余計なお世話
ノア視点です。
「戻ったみたいだよ。」
あっさりと言いはなったアイナを横目に姉妹の愛の抱擁に良かったねぇとじんわりと感じる。
アイナは二人の抱き合う姿は、別に感動でもなんでもないようで、ふっと鼻で笑うかのような反応を返している。
知らない人がみたらなんて冷たいやつだと思うだろうが、知っていれば違うだろうことは察しがつく。
きっと、ちょっと羨ましいんだろう。
そして、次々と第三のやつらがやってきて、「なんだこれは!」と大騒ぎしている。
その喧騒の中でも抱き合う姉妹を泣き出しそうな顔をして眺めるアイナのとなりに並ぶ。
どこまでが本気だったのかを問えば、隠す気もなく嘘をつく。
素直に言えばいいのに。
理由を聞けば、詳しく説明をしてくれる。
そして、妹ちゃんが最大に傷つく結果にならなくてよかったと笑うが、どうみたって表情が暗い。
ミラベルがお礼を述べるとより一層暗くなる。
なんでそこで気持ちが下がるかなぁと心配をしていると、彼女と入れ替わるように次の訪問者が現れた。
「なんで、お前がここにいるの?」
「管轄内だかんな。」
次にきたのはテルだった。
あからさまに不機嫌になるのかと思いきや、だんだんと表情がなくなっていく。
過程をみていると不安になる。
「……何の用?」
「べべべ、別に用なんっ……いや、お前、どんくさいから怪我してないか心配してやったんだ!!」
「心配してやった、ね。心配してなんて頼んでないけど?」
冷たい目をして言い返すアイナの様子がいつもと違うことに気が付いた。
アイナは急に黙り込み、動きを止める。
「?」
「どうしたの?」
「おーい!」
こちらから声をかけても反応は返ってこない。
うーん。
こういうとき、どうしたらいいんだろうか。
アレンなら上手く対応できるかな?
自分の思い付きに周りを見渡せば、ちょうど話が終わったのか、アレンがこちらに向かって歩いてくる姿が見えて、ほっと胸を撫で下ろした。




