心くださいこの私が同席致します故」


「私の天幕で一緒に食事など、いかがでしょうか、コトネ様、贅を尽くした美味をご用意させてください」



さっきからずーっとうるせぇなコイツは


最初は琴音も遠慮がちに断っていたんだが、だんだんと「結構です。」しか言わなくなったぞ。しかもアンスの言葉で。


琴音の学習能力の高さに驚かされるが、たぶんイーシキハイが何言っても「結構です。」しか返さないつもりだな。



うん。面白くはないな俺も。



ラングレンも、


「イーシキハイ殿、これは遊びではないのですから」



なんて、、、



「遊びですよ、こんなものは」



おや?



「戦争なんて銘打ってるが、実際にやっている事は茶番じゃありませんか?」


「現に歴史書を紐解けば、ここ数百年、帝国領土はずっと一進一退」


「戦争自体、格式だの、儀式だのばかりで、国家連合も攻め返す事もせず、かといって帝国も本気で領土統一なんて考えていないとしか私には思えないですがね」



「言葉が過ぎるぞ、イーシキハイ殿、現にショル陛下は命懸けでこのオオソデを守って来られたではないか。そして今も」



「そりゃあ、自分の領土、恩寵なんだからショル陛下は本気でしょうとも」



お、おーん?なーんかピリピリとしてますな、、、


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