130話 目的と手段
シックさんには考えてから返事をしたいからと一旦帰ってもらった。
正直、、、ユリネさんやお子さん、シックさんの事は好意的に思ってる
でも、、、
俺は巻き込まれたく無い。
今でももう、イダテンと琴音でいっぱいいっぱいだ。
それに、やっぱり戦争なんて、、、
その次の日であるーー
カランカランッ
また、誰かが訪ねてきた
「私だ。イーシキハイだ。」
瞬間ーー
頭が沸騰しそうになる
殺してやろうかこいつ
俺は乱暴にドアを開け、言う
「テメェどういうつもりだ?」
「勧告に来ました。」
かんこく?
「キョーセイ王国につくか、死ぬかです」
その言葉を聞いた瞬間、俺はイーシキハイの顔をめがけて蹴りを放ったーー
ガツッ!
硬い!
「その一発は甘んじて受けます」
「ですが、、、次は反撃します」
「話をしましょう?」
そう、イーシキハイは言い放った
「テメェを琴音に会わせるつもりは無い」
「、、、場所を変えるぞ」
「良いでしょう」
そう言って俺たちは近くのお店へ
「で?」
俺はそう切りだす
「嫌われてしまいましたね」
少しやれやれと言った感じでイーシキハイが応える
一々、勘にさわるヤローだ
落ち着け、載せられるな。
俺はふぅと息を吐いてから、
「当たり前だ」
「どういうつもりだ?お前」
「どうとは?」
「魔玉槍だよ」
「あれは、素晴らしい武器です。おかげで計画は200年は前倒しになりました。」
計画?
「計画ってなんだ?」
「アンスでも征服するつもりか?」
「それは手段です」
「目的とは違います」
「今日は目的を話に」
「キョーセイ王国につくかどうかはその話を聞いてからでいかがでしょうか?」
イーシキハイの目的ね、、、
まぁ、聞くだけは聞いてやるか、殺すのはその後でもできるしな。
「続けてくれ」
「元々は、説得する方向で計画していました」
説得?
「誰を?」
「人類全てです」
「ハッ!俺の下につけってか?」
「違います」
「それもまあ、手段ですね。」
「それが目的に必要ならそうしますが、、、」
「必須ではない」
チッ!
一々抽象的な事を
「具体的に話せ」
「勿論」
「まずは2つの前提を共有しましょう」
2つの前提ね
「まずは、1つ目」
「キョーセイ王国の理念です」
あーイーシキハイが所属しているっていう
「共存、共栄、そして、、、平等」
はっ!ご大層な理念なこって
「キョーセイ王国は、国民1人1人が、同じ税、同じ負担、同じ福祉を受けられる国家です」
「ですが、、、恩寵士はどうでしょうか?」
「たった一人が余りにも大きな責任と力を有している」
「無論、私も恩寵士の端くれ、その責務に自信と誇りも持ち合わせております。」
「しかしながら、はたしてこれは、平等と呼べるのか?と」
「キョーセイ王国は長年この問いに対して真摯に向き合ってきました。」
そ、れはまぁ、、、
「そして、2つ目」
「アンスの、、、恩寵という構造はいつまで保つと思いますか?」
恩寵の、、、構造?
一体なんのことだ?
「何の話だ?」
「そこから説明しましょう。とは言っても恩寵士なら薄々気づいている筈ですがね」
そう言いながらイーシキハイは俺をチラッと見る
「リアス様を宿しているから気づかなかったんでしょうかね?」
「恩寵はあと500年もすれば崩壊するでしょう」




