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本来のルイス

基礎能力測定に使用する魔法は実はステータスの魔法であった


検査官の前で自らのステータスを開示するというのがこの測定の方法である


ルイス、アルシー、シルベリータの順で測定は成されたのだが、検査官は目を剥いていた


(この子達は一体何者なんだ! 俺の数倍の魔力と使用できる魔法の数……)


ルイスはそこまでぶっ飛んだ能力ではなかったのだが、それでも例年の最高レベルである、まあアルシーとシルベリータには及ぶわけもないのだが


「アルシー、ルイス、結果はどうだった!」


「シルはどうだったの?」


「私はSクラスだった!」


「私もよ」


「こちらもですね」


「みんな一緒なんだ! やったー!」


「ふふ、本当にそうね」


「これからよろしくお願いしますね」


「ルイス、やっぱりその口調どうにかならないの?」


「……では一度本来の口調で話しましょうか?」


「「え?」」


「俺は貴族なんでね、生まれてこの方汚い口調は止めろと言われてたんだ」


「「う、うん」」


「だが、よくよく考えてみればここでは貴族なんて肩書きはいらねーからな」


「あ、アルシー、ルイスが壊れちゃったよ!」


「凄い変わり様ね」


「仕方ねーだろ、もの心つく前からこの口調みたいなんだよ」


(え? それはまさか)


「俺の前世がこんな感じだったんだろうな、ハハハ、まあそん時の記憶とかは皆無みたいなんだけどな」


(ちょっとビビったわ……まあ、そんなにポンポン出てくるようなもんじゃないだろうし)


「シルはこんなルイスいやなの?」


「ん……前よりは話しやすいの!」


「お、おう、そうなのか。 じゃあもうこれで行く」


「ルイス、取り巻きできると思うのだけど、それでもその口調で大丈夫なの?」


「問題ないだろ、てかお前の周りにもできるぞ、取り巻きは」


「それは仕方ないわよ、候爵なんだから」


「俺は公爵だからほぼ確実か」


「あ、あの、私の周りにもできるのでしょうか……」


「「多分大丈夫」」


「どうしてですか?」


「シルベリータはアルシーとべったりだからな、既にアルシーの取り巻き第一号だな!」


「ルイス、何かその言い方好きじゃないわ、私の親友第一号よ!」


「アルシー!」


と言ってシルベリータはアルシーに抱き着いた


「シル、ちょっと……」


「嬉しくて……」


「シル」


「アルシー」


「ちょっと待ったーーー、お前ら俺の前で何してるんだ!」


「「え?」」


「え? じゃ無い! 何か危ない雰囲気が漂っていたぞ!」


「そうかしら? いつもの事なんだけれど」


「うん! そうだよ!」


「お前ら、そっちの気があるのか……?」


「「無いけど」」


「説得力が無いよ!」



端から見れば危ない関係にアルシーとシルベリータが見えるのは仕方がない


シルベリータはともかく、アルシーはシルベリータに好意を寄せていても事情が事情なだけに納得はいくのだが


一つ断っておくが、本人たちにその感情は無く、ただの親愛だということは間違いないのだ

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