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『ぼくの滅びゆく世界の観察日記』  作者: 比古狭霧


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八月二十五日

絵:団地の花壇の前。

地面の白いところが、昨日より少し広く見えました。

灰色を重ねても、同じところだけ白いままでした。

植え込みの影は細くて、白いところにまざっていました。

影の端がゆれているように見えました。


天気:晴れ

気温:あつい日でした。


内容:花壇の横を通りました。

葉っぱの上に光がありましたが、近づくと少しだけ弱く見えました。

地面の白いところは広くて、そこだけ地面の色がうすくなっているように見えました。

蝉の声がしていましたが、すぐに小さくなりました。

誰かがペットボトルを置く音がしましたが、すぐに消えました。

帰るとき、白いところは同じ広さのままでした。

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