使者のサーシャ
一足先にルーネの実家へ足を運んだサーシャはその実家の店に到着していた
「すみません」
「はーい、いらっしゃいませ!」
「こちらはルーネ・ヴァルイさんのお宅で間違いないでしょうか?」
「え、ええ、そうですが……娘がどうかしましたでしょうか?」
「わたくし、フォンダー侯爵家長女シルベリータ様の奴隷でございます、主人はミーナさんと学園で同室となりまして」
「え、ええ! 侯爵様の……」
「ああ、心配しないでください、主人たちは身分というものを知っているようで知らないお方たちですので」
「?」
「噛み砕いて言いますと対等に接していらっしゃるという事です」
「そ、そんな恐れ多い事を娘が……」
「本日はルーネさんの実家の店に行きたいというシルベリータ様とそれに付き添うジャンヴァルディ候長女アルシー様がこの店にいらっしゃるという事をお伝えに上がりました」
「え…………な、なんだって!」
「ですので、その心の準備をお願いに来た次第です」
「侯爵様がこの店にだなんて……」
「馬車でいらっしゃると思いますのですぐに来られると思います」
「店を掃除する時間は……」
「無いです」
「何という事だ……」
「あなた? どうしたの? そんな青い顔して」
「ルー、俺たちは終わりかもしれん……」
「どうしたの! そこの貴方! うちの主人に何をしたの!」
「ルー違うんだ……その人は何も悪くないのだ」
「ならどうして?」
「実は……(省略)……とういう事なのだ」
「ええええええええ! それってヤバい奴じゃないの!」
「だから言っておるのだ!」
「すみませんが、そんな言い争いをしている場合では無くなりましたよ」
「「え?」」
「馬車が見えて来ましたので」
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ちょっと前
「アルシー様すみません! こんな馬車しかなかったです」
「旧式ね……」
(この馬車、今でいうサスペンションとかそういうのまったく付いてないからな、嫌いなんだよ)
「アルシー、近いから我慢できるよ!」
「そうね、たまには旧式も悪くないかもね」
((馬車に乗れること自体が凄いのにね……))
「では行きますよ、アルシー様」
「お願いね」
そして馬車に揺られること30分
ルーネの店の前に到着したのであった




