111話 魔玉槍
ユビキリーー
「ありがとう、世話になりっぱなしだったよ。ラングレン」
「いや、、、こちらこそ、、、その、、、」
へっバカやろーが
「もう、いいじゃねーか!リアスは許したんだし!」
「流石にそれは、、、」
まぁ、気持ちはわかるけど、、、
ラングレンが直接した訳じゃないしな。
俺は手を差し出して固くラングレンと握手した
「またな!」
「ああ、またユビキリにも来い!」
そう言って俺たちは別れた
ラングレン相当ユビキリ離れてたしな
応援の恩寵士は過労死していないのだろうか、、、
そして、俺たちは天幕のあった場所に戻ってきた。
イダテンまでは後約180km
恩寵士としての覚悟か、、、
俺にそんなものが、、、
はぁ。
そして、、、
「ただいま琴音」
「おかえりなさい次郎!予定より少し遅かったけどなにかあったの?」
「ああ、中級の魔物に襲われたんだよ」
「えぇ!?」
「大丈夫だったんだよね?」
「あれ?ラングレンさんが、、、まさか!?」
「いやいや死んでないよ」
「ほら、ずっと俺たちに付き合ってもらったからさ、通り道でもあるし、ユビキリに降ろしてきたんだ」
「琴音にもよろしく言っといてだってよ」
「ああ、そうなんだ。」
「せっかく見てもらおうと思ったのに。」
「何を?」
「ふふーん。完成、、、ではないけど、使えるようにはなったよ」
「何が?」
そういえば実験が佳境だって言ってたな
「これ!」
じゃじゃーんと出してきたのは、、、
棒の先に丸い玉がついた、、、
ナニコレ?
「琴音、、、えーと、、、ナニコレ?」
「ふっふっふっこれはね、、、」
「魔玉槍です!」
そう、じゃじゃーんと紹介されるが、、、
マギョクヤリ?
「えーと、、、武器なんだよね?」
「そうだよ。魔物にも使えるぐらいの」
、、、え?
「本当だよ、実証済だ」
と、そこへイーシキハイがやってきた。
え?魔物に効く武器?
「まぁ、こういうのは論より証拠さ。」
「聖女様と皇帝陛下にも見てもらおうじゃないか」
イーシキハイはそう言ってニヤリとする
そうして、俺、ミリア、レオグランハーク、琴音、イーシキハイは屋外の岩場へ
「コトネ様は、一体何を見せていただけるのかしら?」
「ふむ、、、」
2人は興味深くはありそうだな
ま、俺も気にはなるけど
琴音は俺たちのすぐ隣にいるが
イーシキハイは10mほど離れた場所で
例の魔玉槍の丸い部分を岩に立てかけて固定している
「準備できたよ、コトネ嬢」
「では、お願いします!」
「次郎!よく見ててね」
手を挙げてイーシキハイが返事を返す
そして、丸い部分が、、、
パカっと開き、そこに、、、
液体?を入れた。
すぐさまイーシキハイは蓋を閉じてしっかりと固定する
そして、こっちに向かって軽く小走りで走ってきた
丸い玉?からはシュウーッと音がしている
これは、空気漏れ?
琴音は
「後、5秒ほどかな」
「4.3.2、、、」
とカウントしている。
そしてーー
カッと光ると同時に
ドンっ!
とそこそこ大きな音がしーー
岩は、丸い玉を中心に50cmほど、綺麗な球形に削り取られていた
そして、ほんの少しひゅうっと、風が吹いた
な、なんだ、、、
今のは?
規模は小さいけど、何だあの岩の形状?
まるで抉り取られたみたいな
爆発?ではない、、、のか?
音と光はあったけど、、、
もっとこうーー
「な、なんですの?今のは一体?」
「ふむ、、、」
『ほう、、、?』
ミリアとレオグランハーク皇帝、ついでにリアスも見当がついていないみたいだな
「えへへっ」
琴音は渾身のドヤ顔だ!
「、、、ふふんっ」
イーシキハイもか!
「こ、琴音。い、今のは、、、その、何?」
「魔玉を反応させたの」
「魔玉を反応?」
「うん!」
「その、、、えーと、詳しく教えて貰っても?」
「うん、前にね、次郎がくれたお守りをユビキリの湖に落としたじゃない?」
あーあったな
えらく落ち込んでたけど
「あ、そういえば、あの時の光」
「正解!」
「あれを再現したの」
そ、そうなのか、、、
いや、まあ、今のはそうなんだろうけど
「あの岩は?」
「うん、それでね、再現してみたら、あーやって小規模な空間を削れたんだ」
「空間を、、、削る?」
『なるほどな、魔玉にそんな効果が、、、』
リアスも知らなかったのか?
『ああ』
「そう!そして、、、」
「あれなら、魔物にだって効く」
そう琴音は声を落として言った。
「な、なんと、、、そんなことが!?」
「それは、、、」
『だろうな』
レオグランハーク皇帝とミリアも驚いているようだ
リアスはあれでもう理解したのか、、、
いや、俺も、、、
これは、魔物を殺せる、、、
武器だ




