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迷子のおじさん  作者: イオン
10章 リアスの選択
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148話 目処


「話をその本題に戻してもよろしいですか?」


ミリアが、おずおずと言ってくる


「あーごめん本当に」


「ご、ごめんなさい!私が変な事言っちゃって」



「い、いえ、そんな。」



「魔物の討伐に魔玉槍を使うかどうか、そして、やるのであれば、どう移行し、どう普及するのかだよね?」


「はい、その通りですわ」



「ミリアはその、魔玉槍の使用はやっぱり反対かな?」



「、、、民を危険に晒すのは、やはり、、、その」

「しかし、恩寵だけでは対応できない事態がある事もまた、、、」



うん。気持ちはわかる


それに、、、いつか恩寵が使えなくなる事は?



「その、ミリア、、、」


「はい?ジロー様」


「いつか恩寵が使えなくなる事は?」


「ええ。わかっています。このままですとキーソは恐らく500年ほどで」



キーソもやっぱりかなり成長してるんだな



『強大な魔物はそれだけ存在力も強い』

『それを最上級の恩寵士達が率先して倒していたのだろう』


あーそういう事か。



「それならやっぱり」


「ええ」

「いつかは、変えなくてはならない事はわかっていますの、、、」



ミリアの葛藤はわかる

俺のイダテンやカンツーも同じだ

守るべき民を戦わせるなと、、、



「皆はどう思っているのかな?」


ん?琴音?



「その、守られる皆は、、、その」



「恩寵士と一緒に戦いたいって人もきっと」


「居ると思います」




盲点というか、俺自身その発想を最初から無いものとしてたな


でも、言われてみればその通りだ



俺はなんて馬鹿なんだ



「ミリア」


「物見台の旗師の人は民か?」



「え?ええ、、、それは勿論」



「でも、彼らは丸腰で、命懸けで、俺たち恩寵士に魔物の居場所を伝えてくれている」



「命を賭けているんだ」



「!」



ミリアは目を大きく見開く、


「そ、その通りですわ、、、」


「いや、俺も琴音に言われるまで気づかなかったよ」



「でも、今、この瞬間も、彼らは命懸けで見張りをしてくれてるんだ」



「魔玉槍を渡そう」


「彼らに」


「お願いだ」



ミリアは静かに考える


そして、、、


「教会の魔玉の備蓄は100万個はあると思いますわ」



100万!?そんなに!?



「勿論全ては魔玉槍に回せませんが、、、その」


「物見台からなら、、、」



「ミリアありがとう」



「俺はこの後、魔玉槍の使用方法と、普及活動と平行しながら恩寵を集めるよ」


「わかりましたは、各地の教会宛に私の書簡を書きます、量産と配備は教会が担いますわ」


「できるかな?」


「できるできないではなく、やるのですわ!」



「ミリア、、、」



この人は、、、本当に強い人だ



まぁでも、これで、、、



『ああ』



恩寵回収の目処はついたな



「ミリア」


「はい!ジロー様」



「リアスから話がある。」



「、、、はい」



リアスいいぞ。



「リアスだ。ミリア。いや、聖女ミリア」


「はい、リアス様」



「恩寵キーソを回収したい」



「勿論でございます」



「本当にいいんだな?」



「恩寵はリアス様からの借り物ですので」



「そうか」



「、、、3000年良くぞ民を、人類を守り抜いた」




「リアス様」


聖女ミリアは泣いていた


その涙にどんな意味があったのか俺にはわからないが


キーソは、歴代聖女は


間違いなく民を守ってきたのだけはわかった。


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