175話 自問自答
目処は立ったな。たぶん。
というか、これ以外ないだろう。
さて、シルオールに俺は近づけるか?
あの触手で、、、
下手するとそこで死ぬな。うん。
辺りは薄暗くなってきている
、、、今晩ぐらいはゆっくり考えるか
そう思い、俺は食事を済ませ教会の一室へと入る。
そもそも俺はシルオールを助けたいのか?
命をかけてまで?
何故?
このままだとアンスがやばいからか?
俺とリアスのせいでこうなったからか?
違うな。
俺は友達のリアスが命がけてやろうとしている事を応援しただけだし、結果の責任は多少は感じているが。
この状況を予想できたわけでもないしな。
うん。正直、
そこまで思わない。
じゃあ、、、何故?
だって俺は、、、
アンスの人間じゃないから。
うん。そうだった。
なんか、これまで色々な事に流されて、巻き込まれて、、、
リアスを宿し、イダテンの恩寵士になり、戦争にも参加した、、、全て俺が決めた訳じゃない。
その場の流れや、リアスに言われて。
当たり前に思っていた筈なのに忘れてたわ。
じゃあ、俺はどうしたい?
、、、帰りたい。うん。やっぱり帰りたい。
里美の、、、翔太のところへ、、、家族の元へ帰りたい。
なら、シルオールなんか放っておけばいいんじゃないか?
、、、そうかもしれない
でも、、、俺はこのまま帰っていいのか?
この今の俺の人外の存在力ならあるいは帰れるかもしれない、、、
そして帰れる方法がわかったとして、、、
うん。このままでは帰れないな。
帰って翔太になんて言うんだ?俺は
「お父さんは、ヘンテコな世界にいっててね、でも、そこの人みーんな見捨てて帰ってきたんだ。」
とでも?
俺はそっと自分の手を見る。
そろそろシワが寄ってきそうなくたびれたおっさんの手だ。
その手で俺は、里美を、翔太を、抱きしめるのか?
ただいまーって。やっと帰ってこれたよって。
それはできないな。




