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クラスメイトは『大切な人を救うために死に戻る能力者』  作者: 破れ綴じ
27

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[27:91] 呼び方一つ違えば

 ……は? 

 きおく、そうし──


「──はあ!? 記憶喪失ってナニ!?」


「うおっ」


「わわっ」


 ……って、ミオか。


 そうだよな、あの距離なら聞こえるよな。

 電柱から半分はみ出していた時点で隠れる気があるのか無いのか怪しかったが、しっかり聞かれてしまっていた……いや、今それどころじゃない。


 記憶喪失? 

 辻セイラが? 僕のことを? 

 ……冗談、という顔ではないよな。

 三好ルナはいつも表情があまり変わらないから分かりにくいんだが。


 僕のことを覚えていないってどういうことだ。

 他の記憶はあるのか? ミオや三好ルナ、九条ノドカについては? 

 彼女の二次試験はどうなったんだ。

 最後に見た時は……確かにいつも通りだったはず。


「ご、ごめん! 盗み聞きして……ってゆーか、ルナ! どういうこと!?」


「いやね。今朝電話して教えてもらったんだけど、昨日の夜にセイちゃん、試験から帰った後にお家の階段で足滑らせて、頭ぶつけちゃったんだって」


「えっ、怪我は!?」


「怪我は平気みたい。でも晩ご飯の時に、妹ちゃんがお気に入りちゃんの話をしたら……『なんで瀬尾が? カリン、あんなヤツと遊んでるの?』って。ほかにいくら聞いても、お気に入りちゃんのことだけあいま~い……みたいな」


 ……な、なるほど。

 それは、確かに、記憶喪失……かもしれない。


 つまり昨日、試験から帰ってきた辻セイラは、自宅の階段で足を滑らせて頭を打った。

 本人はけろっとしていたから、その時点では誰も大事だとは思わなかった。

 おかしいと分かったのは夕食の席で、カリンが僕の話題を出してから。「遊んでる」というぐらいだから、カリンが旅行の写真かカラオケか、どうせいつもの調子で僕のことを話題に上げたりしたんだろう。

 で、返ってきたのがあれだと。


 彼女の言い方からするに、僕への嫌悪感が限界に到達したということは無さそうだ。

 もしそうなら「あんなヤツと遊んでるの?」ではなく「あんなヤツと遊ぶの止めなよ」と言えばいいだけの話。カリンと僕が遊んでいることを初めて聞くような言い方を、しかも僕がいない場所でした以上、僕を嫌いすぎて知らないふりをしている、という線は消えてしまう。

 しかし、僕への嫌悪感が消えた訳でもないなら、僕を完全に忘れたのではなく協力関係そのものを忘れた……つまり、僕限定で去年の4月ぐらいの認識にまで戻ってしまっている、そういうことになるのか。

 記憶喪失が起こったのが、試験の後というのは不幸中の幸いと言うべきか……。


「写真見せても『知らない』って。病院行こうって言われても、『平気だってば』って部屋戻っちゃったみたい」


「そ、それって、結構重症なんじゃ……」


「だからセイちゃん、今日はお家で休んでるはずだよ。それ以上は分かんないかな~」


「まあ、自由登校だから何も問題は無いが……」


「問題あるって! 大アリ! セイラがマコっちのこと忘れちゃったんだよ!?」


「……ああ、そうだな」


 ……じゃあ、三好ルナがわざわざ通学路で待機していたのは、このためか。

 ミオとの会話に割り込んでまで僕を連れ出したのも、内容がこれだというなら納得だ。さっきの妙な質問についても……いや、それは後にしよう。


 落ち着こう。

 一つずつだ。


 まず、記憶喪失そのものがおかしい。

 頭を打って記憶が飛ぶという話は僕も聞いたことがある。だが、それは普通、打った前後の記憶が抜けるものじゃないのか。階段を上ろうとしたところから、気がつくまで、みたいに。

