第3話「黒薔薇の剣と氷結の片鱗」
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数時間たったが、黒薔薇の剣はピクリとも持ち上がらない。まるで剣が俺を拒絶してるかのようだ。
「な、なあアイちゃん、なんで持ち上がらないんだろ?」
「う〜ん…”彼ら”の声を聞いてみるね。」
「彼ら…?やっぱ、この剣には何か意志みたいなもんがあるんだな?!」俺はアツい展開に興奮する。
「うん!持ち上がらないのはね…」アイが口を開く。
「認められてないってことだろ?どうすればいい?!」
アイの答えは
「単純に力不足。体力つけよう、だって。」冷たく言い放つ。
「た、単純に力不足…」まあろくに栄養も取れてないし、当然だけども…。なんかこう、不甲斐なさを痛感する…。
その時だ。「おいガキども、そのキレイな剣置いて立ち去れ。」うわぁ、いかにもって感じの大男だ…。
「そこの女、俺たちと一緒に来い。」子分みたいなヤツもいる…。
「ふざけんな!アイちゃんはあまり信用しきれてないけど、俺の唯一の協力者だ!あとこの剣は持てないと思うぜ?!」
俺は必死に時間を稼ごうとする。
しかし、覚悟だけで人は強くなったりはしない…
男たちはお構いなしに剣を取り上げ、アイちゃんを連れ去ろうとする。
「…!返せ―」
しかし次の瞬間、男に殴られ吹き飛ばされる。
現実は残酷だった…。
「ガハッ…!」
マズイマズイマズイ…!何も進まずに計画が水の泡に―
こんなの…!「…ごめん、母さん―」
その時―
辺りが凍てつくかのような静寂―
そして…
「我に触れるな、下衆。」
アイが恐ろしく冷たい口調で言い放つ。
『ペンデール・ロザリオ』
彼女が呪文の様な言葉を唱えると、男の持っていた黒薔薇の剣が鈍く光りだし―「な、なんだ?!この剣、茨が…ぎゃああああ!!!!」「何が起こってる…?おいクソガキ、何を…!」
黒薔薇の剣から生えてきた茨が大男に深く突きささり、大男の体から、肉が落ちていく…。
「大将ー!貴様ぁ〜!」子分がアイを絞め殺そうとする。「アイちゃん!」俺が叫ぶが、足を痛めていて動けない。
しかし彼女は動じない。
「黙れ。」アイが睨みつける。
『ライル・フリージア』
息をつく間も与えず彼女が唱えると、凄まじいほどの冷気がアイから溢れ出し、子分の身体を氷漬けにしていく―
「い、嫌だぁぁぁ…!」
凍りついた身体で必死に命乞いするヤツの顔に、アイちゃんが手をかざす。
「散りなさい。」冷酷な一言。
「いやっ―」次の瞬間、子分の身体が砕け散った。
「おえっ…」
あまりの惨状に俺は吐き気を覚えた。
…冷たい静けさが辺りを覆う。「…汚い礫ね。」
アイが冷たく吐き捨てる。辺りが再び静まり返る―。
「…よしっ、一件落着★」静寂を斬り裂いたのは、アイの一言だった。
「アイちゃん…さっきのは…?!」
あまりのスピード感と超展開に、ゲートの頭は理解を拒む。
「う〜ん、本気のアイちゃんって感じかな。」
アイは澄ました顔で答える。ゲートはきょとんとする。
「違う、そこじゃない。」
皇帝といい、目の前にいるアイといい…俺は今、人智を超えた、とんでもないものと関わっているのかもしれない…。
「ここを改善ほしい」といった意見があればコメントをお願いします。
今後の制作の軸にしていきます。
また、「この言い回しが良かった」という意見があれば、その部分を活かせるよう努めてまいります。




