アルシーの報告
ルーネの店から帰った後、アルシーは直ぐに実家に連絡をとり、事の次第を教えた
この世界では、交信用の魔道具が存在している以下はアルシーとドルイの会話の内容である
「父上、以前、ナムラのお爺さんが王都へ行商したいと言われていたのを覚えていますか?」
「アルシー、そんな堅苦しい口使いをしなくてもいいんだぞ」
「父上、誰が聞いているかわからないので……」
「はて、そんなことを気にする娘だったかな?」
「……はあ、わかったわよ」
「で、どういうことだ?」
「シルのルームメイトが王都で店を出しているんだ、で今日行ってきたのよ」
「俺に連絡を寄越すってことはお前のお眼鏡に適う店だという事か」
「うん」
「わかった、俺から連絡をしておこう、後、ナムラ爺にお前と王都で落ち合うように伝えるのだが、どこで落ち合うのが都合がよさそうだ?」
「そうね……、私たちの学校に直接きてもらえるのが一番いいと思うの」
「そうか、ならそう伝えておこう」
「ありがとう!」
「なに、娘の話だ、そうやすやすと無下にはできんよ」
「父上! 大好き!」
「な……」
「近いうちに必ず帰るからね! じゃあね!」
「あ、ああ」
ドルイにしてみれば、アルシーの中身がどうであれ、目に入れても痛くないほど可愛い娘に違いはなかった
そんな娘にこんなことを言われれば狼狽えるのも仕方のない事なのだろう