 特定の人間に関わることだけが綺麗に抜け落ちる、なんて話は聞いたことがない。あるとすれば、むしろ強いストレスとか、心理的な負荷の方が原因だった気がする。


 それに、協力関係を忘れたというなら、その間のことはどうなっている。

 協力するようになってからのループのほとんどに僕は関わっている。二人で一つずつ確かめてきたことの、どこまでが彼女の中に残っているんだ。

 僕と一緒に解いたループの記憶は、僕を抜いた形で残っているのか? それとも丸ごと消えているのか? 後者なら、彼女は自分の能力について2年前と同じだけのことしか知らないことになる。


 写真だけではなく、僕達はテキストでも連絡を取り合っていたはずだ。

 証拠にならないように暗号を使いながら情報を送り合っていたが……そういえば暗号の取り決めをしたのも協力関係が築かれてからか。それなら、僕とのやり取りの履歴を見ても、「瀬尾マコトが協力関係にあった」とは考えにくいかもしれない。


 何より、記憶喪失状態でループに入ったりしたら……致命的だぞ。


 記憶喪失ということは、記憶に何かしらの穴がある状況ということ。今の彼女の記憶にどれだけの信頼を置けるのか、他に喪失している記憶や、後に記憶する内容に支障が出ないかどうかも気になる。

 死に戻りを越えて記憶を運べるのは辻セイラ一人だけ。周を重ねて情報を積み上げられるからこそ、あの能力は解ける。その記憶に穴が空いていたら、何を失ったのかすら本人には分からない。

 しかも空いた穴は僕だ。次に僕が「協力する」と言い出しても、「なんでアンタなんかが」と言い出すのは目に見えている。余計な時間を使うことのメリットは一つも無い。


「待って、ウチも電話入れて……あれ、出ない」


「? え、なんでだろ」


 ……急に心配になって来た。

 原因は何なんだ。

 本当にただの事故か。

 記憶を奪うような能力を持った人間がどこかにいるのではないか? 


 可能性もゼロではない。

 記憶喪失にしては少し仕組みがおかしいし、『特定の人物の記憶を奪う能力』によって記憶を奪われてしまったと考える方があり得る内容ではある。

 誰に狙われたのか。偶然巻き込まれたとなればいよいよ彼女の不運具合が心配になってくるが……いくら今年はループの頻度が少なかったとはいえ、やはり正月に無理をしてでもお祓いに連れて行くべきだったかもしれない。


 しかし、そうでないなら何がある? 今朝ニュースでやってたネメシスか? 

 まさか、あり得ない。WPPOに喧嘩を売ると宣言した組織が、WPPOと何の関係も無い女子高生を狙ってどうする。そんなことをしても、WPPOは痛くも痒くもない。除外していい。

 野良の能力者だとすれば……それなら他にも記憶喪失の被害者が出ているはずだ。


 あるいは、ループか? 

 もしかして今ループが発生していて、今回の死因に繋がる出来事の中に「辻セイラの記憶に問題が発生する」といったイベントが存在していたのか? それか、度重なるループの疲労で防衛反応として、僕に関する記憶を封印してしまったとか。

 もし今ループが開始しているとなれば、相当問題だが……。


 しかし、それは流石に偶然が重なりすぎだろう。

 試験から帰って来て、たまたま転ぶ。それはまだ理解できる。

 そこでたまたま僕だけの記憶を失う。正直信じられないが、一応納得はできる。

 しかし、それと同じタイミングでループ発生? そこまで来るか普通? 

