タイミング
引き続き、リアム視点です。
星見台の中ではしごを登っていく分長を見上げる。
ここに来る途中に合流したのだ。
「いるとおもう?」
ちょっと不安げな顔でウォルターが呟く。
「さあ?」
「っていいながら、心配そうな顔してるよ。」
ノアがチョンチョンと自分の眉間をつつく仕草をする。
むっ。
我が身道を行く妹分がいるって大変だ。
隣で凛も心配そうな顔で上を見上げていた。
しばらく無言で見上げていると、窓が開けられ誰かが覗き込むのが見えた。
逆光で顔は見えないが、きっとあれはアイナだ。
「いたね。」
「いましたね。」
ひと安心とため息をつくと、上でなにかを話していた。
何を話しているのかと不思議におもったのもつかの間、すぐにアイナが元気に降りてきた。
うん。ちょっと心配。
どうやら、俺が心配に思ったのと同じように、ノアもウォルターも落ちてこないか心配そうに見上げていた。
「落ちてこないよね?」
「さすがにそこまでどんくさくはないでしょう。」
「心配しかないっすよ?」
ひそひそと悪口、じゃなかった、心配をしていると、突然の悲鳴が上がった。
なんだ?とビックリして凛をみる。
そして。
「うっさいな!!」
上から降ってくる突っ込みに視線を戻せば、そのまま本人も降ってくる。
「え」
まさかの展開に固まる俺ら。
ノアが一番に動き、キャッチする。
落ちてきた本人は、「ビックリした!!」といっているが、それはこちらの台詞である。
そして、悲鳴の理由を問い詰める。
「だから、そのーー……スカートの中が見えちゃう……」
思いもよらぬ理由、内容が内容なだけに気まずい空気が流れる。
しかも、話題の中心は、スカートの下を見るかとか言い出す始末。
「「「見なくていい!!」」」
声をあわせて却下する。
慌てる俺らをよそに気にした様子もない。
相変わらず基準がおかしい。
ふと、腕を見れば怪我をしているのか赤くなっている。
俺の視線に気がついたのか、アイナは腕を隠そうとする。
「遅い!」
「な、なにが?」
どうにかごまかそうとしているが、反応からしてやらかしたんだろう。
そして恥ずかしそうに下を向く。
……スカートの話の時ではなくなぜ今?
恥ずかしがるタイミング、違うくないか?




