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最強騎士の罪と罰  作者: 成三
第1章 対魔族騎士育成学院編

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第10話 学院長

時間は戻り、斬華達の転移直後。


「それじゃ、仕事を始めますか」


今回学院の外で訓練を行ったのは、もう1つの仕事をすることになったからだ。

学院に魔族が潜んでいることは極秘事項だったため、Sクラスだけでなく、他のクラスも学院の外で訓練を行っていた。

そうして、教官室の前まで移動し扉を開けた。そこには教官が、いや、魔族が1人いた。


「鳴瀬教官、これは詰みというやつでしょうか」


「ああ、察しがいいな、それじゃa」 パアン


魔族の体が弾け飛び、教官室を血と肉で赤く染め上げた。


「クソ、簡単に命を捨てやがって」


「あちゃあ、これは派手にいったねえ」


結が能力を使い、顔だけを出していた。


「でっ、これからどうするよ、俺が感じた魔族の魂はこいつだけだったけど」


「まあ、魔族が1人とは限らないし、ある程度は警戒しておいた方が良いと思うけど、まあ、気に留めておく程度で良いと思うわよ」


「それじゃ、報告書だけど」


「じゃ、後はよろしく」


「オイ待て、どこに行くきだ」


能力でこの場から去ろうとする結の頭を鷲掴みした。


「あの、痛いです、離してほしいんだけど」


「離したら逃げるよな」


「だって報告書は面倒くさいし、ここの掃除だって面倒くさいしいいいい、痛い痛い痛い痛い」


結の言葉にムカついたため、頭を掴む手に力を籠めた。


「そうだよな、そんな面倒くさいことを俺に押し付けようとしたんだよな」


「別に他の教官に手伝ってもらえばいいんじゃないいいい、痛い痛い痛い痛い潰れる、頭の形変わっちゃうって」


さらにムカついたため、頭が潰れる位の力を籠めた。


「居ないよな、今日は全員が学院の外に居るんだけど」


「あははは、そう言えばそうだったわねええええええっ、へぶし」


結を能力の空間から引っ張り出し、そのまま天井に突き刺した。


「あはははじゃねえだろ、普通は手伝うのが当たり前だろうが」


「分かったわよ、ううんしょ、あれええ?ううんしょ、ねえ、成三、引っ張ってほしんだけど」


結は天井に顔を刺さったまま、抜けなくなっていた。


「たっく、しょうがねえなぁ、じゃあ引っ張るからな」


「ええ、優しく引っ張ってねええっ、げふ」


引っ張る力を誤ってしまい、結は顔面から地面に突っ込んでしまった。

決してわざとやった訳ではない。


「てか、能力使えば良かったじゃないか」


「・・・・・まあいいじゃない、私の能力の話なんてさ、はははは」


結は何て事もないように言っていたが、その顔は真っ赤に染まり、見るからに恥ずかしがっていた。


「なあ結って、元々騎士団の参謀本部に所属したたよな」


「うん、そうだけど、それがどうしたのよ」


「じゃあなんでそんなにバカなんだ」


「はああああ、バカじゃないんですけど、わ、た、し、凄く優秀なんですけど」


結はバカという言葉に過剰に反応し、大声を出し騒いでいた。

その姿はあまりにもバカっぽく、斬華の存在がちらついた。


「優秀だっていうなら報告書の1つくらい書けるよな」


「書けますよ、書けますとも、私優秀なんで、じゃあ私は報告書書くので失礼しまあす」


そうゆうと能力を使い教官室から出て行った。


「結の奴、珍しく簡単に引き下がったな」


不思議に思いながらも血肉まみれの教官室を見て、つい忘れていたことを思いだした。


「掃除、1人でやるのか、これ」


結が珍しく簡単に引き下がったのは、掃除から逃げるためだった。

どうやら今回は、結の方が一枚上手だったようだ。




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