ある日の姉様
姉様中心の執筆ですただ俺視点です。
窓から明るい光が差し込み、チュンチュんと小鳥のさえずる音がする。
まあ、俺の睡眠時間は起床時間なんて物は存在してない、まだまだ不定期で夜中は人格あるせいか理性? が働き不要なグズリはしない、ただ生理現象(排泄行為)だけはどうしようもない。
そんな赤ちゃん生活の時間適当な朝生活が始まる、母様が起きてからが俺の朝なんだ!
「ばぶー」(おはようございます、母様ー)
「あらら、挨拶してるのかしら、おはようー、今日はごめんね
ちょっとお母さんお外に出るからね、あとでリリが来てくれるからねー」
俺にニッコリと母様が笑いかけてお乳をくれました。
(ちょっと照れ臭いです)
俺にお乳を飲ませて終わると母様は外出用の服に着替え、支度が終わると――ちょうど部屋のドアがコンコンとノックされリリが部屋に入って来て、母様と何か会話して部屋を出て行った。
ドアの奥の台所の方から姉様と母様の声が聞こえてきた。
「アリス、私が居ないからと言って外に出て遊んではダメですよ、
ちゃんとお勉強してないとアレするからね」
「は、はい、お母様ー」
「いってらっしゃいお母様ー」
しばらくすると食事がおわったのか玄関先からドアの閉まる音が聞こえた。
「ふう、お母様もお出かけした、しばらく自由……なにしようかなぁ」
(はい?母様からお勉強しててって言われたんじゃ……)
「それでは、坊っちゃま、ちょっと台所のかたずけしてきますね、と言っても坊っちゃまにはお分かりになりませんよね、お寂し感じになりますが、すぐ戻ってまいりますか」
「あうー」
(早く戻ってこいよリリ、うさぎさんは寂しくなると死んじゃうんだぞー)
「なんだろう――寂しいのかなぁ、でも何かわかって返事してるような」
俺が返事したのに驚いたリリは振り返り見つめて部屋を出ていき、しばらくすると居間の方からリリと姉様の声が聞こえてきた。
「お嬢様、お勉強はどうされました?お服がお遊びになってますが、ちゃんと奥様にご報告いたしますよ」
「そ、そんなぁーリリ酷いよ、黙っててくれてもいいのに」
「お洋服を汚されければいいですが、そう言ってもいつも泥だらけですからお洗濯することになりますから奥様にバレれてしまいますよ……お嬢様」
姉様はしょんぼりした顔でリリが言うと自室に戻って行ったようで俺と言えば眠気が出れきて目を閉じた。
突然、意識が戻ったいや目が覚めたのか、しばらくすると、廊下から小さな足音が聞こえてきて突然ドアが開いき姉様が左手に紙を持って部屋に入ってきて、リリにドリルらしいものを見せながら胸を張っていた。
「リリ、ここがわからないのー」
「どこでしょうか? お嬢様」
「お皿にパンが9つ、朝に母が2つ、父が4つ、リリが1つ、私が1つ残りはいくつって事だけど、なんで私が1つなの?いつも1つをリリと少しわけあってる、いつもパンは朝の分は残ってないよね」
(えっと、姉様、論点違いますよ、賢いのかバカなのか)
リリは困ったような顔をして少し考えて……。
「ちょっとここではアルフ様のは少し騒がしいですから、一旦居間に行きましょう」
(じゃ、邪魔じゃないぞ……リリー)
「お坊ちゃま、すぐ戻ってきますから、少しお待ちくださいね」
「あぅー」
リリと姉様は部屋を出ていきドアの奥から……(聞き耳モ〜ドー)
「お嬢様、これは計算の問題です、毎朝のことではございませんよ……『あっ』」
(あ、っとか言って恥ずかしいのかな、ここで話してくれても良いのにな)
「そ、そんなことわかってるわよ!」
(いえわかってないですよね、姉様)
「引き算して行くか、たし算して引き算どっちかで答えがでます」
(あれ、でもこれって5歳でやることなのか?)
言われてみると単なる計算だけど数字だけじゃない、文字を読みとき計算をどのようにするか
ちょっと考えると5歳には難しい気がする。
「ひ、1つね」
「正解でございます、指を使って計算するのは間違ってはいませんが、その問題はそういう風に考えて答えるものでもございません、ちゃんと」
(姉様が両手をだし指を折って答えに行き着いたのか……)
「例えば、大きなお皿にパンが16個あってさっきの問題だったときお嬢様はどうされますか?」
「あぅ」
(指が足りないことにきずいたか? できなくもないんですけどね、桁下がり理解できれば)
「こういうときは、パルピスに計算式を書いて計算するか、頭の中で計算を行うかどういう風に計算して行くかそういう考えることが大事なんですよ。お嬢様」
(やべーリリ、マジ賢いな)
俺なら普通に頭で計算して終わりだそんなことなんて思わない、これは知識チートがある故の単なる簡単すぎな問題でしかない、出題者の意図をまたく理解していない。
(俺の方がバカなんだなぁ、でもパルピスってちょっと笑える)
はっきり言って、たまたま簡単な算数だけど知識チートがあるだけで、どう教えていけばいいとか初等教育ならわかるが幼児教育なんてかんがえたこともなかったし、その勉強もしてこなかったあくまでも小学校の先生にって漠然とおもってた自分の中じゃあ三、四年生からと思ってたから盲点だった。
(リリ、ありがとう、あとちょっとおバカな姉様ありがとう、さすがに最初の一言には驚いたけどこれからの赤ちゃんからどうして過ごして行けばいいとか、幼少期どう過ごせばいいか考えていけるなぁ、退屈だったと思ってたけど、これはかなり大変かもなぁ)
「では、お嬢様、あとで私と一緒にお勉強しましょう」
俺はそんな二人の会話を聴きつつ、リリと二人っきりがいいけど姉様と一緒にいれる悲しさ半分嬉しさ感じだった。
……
――次話につづく。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
*1できなくもないですよね実際は幼児教育下調べしてないので根拠はありません。