 そもそも、能力者にしても転倒にしても防衛反応による記憶の封印にしても、それらは全てループの外でだって起こりうることじゃないか。何もかもがループを中心に回っていると考えるのもおかしい。

 第一、転倒がループの巻き戻り時点の後にあるなら、転倒の記憶自体は残っているはずだから次からは転倒を避けようとするはず。ループしているのに、同じ被害を何度も受けに行くのは不自然だろう。

 転倒がループの巻き戻り時点の前にあるなら、ループの原因は頭にあるかもしれないし、記憶は復活した方が都合がいいに決まっている。それなら、彼女が『平気だ』と主張している今の状況は矛盾する。

 だから、今はループしていないと考える方が自然なはずだ。


「……マコっち、セイラん家行こ。ルナも、学校なんか今日どうでもいいし」


「そうだな。一度辻家に電話を入れてみよう」


「おねが……えっセイラの家の番号知ってんの? セイラじゃなくて家? なんで?」


 ミオに賛成だ。

 とにかく、今は辻セイラに会わないことには何も始まらない。

 実際に様子を見れば何か新しく分かることがあるかもしれない。ループしているなら何か手伝えることがあるかもしれない。僕に対する記憶が消えているにしても、この二人がいるなら説得に成功して病院に連れて行くことができるかもしれない。


 せっかくの自由登校日なんだ。僕達には時間がある。

 学校に行かなくていい日に、ただ学校に行かないだけでこの問題を解決できるなら……そうした方が良いに決まっているんだ。






 *






「おはようマコト! ……って、あれ」


「おはようございます瀬尾さ……あ、あれ?」


「んあ? 委員長なら来てねーぞ? 辻と桐島と三好も来てねーし」


「えっ……」


「えっ……」


「いや、自由登校だし別にいいだ……ちょっ怖い怖い目が怖い」






 *






 ──ピンポーン……


 ……来てしまった。

 自分から行くと言っておいて今更だが、こうして家の前に立つと流石に少し緊張するな。


 この家に来るのは何度目だろう。

 初めて行ったのは……カリンの病気について説得しに行ったときだったよな? それ以降もループの作戦会議だの、カリンに付き合わされただので、もう数えるのも面倒なくらいには来ている。玄関の段差の高さも、廊下のどこが軋むのかも知っている。

 ループ関係で泊めてもらったこともあるし、この家の人達に頭を下げられたことも、温かい食事を出してもらったこともあるが、覚えているのは僕と辻セイラ以外の辻家の面々だけ。


 今日の僕は辻セイラにとって、ただのクラス委員長だ。

 ……いや、それならまだいい方か。2年前の辻セイラにとって、僕は関わりたくない人間の筆頭だったはずだ。校則違反を注意するたびに睨まれ、目が合えば逸らされた。あの頃の僕も僕で、彼女のことをただの問題児としか思っていなかった。お互い様だ。

 だからこそ、あの頃に戻った彼女が僕をどういう目で見るか、想像がついてしまう。

 大嫌いな委員長が、事前の連絡も無しに家まで押しかけてくる。

 ……普通に嫌だな。

 僕でも嫌だ。


 そういう意味では、ミオと三好ルナが一緒なのは心強い。

 僕一人なら門前払いだろうが、二人がいれば顔くらいは見られるだろう。


「はーい……あら、ミオちゃんにルナちゃん。それに、瀬尾君も」


「おはようございます。突然すみません」


「おばさん、おはよ! ……あの、セイラは?」


「ああ……そうよね。そのことで来たのよね」


 ……まあ、辻母の方は僕のことを覚えているよな。

 当たり前だ。頭を打ったのは辻セイラで、辻母ではない。当たり前なんだが、この家の人がいつも通りに僕の名前を呼ぶのを聞くと、かえって肝心の一人が抜けていることの方が妙に思えてくる。

 今の発言で僕の記憶には何の問題も無いと証明されただけに、辻セイラの現状の異質さだけがより浮き彫りになったような……。


 靴は……あまりないな。普段から全員分並んでいる訳ではないが、いつもより少ない。

 辻父の靴が無いのは分かる。今日は平日だし、普通に仕事だろう。カリンの靴が無いのは……ああそうか。彼女はまだ受験が終わっていない。ただ学校に行っているだけだな。

 だが……。


 ……辻セイラの靴も、無い? 


