177話 山田次郎の選択
その言葉は俺の心を掻き乱した
うん。ずっと、ずっと逃げていた。
俺は向き合って来なかった。
琴音という1人の、、、女性と。
「琴音」
「次郎、、、」
シュルッ
琴音は服に手をかける
「ごめん。琴音」
「それは、、、できない。」
俺は琴音を静止して続ける
「俺は、、、家族の所に帰るんだ」
「わ、私は今だけでも、、、」
「琴音、嘘つかなくていいんだ。」
「大丈夫。伝わってるよ。」
琴音は言葉に詰まり、しまったという顔をする
「ありがとう。こんなおっさんを好きになってくれて」
「でも、俺は家族のところへ帰るよ。」
「か、帰り方、、、そう!帰り方わからないんじゃ、、、」
「うん。」
「でも、俺は家族の所に帰るんだ。」
「だから。ごめん。」
琴音は下を向きただ声を殺して泣く
「ぅうぅ〜」
「それじゃあ、俺。明日行ってくるよ」
早朝で薄暗いが朝になった
俺は軽く伸びをしてから部屋を出る
すると、、
「お、おはよう次郎」
琴音だ
「うん。おはよう琴音」
「今から、、、その?」
「ああ」
「行くよ、シルオールの所へ」
「うん、、、わかった」
そして、俺は優しく琴音にハグをする
「その、俺に何かあっても、、、」
「俺は琴音には生きていて欲しい」
「、、、そんなの」
「そんなの、、、酷いよ」
「うん。ごめん。」
「それじゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい、、、」
そして、俺は空へと飛ぶ
琴音はそんな次郎を見ながらそっと呟く
「きっと、きっと、、、帰ってきて」




