シィル過去編 願うのは、祈るのは
500年前
俺は斉藤一郎太
21歳大学生
なんか気がついたら目の前に
馬鹿でかいゾウ?がいるーー
「ねえ、なにしてるの?」
「た、助けてくれ!」
「いいよー」
その瞬間ーー
ゾウの頭が爆ぜた
「うお!た、助かった、、、」
「ねえねえ君はだれ?」
「お、俺は斉藤一郎太だ」
「さ、サトー?い、イチロー?」
「斉藤一郎太だ」
「サトーイチロー」
「ああ、もうサトーイチローでいいよ!」
「それで、お前は誰だ?」
「好奇のシルオール」
「高機能シルオール?変わった名前だな、呼びにくいし」
「そうかな?」
「そうだよ、んーシィルって呼ぶわ」
「シィル?」
「そ、シィル」
「わかった」
「これで俺たちは友達だな」
「トモダチ?」
「そ、友達」
「それで、他に人間っているのか?つーかここはどこだ」
「いるよー、ここはアンス」
「アンス?どこだそりゃ?」
「まぁ、あれか、、、異世界転移ってやつか」
「イセカイテンイ?」
「そそ、だって、シィルはどう見てもヤバイ奴じゃん、あーあ俺速攻死ぬのかー」
「ヤバイヤツ?」
「だってそうだろ?なんだよその見た目?ウネウネいっぱい出てるし」
「えー変かな?」
「変では無いんじゃないか?ただまあ、人間とは似てないかなっては」
「じゃあ、人間みたいになるね」
「え?」
シィルは13歳ほどの少女の姿になった
マッパで
「あーこれは色々とヤバイな」
「ヤバイの?」
「とりあえずこれ着ろ」
一郎太は上着をシィルに着せる
「それで?人間はどっちにいるの?」
「あっち」
1ヶ月後
「ハァハァ」
「あはは」
「わ、笑い事じゃねえよ!」
「ひ、人が死んだんだぞ?」
「だって先に襲ってきたのあっちだし」
「だってって、、、」
2ヶ月後
「人間に力をバレないようにできるか?」
「なんで?」
「そっちの方が面白いからだ!」
「そうなの?んーやってみる!」
「ふぅ、、、」
3ヶ月後
「恩寵士って人ら化け物だなありゃ」
「そう?」
「あーもっと凄いのが近くにいたわ」
「えっへん」
「なあ、シィルってどれぐらい強いんだ?」
「世界一」
「へー」
半年後
「ねーねーイチロー!あれなんだろう?」
「ん?、、、なんだろうな?」
「見に行きたいか?」
「うん!いこいこー」
「ははは、おーい待ってよ〜シィル〜」
「、、、て、おーい!早すぎんだろ!」
「ったく、、、はは」
1年後
「あ」
「あ」
「い」
「い」
「う」
「う」
「え」
「え」
「お」
「お」
「つーか、意思疎通普通にできるのになんで日本語覚えたいんだよ?」
「面白そうだから」
「はぁ、シィルはそうだよな」
2年後
「なーシィルって俺と会う前は何してたんだ?」
「えーいろいろ」
「誰かと?」
「んーん、ひとりで」
「ずっと?」
「うん、ずっとひとりだよー」
「そっか」
3年後
「シィルって人間の時の見た目が変わらないな」
「うんそうだね」
「そっか」
4年後
「もし、人に年齢を聞かれたら?」
「乙女にそんな事聞く?っていう」
「よし、正解だ」
「それでもしつこく聞かれたら?」
「ころす」
「ちげーよ、ないしょって言うんだよ」
「そうだった」
「ったく、、、」
「次な、、、路銀はいくらぐらい持ってるの?と聞かれたら?」
「えーと、、、たくさん?」
「まてぇい!そーゆー時はこれぐらいといってそうだな、、、給料の数ヶ月分ぐらい?見せとけばいいだろ」
「はーい」
「いや?見せないほうがいいのか?」
「わかんなーい」
「はぁ、、、」
5年後
「好きってわかるか?」
「わかるよー」
「じゃあ、愛は?」
「あい?」
「いや、なんでもない」
8年後
「へー魔玉って価値があるんだな」
「そーなの?」
「うん。なんか恩寵士の人が、、、」
「ふーん」
「お金がないと旅ができないからなー」
「じゃあボクが魔玉たくさんとってこようか?」
「少しでいいよ」
10年後
「ねーねー何してるの?」
「うん?これはな、魔玉の買取システムだな」
「カイトリしすてむ?面白いの?」
「ん?ああ、きっと面白いぞ」
20年後
「いいか、シィル、もし俺が死んだらこれを教会に渡せ」
「わかったー」
50年後
「なぁ、シィルいるか?」
「うん、いるよ」
「手を握ってくれないか?」
「いいよー」
「あぁ、シィルは本当に歳を取らないな」
「羨ましい?」
「ああ、俺も歳を取らなかったらずっとシィルといれたのに」
「なあ、シィルいるか?」
「うん、いるよ」
「もし、これから先俺と同じ日本人と会った時困ってたら助けてやってくれ」
「うん、いいよ」
「なあ、シィルいるか?」
「うん、いるよ」
「ちゃんと毎日手洗いうがいしろよ」
「うん、わかった」
「なあ、シィルいるか?」
「うん、いるよ」
「シィル、愛してる」
そうして斉藤一郎太は息を引き取った
一郎太は死の間際願うーー
どうか、シィルがひとりぼっちになりませんように
と。