「ごめんなさいね。セイラ、今いないのよ」


「え」


「病院に行くって言って、病院が開く時間に合わせて一人で出て行っちゃって」


「……あれ~? お家で休んでると思ってたんだけど~……」


「私もそのつもりだったの。昨日はああ言ってたのに……でも、朝になったら急に『やっぱり行ってくる』よ?」


 びょ、病院? 

 ……待ってくれ。さっき僕は、何を根拠にループではないと判断した? 


 転倒がループより前なら、記憶は戻った方が都合がいい。なら自分から病院に行くはずだ。なのに彼女は「平気だ」と言い張っている。だから矛盾する、と。

 だが、彼女は病院に行った。それも、昨夜あれだけ拒んでおいて、一晩経ってから急に。

 ……どういうことだ? 


 ミオの電話に出なかったのは、これで説明がつく。

 病院の中なら電源を切っていてもおかしくない。

 となると、どうなる。一晩のうちに、考えを変えるような何かがあったのか? 記憶を取り戻すことがループ突破に必要なら、昨夜のうちに病院へ駆け込んでいるはずだ。死に戻りの中にいる人間が、一晩もただ寝て待つか? 僕の知っている辻セイラなら、そんな時間の使い方はしない。

 例えば、夜のうちに一度死んで、巻き戻って。

 記憶が欠けたままではループを解けないと分かったから、病院に行くことにした……とか。


 あるいは、一晩経って、心変わりするような出来事が何か──


「カリンが、来週受験だから。セイラ、余計な心配かけても困るしって」


「あー……」


「そっか、妹ちゃんも受験生か~」


 ……カリンの受験。

 ああ、そうか。そういうことか。


 自分の頭のことは「平気」で済ませておいて、妹が気に病んでいると分かった途端に動いた。姉が頭を打ち、2年近く付き合ってきた知り合いのことを完全に忘れているともなれば、そっちに意識を持っていかれてしまうことは想像に難くない。

 もし平常時だとしても、あの辻セイラだ。家族にあそこまで甘い彼女が、「カリンが受験に集中できなくなった」なんて事態を無視する訳がない。だからちゃんと診てもらって、何でもないと証明してくると。

 一晩経ってから考え直したのは、カリンの様子を見たからだ。


 だとすれば、やはりループではない。

 さっきよりも、ずっと確かな理由で。


 ループの最中なら、判断の基準は「次の死をどう防ぐか」の一つだけになる。病院が必要なら昨夜のうちに行くし、必要ないなら朝になっても行かない。ループしているなら即座に正解の行動を取るはずだし、「一晩悩んだ後にやっぱり病院へ向かう」だなんて曖昧な判断をしているということは急ぐ必要も無かったということだ。

 そもそも、「来週の妹の受験に響くかもしれない」なんて理由で考え直すのは、来週がちゃんと来ると分かっている人間の考え方だ。死に戻りの中にいる人間に、来週の心配をしている余裕なんて無い。

