Wi-Fiルーター
身近にあるマイクロ波発生源は、電子レンジ以外にはWi-Fiルーターがある。あとはスマホの基地局だが、これは合法なのでどうしようもない。
それよりWi-Fiルーターの方が問題だ。Wi-Fiの電波は2GHzと5GHzのチャンネルがあり、2GHzが電子レンジの2.45GHzに重なる。国内で販売されているWi-Fiルーターは出力規制があり、10mW以上は違法らしい(スマホの基地局は1Wのようだ。単純計算で100倍である。これはこれで問題だが……)。Wikipediaによれば、1mW=0dBmということなので、これを基準にすれば、だいたいのdBm(電波の強度の絶対値)が分る。スペアナの表示がdBならば、dBmに変換しなければならない。
アメリカ製のWi-Fiルーターは100mWのものがあるらしい。日本の10倍なので、スペアナを見ればすぐに分る。もちろんアメリカ製のものは国内では違法である。合法の製品は技適マークがついていて、10mW以下のはずだ。
Wi-Fiルーターの出力はスマホで簡単に計測できる。「WiFiAnalyzer(open-source)」をインストールすれば、近くのアクセスポイントのdBmと、アクセスポイントまでの距離が何メートルかも教えてくれる。
移動しながら測定すると、いろんなルーターのdBmが分かって面白い。違法ルーターや改造ルーター、改造アンテナならdBmがケタ違いなので一目瞭然だ。ちなみにLinuxならwavemonコマンドやiwlistコマンドで同じことができる。