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執行犯。  作者: ROYAL&APPLE
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プロローグ

「先輩、櫛木(くしき)先輩!!」

午後三時過ぎの警察署オフィスに新米刑事、艸木純太郎(くさきじゅんたろう)の声が響く。

「ん?どうした艸木(くさき)」

艸木が小走りで向かうのはベテラン刑事、櫛木将生(くしきしょうき)の元だった。

「あの、この事件のことなんですけど……」

艸木(くさき)はそういながら事件の情報が入ったファイルを見せる。

「あぁ、ソレか何か分かったのか?」

「……いえ、先輩は何かわかりましたか?」

「いや、全くわからん」

「ですよねぇ」

そう言いながら二人は溜め息を漏らす。

「この事件が起きてから1ヶ月経ちますよ」

「そうなんだよな、早く犯人を捕まえたいんだけどな」

「そうですね、でも証拠が少なすぎて……」

「艸木(くさき)、何か気づいたことがあったら直ぐ教えてくれ。こっちも考えとく。」

そう艸木(くさき)に言い放つと櫛木(くしき)は椅子から立ち上がった。

「先輩何処か行くんですか?」

櫛木(くしき)は口の前で人差し指と中指を同時に動かした。

それを見て艸木(くさき)は櫛木(くしき)がこれから向かう場所に気づく。

「お気を付けて」

「フッ、警察署に危ねぇ所はねぇよ」と艸木(くさき)に言うと伸びをしながらオフィスから出て喫煙所に向かった。

その場に残った艸木(くさき)はファイルを手に自分のデスクに戻った。

デスクに戻った艸木(くさき)は深く腰を掛けた。

そして持っていたファイルを眺めねがら頭をポロポリと掻いた。

「わっかんねぇ」と呟き、また溜め息を漏らした。

「ねぇ、艸木(くさき)くん。あんま溜め息ばっかついてると幸せが逃げるよ?」

艸木(くさき)その声がする方へ振り向くとそこには同僚の新崎倫子(しんざきりんこ)が大量の資料を手に立っていた。

「倫子さん、溜め息が……とか言いますけど溜め息には緊張の緩和・ストレス発散・血行促進・自律神経のバランス調整など多くのメリットがあるんですよ?」

艸木(くさき)は溜めのメリットについて自慢気に話した。

「へぇー、そうなんだ!でも、それはビジネスマナー的にどうなの?」と新崎は艸木(くさき)に疑問をぶつける。

その疑問に対して艸木(くさき)は申し訳なさそうに「これから一人の時にします」と言った。

「ところでその資料どうしたんですか?」

「あぁ、この資料を整頓しないといけなくて」

「そうなんですか!重くないですか?」

「そう、この資料1つ1つが重くて大変なの」

「運ぶの手伝いますよ」

艸木(くさき)は椅子から立ち上がり奥の部屋に移動し大量の資料が入った段ボールを持ち上げ運び始めた。

「あら、ありがと」と新崎は微笑み言った。

艸木(くさき)照れを隠すように次々に段ボールを運んだ。

段ボールを全て運び終わった時に新崎は艸木(くさき)と櫛木(くしき)が担当している事件について訪ねた。

「艸木(くさき)くん、あの事件の捜査行き詰まってるの?」

「そうなんですよ、何より証拠が全然無くて……。でも早く犯人を捕まえないと被害者は増える一方だし被害者の遺族に申し訳無いし……」

「大変なのね、じゃあこれでも飲んで頑張って」

そう言うと新崎はペットボトルのお茶を差し出した。

「手伝ってくれてありがと」

「ありがとうございます、頑張ります!!」

そう言うと艸木(くさき)はまた自分のデスクへ戻った。

艸木(くさき)はPCの電源を入れ操作し、また唸り始めた。

「執行犯。」を読んでいただきありがとうございます!!

毎週15日に投稿するので読んでください!

(出来ない月もある)


これからおもしろくなる?(自分でもわからない)と思うのでぜひ、読み続けてくださると幸いです。

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