 あの旅行の時の電話を思い出せば分かる。ループに追い詰められた彼女は、泣きながら暗号を一つ寄越すのが精一杯だった。今の彼女には、妹の受験を気にかける余裕がある。


 ……いやあよかった。

 いやあ記憶喪失の時点で全然よくはないんだが。

 いやあ。

 いやあ……。


 それにしても、自分のことは後回しで、妹の受験を理由に動くのか。

 昨夜は家族に何を言われても「平気」の一点張りだったくせに。

 ……実に辻セイラらしい。

 そういうところは、何一つ変わっていないんだな。


「ごめんなさいね、せっかく来てくれたのに。瀬尾君にはお世話になってばかりだし……」


「いえ、そんな」


「セイラにも新しい友達ができたし、カリンもすごく懐いて……なのに、あの子ったら」


「分かっています。それでも、僕にできることがあれば」


「(……なんでカリンちゃんがマコっちに懐いてんの? いつ? どこで?)」


「(なんでだろうね~)」


 ……落ち着かないな。


 辻母は何も知らない。ループのことも、能力のことも。

 だから、娘が変わったのは僕のおかげだと思っている。


 だが本当は逆だ。何度死に戻っても諦めずに、家族も友人も守ってきたのは彼女の方だ。僕はその横で、時々知恵を貸していたにすぎない。

 称えられるべき本人は、誰にも言えないまま戦ってきたんだ。今隣にいるミオや三好ルナにだってずっと黙ってきていたし、それでも「大切な人を守れればそれでいい」と考えられる人間だった。

 そして今は、その隣に誰がいたのかすら覚えていない。


 だからさっきの返事は、協力者としての返事じゃない。

 協力者という関係は、今の彼女の中には存在しないのだから。

 この家に何度も上げてもらった人間としての返事だ。

 それくらいなら、彼女が覚えていようといまいと関係無い。


「玄関先でごめんなさいね。そろそろ帰ってくると思うから、上がって待ってて」


「いーの? おばさん、ありがと!」


「失礼しま~す」


「……お邪魔します」


 上がって待つ、か。

 ミオと三好ルナはいい。問題は僕だ。


 病院から帰ってきたら、居間に大嫌いな委員長が座っている。

 ……どう考えても混乱させてしまうな。

 もし記憶喪失の原因が心理的な負荷の方なら、なおさらだ。わざわざ原因かもしれない人間が目の前に座って、余計な負荷をかける必要は無い。ループではないとある程度当たりをつけられたのだし、記憶を取り戻すためには嫌な相手よりも仲の良い家族や友人と共にいる方が効果的だろう。


 となるとやっぱり、僕は外で待つべきか? 

 いや、それとも今日のところは二人に任せて、僕は先に撤退す──






「ママ? 玄関開けっぱなしで何してるの?」


 ッ! 






 ……こ、この声は。


「セ、セイラ……!」


「セイちゃん、おかえり~」


「ただいま……って、あれ、ルナ? ミオも。どうしたの二人とも、学校は?」


「いやそれより! 大丈夫だった!?」


「えっ何その顔。私なら平気だって。病院でもCT撮ってもらったけどとりあえず異常なし、また様子見で来いって言われたし」


 ……っ。


 辻、セイラだ。

 辻セイラが、ただ目の前にいる。


 ……ミオと三好ルナには、いつも通りだ。口調も、呼び方も、何もかも。

 見た目も特に変わった様子がない。雰囲気だって変わらないし、最後に会った時とどこが違うかと言われれば「服装」としか答えられない程度にはいつも通り。


 とても、記憶喪失になった人間とは思えない。

 今にも、「マコトはどうしたの?」って言ってきそうな、そんな感じがする。

 いや、間違いない。彼女は何も変わっていない。

 ただお茶目でふざけた発言をした。ちょっとした悪戯だったんだろう。


 だってそれぐらい、今の彼女は何も変わらない。

 母さんほどじゃないが、僕が辻セイラをどれだけ見てきたと思っているんだ。


「……で」


 ……いや。

 違うな、何だこれは。


 さっきまで笑っていた顔が、僕を見た瞬間に固まって。

 少し間を置いてから、僕を睨むような顔つきになって。

 一文字発声するのにも、少し声が震えていた気がする。


 僕の眼は、いつの間にか曇っていたのか。やはり母さんほど上手く相手のことを見抜いたりはできないみたいだ。彼女が何を考えているのか、まるで見当がつかない。

 心のどこかで、彼女と乗り越えた約2年が消えるはずがないと、そう思っていたのか。

 やはり、彼女は……。






「なんで、『瀬尾』が、ここにいるの? ストーカー?」

感想やご意見をお待ちしていますのでよろしければ……(´・ω・`)

ブックマーク・評価・リアクション等も、可能であればぜひお願いします。大喜びしますので。

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