117話 恩寵士山田次郎3
シックにイダテンの街を案内される事になった!
嫌だ!
琴音はと言うと
「シックさん良い人そうでよかったね!」
「その、、、足の事も恨まれてなさそうだったし」
「良さそうな街があったらチェックしとかないと、、、」
だそうだ。うんまあ。足の事は本当にね。
『、、、』
しばくぞ
それから、俺はシックを伴ってついたばかりのイダテンで最も西の街を案内してもらう事に
まずは、教会だ
シックに教会の司祭さんを紹介してもらう
「貴方が新しい、その、、、イダテンの恩寵士様で?」
ここは、しっかり挨拶しとかないとな!
「はい。山田次郎って言います。その、新人でわからない事ばかりでご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします!」
「ご迷惑って、、、その、、、魔物は?」
え?あー、そうか、、、魔物の対応が恩寵士の仕事だもんな
「おら!」
「俺が即効でぶっ飛ばしてやっから安心しろ!って言うんだよ」
あぁ、
はひぃ
「魔物は僕が対応しますのでご安心ください!」
「はい、本当によろしくお願いします。」
リアスを宿してる事は言った方が良いのか?
んーーー
やめとこ。
変に反応されても困るしな
うん。魔物はさえ狩ってれば大丈夫だろ
教会を後にして、シックが
「言い忘れてたわ」
「魔物が、出たらよ」
「たぶん応援入ってくれてる恩寵士とかち合うからよ」
「その、、、ありがとなって」
「俺が言ってたって伝えてくれや」
あ。そうか
あの戦争から、今もずっと応援入ってくれてる恩寵士が居るのか
そしてたぶんハーク帝国の、、、
恐らくお隣りの領土だろうし仲良くはしときたいな
戦争とか仕掛けられたらどーすりゃいいのか
「その、相手のお名前は?」
「恩寵ヤマの、恩寵士ユリネだ」
ヤマのユリネさんか
リアス、ヤマって?
『力が強い』
ナニソレ?
『力がより強くなる恩寵だ』
え、えぇ、、、
と、そこで琴音がシックに初めて話しかける
ん?
「シックさんは、そのユリネという方の事をどう思っておいでですか?」
「あ?んだテメーは突然、、、」
「ユリネさんは女性なんですよね?」
「あーまあそうだけどよ?」
「好きなんですよね?」
「!」
「ば、ばばばばばば」
「な、なにをおま、、、ん、、、んなわけけ」
んなわけけ、、、
「わかりました。」
「私に任せて下さい!」
は、はにゃ?
シックはあわあわしてるし
たぶんそのユリネって人の事好きなんだろう
それにしても琴音はエスパーかなにかなのか、、、?
あんな少ない情報で、、、
琴音はそのままソソソッと俺に近づき、真剣な表情で
「次郎、ユリネさんに会ったらこう伝えてください」
「ーーーーーと、シックさんが言っていたと、、、」
それはまた、どうとでも取れそうな、、、
!
それが狙いか!!!
俺は頷きで返した
いいだろう、これも人助け、、、恩寵士の仕事だ。
「おい?なんの話してんだ?」
そうシックが声をかけてくるので
「いえ、なんでもないですよ」
「ええ、なんでもないです。」
そう返しておいた。
「んだよっ!まあいい、街の案内の続きだ」
「行くぞオラ!」
「はい!」
ククク、、、シックよ楽しみにしておくが良い
それはさておき、、、
シックは元とは言えイダテンの恩寵士
街では大層有名でかつやっぱり慕われているようだ
「あ!シックの兄ちゃんだ!おんちょーしお疲れ様でした!ってかーちゃんが」
「よう!シックの旦那!恩寵士様じゃなくなって、暇になったんだろ?今度ウチの店にも寄ってってくれや!」
「シック先輩!恩寵士のお勤め長い間ご苦労様でした!!!」
「シックぅ〜もう恩寵士様じゃないんでしょ〜?養ったげるからさ、あたしのトコにきなよ〜」
なんて、沢山の人に声をかけられてる
シックはぶっきらぼうに「おう!」
とか「またな!」とか返してるが
去り際には必ず、
「このおっさんが新しいイダテンの恩寵士ヤマダジローだ!よろしく頼むな!」
そう、俺のことを紹介してくれた。
最初は俺もちょっと恥ずかしかったが、
「新しいおんちょーしさま?よろしくお願いしまーす!」
「そうかい!この街になんかあった時は本当によろしく頼むな!」
「うっす!よろしく頼むっす!」
「あ、はい。、、、よろしくお願いします。」
なんて、きっと期待してくれてるんだろうなと
実感と、、、
ちょっとの不安感が襲ってくる。
最後の人は目のトーン死んでたけどな、、、チクショウ
それと、恩寵士が継承する事は、そこまで大事件って訳ではないのだろうか?
俺なんか急にイダテンの恩寵士となった訳だし、、、
街の人とか驚かなかったのかな?
なんて考えてると、シックが俺の肩をグイッと抱いて声をかけてくる
「いいか?」
「あれがイダテンの民だ、一人一人の顔と名前を覚えろなんて言わねえ」
「ただ、明日もアイツらが笑って過ごせるように守るのがお前だ」
「わかったな?」
俺は、、、頷きだけを返した。




