出会い
いつからだろう?
何事も嫌になって、深夜に自転車を漕いでいた。
それは何もかも忘れさせてくれる気がして楽しかった。
ついに夢中になりすぎていて、気づいたら事故にあっていた。
(俺、死んだのかな...。)
俺は高崎夢叶。
あまり頭の良くない高校に通っていた。
そこで友達ができ、彼女が出来た。
だけど急に別れて、学校に自分の悪い噂が立ち、学校に行きづらくなった。1人で俺を育ててくれた母には話せないし、学校は行きなさいと言われるから、母とも少し距離を置いていた。
いくら寝ても眠たい。出来るならずっとこのまま寝ていたい。
「起きて」
そう思ってると誰かの声が聞こえた。女の子?
まあ、どうでもいい。どうせ俺は死んで目を覚まさないんだ。
(悪いが今は眠たいんだ。このまま寝させてもらう)
そう思ってもう一度寝ようとすると、また声が聞こえる。
「起きて!起きてください!」
(もう分かった。起きるからあと5分だけ寝かせて...)
「にゃー!」
「痛っ!」
目覚めるとそこには猫がいた。
「お前かー!痛いぞー!」
(ってあれ? 女の子の声もした気がしたけど、気のせいだったのかな?)
「ていうかここどこだ?しかも夜だし...。帰らないと...。」
歩き始めてどこを歩いているか分からなかったが、何故か不思議には思わなかった。
(あんな橋あったけ?見慣れない景色だけど何だか楽しい。やっぱ夜道っていいよな。)
そんなこんなで歩いていると、ゲーセンを見つけた。
とても明るく、でもなぜか人が少ない。
中を歩いていると、クレーンゲームを見つけた。
「あ、これ推しのぬいぐるみじゃん!こんなのいつ出回ってんたんだ。これはやるしかない!」
そう言ってポケットの中にあった財布からお金を出して、ゲームをし始めた。
「全然取れない...。こんな難しかったけ?」
「よしもう一回!」「もう一回...」「もういっかい...」
財布の中にあったお金がなくなった。
「せっかく推しのぬいぐるみ見つけたのに(泣)」
(仕方ない、また今度取ればいいさ...)
そう思って立ち去ろうとすると隣で同じぬいぐるみを取ろうとしてる女の子がいた。
気になって少し見ていたら、ぬいぐるみをいとも簡単に取っていた。
(凄っ...。そんな簡単に取るってプロかよ!)
なんて思っていると女の子がこっちに向かって歩いてきた。
(え、ずっと見てたのやっぱ気づいてたよね。怒ってるよね。ぁぁ、怒られる。先に謝ろう!)
「あ、あの」
「ごめんなさい!!」
「え...?」
「え...?」
それが藤澤叶夢。彼女との出会いだ。




