第1話「決意」
初投稿です。
―これは、名を捨てた少年が、とある出会いを通じて世界の悪意に抗い、自らを変えていく物語である―
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「君、どうしたのー?」
それは暑い夏のことだった。無愛想な少年に話しかけたのは、この暑さとは無縁の、涼しげな少女だった。
「どうしたのかだって?見りゃわかるだろ、親に捨てられたんだよ。」
少年は不貞腐れた態度で吐き捨てた。
長い沈黙の後、少女が口を開く。
「君のその目…。」
少女が不気味に笑う。
「教えてあげよっか?君は両親に捨てられたんじゃない。この悪意に侵された世界に捨てられたんだよ。」少年の耳元で、そう囁く。夏とは思えない冷気を帯びた吐息に、少年はゾワッとする。
「歪んだ…世界…?何を言って―」
反論しかけたとき、記憶がフラッシュバックする。自分を心から愛してくれた、父と母との暖かい記憶―
「…そうだ…!父さんも母さんも、突然変わっちまった…!」
少女に映る少年の目は、衝撃と絶望で歪んでいた。
「この世界の悪意っていうのは、一言では言い表せない。定義が人それぞれあるように、この悪意もカタチを変えて絶望を振りまく。」
少女は冷たく答える。
「―じゃあ…!こんなことになったのも…あの人たちが、世界の悪意に当てられちまったからなのか…?!」
少年の悲痛な叫びを聞き流すかのように、少女は話を続ける。「こんな怪しい子どもの言うことを信じれば、の話だけど。」
「…その世界の根源は王都にいる。…ふふっ。さぁ、あなたはどうするのかなぁ?」少女が無邪気に笑う。
「俺は…」少年が口を開く。
彼の答えは、すでに決まっていた。
「…信じるしか、ねぇだろ…。」
「俺は…父さんと母さんが本心から捨てたんじゃないんだって、信じる…!心の穴に、抗い続ける…!そして…」
少年の瞳に、黒い光が宿る。
「俺は、この世界に"反逆"する!」
これは少年の決意だった。それを聞いた少女はクスリと笑う。
「いい目になったわね。あとついでに…」
「私はアイ。アイちゃんって呼んでね。君の名前は?」
少年は一瞬の沈黙のうち、答える。「俺はソウジ…。いや違う…、その名は捨てた!そうだ、俺の名は”ゲート”だ!」
彼は、茨の道に足を踏み入れてしまった…もう後戻りは出来ない―。
「ふふふっ、さあゲート、反逆の狼煙をあげましょう!」
覚悟を決めたゲート。しかし、現実はそう甘くはなかった…。
かなり荒削りだったので、「ここを改善ほしい」といった意見があればコメントをお願いします。今後の制作の軸にしていきます。
また、「この言い回しが良かった」という意見があれば、その部分を活かせるよう努めてまいります。




