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クエスト達成

 **クエスト電力供給港湾設備Sが達成されました。港湾設備Sのロックが解除されます。**

 **達成ポイント2ポイントを獲得しました**

 **港湾設備Sの名称を変更できます。**

 

 最後の配電室に積もった消火剤の掃除は、多分一連の作業で最も時間を使った作業となった。最終的には、わざと巻き上げ換気システムで排出、を繰り返すのが一番効率的だった。もちろん掃除用の機材を用意していれば話も違ってきたのだろうが。とにかくも配電設備の修理を終えた時点で港湾施設クエストは一応達成できた。達成ポイントが基準値よりも少ないのは、全面修理でなく機能回復を優先した結果だろう、と納得し、アイリスは帰還した。


 「効率的にはあんまり良くないのかな?」

 「姫様のステータスやスキルレベルに対して作業が簡単すぎたからでは?」

 執務室に戻ったアイリスは自らのステータスを開いて嘆息していた。種族レベルの上昇は無く、スキルも【機械製作】Lv27と【射撃】Lv27を新たに獲得したものの既存のスキルは成長していない。

 「あるいは、ザラマンダ・プロトが高性能すぎたのかもしれません」

 「結局戦闘ダメージは虎にしか喰らわなかったものね」

 装甲頼みで回避も防御もろくに行わず、技量が要求されるような戦闘になっていないのだからしかたがない。

 「達成ポイントはどうなさいますか?」

 達成ポイントを1消費で未経験でも任意のスキルを取得できる。また、スキル成長にも使えるが、必要なポイントは関連ステータスの値で前後する。

 「保留かな?ちょっと貯めとこう。それより、港だね。せっかく使えるようにしたのだし、少し詳しく」

 「名前はどうなさいますか?港湾Sのままでも運用はできますが」

 「せっかくだから考えようか…」

 ぽーん

 **フレンドコールです**

 「ん?えーと?『メイフェア?』」

 『お久しぶりです。アイリスさん、のままでよろしかったですか?』

 『うん、そっちも?』

 『はい。本サービスが始まってからご挨拶もまだでしたのでコールしてみたのですが、お時間よろしかったですか?』

 『大丈夫だよ。ひとつクエが目途付いたんでゆっくりしてたとこ。あ、そうだ』

 『なにか?』

 『そこそこ荷物の乗る船持ってる、プレイヤーでもNPCでも良いんだけど、誰か心当たりない?』

 『…無くも、ないですけど。どうなさいました?』

 『新しい港を確保したんで、資材と人員を手配したいのよ』

 『地表攻略していらしたのですか?でもまだ海岸部で港にできるようなところのうわさは…』

 『いんや、宇宙。ラグランジュ…』

 「4です。姫様」

 「ありがと、クオ。『4の辺り』」

 『!!…裸族総督?で、熊殺し総督?』

 『ふえ?なにそれ?』

 『はぁ、書き込んだきり掲示板あまり見ておいででないのですね?そういう名前になってましたよ?』

 『うえ、ひどい名前だなぁ。あ、名前といえば』

 『いえば?』

 『港の名前決まってないや。何かアイデアない?』

 『…バンゲリング?』

 『由来は?』

 『何か有名な港だとどこかでうかがいました』

 『まあ、それでいいか。じゃあ船の件』

 『わかりました。ともかく一度おうかがいします』

 『あ、いそがしかったら後回しでもいいよ?』

 『お気遣いなく、こちらにも有益そうなので。取り急ぎ準備しますね。では、後ほど』


 命名、セサミシード南港【バンゲリング】




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