93話 三者四様
『固有スキル発動、狂鳴狂撃』
「エンドスキル発動、破獄」
「固有スキル、神炎業火」
「スキル発動、魔弾」
狂道化師、サタン、神宮寺、槙島は4者それぞれ別々の対角線上にいる相手を狙いスキルを発動する。
そのため真ん中の一点で全ての攻撃が交わり、大きな爆発となった。
『ブワッ』
爆風により砂煙が起こり4人の視界を奪った。
「くっ、何も見えねぇな、サタンは槙島はどこ行った?」
視界不良の中、神宮寺は厄介な槙島と強いサタンを探す。
『おいおい、不死鳥のガキ俺を忘れんなよって、固有スキル狂乱黒閃』
『ズォ』
粉塵の中、狂道化師は神宮寺を狙い狂乱黒閃を放つ。
狂乱黒閃、任意の対象に向け道化師の持つ黒いオーラを手からだす技。
威力がかなり高く一撃で鉄筋コンクリートのビルに風穴を開けることができる。
『ズシャッ』
「うぉ、あっぶねぇ」
神宮寺は、右腕を削られながらも反転して直撃を避けた。
『いいぞ不死鳥のガキ、よく躱すな』
「そりゃどうもな、今度はこっちの番だ神炎業火!!」
『ズドォン』
神宮寺の得意技が狂道化師に直撃し、道化師は身体の右半分が消失した。
『い、痛ええぇぇえ、腕が、腕がぁぁぁぁえ』
「リアクションやばすぎんだろ」
『それが取り柄なもんでな、さて神宮寺よ俺は今何回"え"と言ったかわかるか?」
「あ?しらねぇよ」
『答えはーー』
『フッ』
狂道化師はそう言うと一瞬で姿を消す。
「なっ、どこ行きやがった!」
『ここだよ神宮寺』
『ポン』
そう言って狂道化師は右手で神宮寺の肩を叩く。
「あ?何すんだ……ってお前なんでそっちの腕が使えんだよ」
『あ?そりゃおめぇ、俺がピエロだからだよぉぉぉぉおん、固有スキル発動、狂乱黒閃!』
「またそれかっ」
『ズォ』
狂道化師の放った一撃を神宮寺は躱すことができず、そのまま黒いオーラを神宮寺はモロに受ける。
『ズシャン』
そうして神宮寺の胸に大穴が空く。
『おいおいグロすぎんだろぉぉぉ、まぁおもろいけど』
「ゴフッ、ヒュー、ヒュー」
『おいおい、喋れてないぜ神宮寺よぉ」
『シュオオ』
狂道化師がそう言うと、神宮寺の再生が始まった。
「はぁ、はぁあっぶねぇ、声が出なかったぜ」
そうしてあっという間に神宮寺の身体は元通りになった。
『俺も大概だけどよぉ、お前もだいぶイカれてんよなぁ』
狂道化師は呆れながらそう話す。
「おいおーい、なんだよ俺抜きでやってのかぁ神宮寺ぃぃ、全部吹っ飛ばしてやるよエンドスキル発動、極破獄!」
そうしてサタンの一撃により粉塵は吹っ飛び、神宮寺、サタン、狂道化師、三人の姿はあったが、槙島の姿はなかった。
「やばいな、逃げられたのかこれ」
『鈍いんだよ神宮寺、言ったろこれは連携だってな』
そう言って狂道化師は不敵な笑みを浮かべた。




