第「序」ノ幕
7月某日。天候は清々しいくらいに澄み渡った晴。気の合う仲間達と出かけたり、或いは夏の始まりを告げるには充分すぎる日光を自らの素肌に味わいたいと考えている者には絶好の日和となっている。
「夏」と一纏めで括ってみても、人が持つイメージと言うのは人それぞれ異なる形をしている。
ある者は「照りつける太陽」、「喧騒が良しとされた、最果てまで届きそうな砂漠」、「反射光がコントラストとなり、深い青に表情を生やした、今にも地上を丸呑みしてしまいそうな壮大な海」。
これらを絶妙な塩梅で複合させて「夏」と括るもの。
ある者は室内に篭り、現代科学の結晶に触れ、そして許される限りの時間を費やして「堕落」そのものになる、若しくは完全に演じ切るもの。
これらはほんの一例に過ぎないのだけれど、この世界にありふれたイメージを全て言葉に乗せて具現化させようとすると僕自身が不老不死になって誰も振り向かない中で呪詛の様に「夏」について吐き続けるか、全世界に生きる全ての人類の夢を実現する全知全能の神にでもなるか。その他それらに該当するレベルの存在になる覚悟を決めなければならない。
無論、僕にはそんなモノを微塵も持ち合わせていないので、この「話題」、「議題」については一切の質疑を受け付けない形で閉幕とさせて頂く。
そんな何気ない日常の一幕に生きるその他大勢の区分に含まれた1人、僕こと八雲 晴は何も考えずに、ただ1人家の一室に佇んでいる。
佇んでいると言葉を綺麗に表現してみたが、正確に表すのであればそこに居るだけである。
誰にも見向きをされず、咎められず、ただそこに居るのである。
こんな生活には悲しい事に慣れきってしまっているのだが、僕自身に棲む「正義」の心はそれを良しとしていない。
ただそこに、心に棲む正義とは真逆の「正義」が外的要因として孕まれている現実があり、一言でまとめてしまうと「外界の景色が怖い」と言う感情を克服出来ていないのが現状だ。
「“八雲 晴”と言うちっぽけな人間は弱い人間である」、と回答用紙いっぱいの大きさで記述してしまえばどれだけ楽になるのだろう、と考えた事は何度もある。
現実と向き合う事をやめ、自身の身の丈を採寸し直し、敗者の着物を羽織ればどれだけ簡単に紐どける問題なのだろうか。
僕は大それた人間ではないのは森羅万象、あらゆる場所を探しても僕自身が一番わかっている、と言う事実は変わらないだろう。
それでも、僅かな光があるのであれば。そこにどんなに細くても、可能性の道しるべが伸びているのであれば。
僕は最後まで模索して、足掻いて、アガいて、あがいていきたい。
それが僕の唯一にして最大のプライドであり、八雲 晴と言う人間だ。
この物語はそんな弱き者が廃棄場の奥底から眠りを覚まし、ありふれた「人間」になるまでを描く、残念で、愉快で、それでいて泥臭い。そんなしょうもない「ヒーロー」になる為の物語なのかもしれない。
がんばります(*≧∀≦*)
理想は毎日投稿(^ν^)
現実的な所は3-7日で投稿になるのかな?多分|( ̄3 ̄)|
後、今週は七夕賞です。夏競馬も頑張るヨっ!(๑>◡<๑)




