87話 水竜vs氷帝
「さてさて何が出てくるかと思えば、小さい氷の兵士ですか」
『ほう俺が小さいか、そう言われるのは初めてだな』
レヴィアタンは眼前の氷帝を見てそう言い放ち、氷帝はそれに笑ってそう答える。
「まぁでも……強さのほうは小さくはないよですね」
『そりゃどうも、まぁでもそんな事言っても俺は手加減せんからな』
「ええ結構です求めておりません、ただ全力それが戦いのマナーです」
そう言ってレヴィアタンはニヤリと笑った。
「……なに話し込んでいるのよ、まったく、固有スキル発動、氷雪槍」
『パキキ』
四季は呆れながらも固有スキルで氷の槍を作り始めた。
四季と氷帝の戦い方は、氷帝が前線で四季が後方支援。
氷帝の適合者である四季は、氷属性の固有スキルを使用でき、このスキルを使い氷帝をサポートするのが四季の仕事である。
「貫け氷雪槍!」
『バシュッ』
そうして四季は氷の槍をレヴィアタンに向け放つ。
「固有スキル発動」
レヴィアタンは氷の槍を水発弾で撃ち落とすべく、口の中で水発弾を生成しにかかる。
『ナイスアシストだぞ織姫、喰らえ魔族よ、フロスト・インパクト!』
『バギィ』
「ぐはっ」
氷帝の降ったフロスト・インパクトは、そのままレヴィアタンの頭に命中する。
『ズドォン』
そうしてレヴィアタンは数メートルほど吹き飛びダンジョンの壁に激突した。
『よしよし、今日もフロスト・インパクトは手に馴染むな』
フロスト・インパクト、別名氷鉄槌。
元々は氷帝の武器であったが、氷帝が四季と契約した際に四季を準適合者として貸し出している。
ちなみにこの事実は祭や蘭方ですら知らない。
「氷帝くんナイス」
そう言って四季は氷帝へグッジョブした。
『おう、さぁまだまだ倒れてくれるなよ、魔族よ』
「固有スキル発動、水爆弾!」
『ズドォン』
レヴィアタンの吹き飛ばされた方から、強力な水弾が放たれ、即座に氷帝へと命中した。
「まったく何を油断しているのやら、これは命のやり取りですよ、気を抜ける瞬間なんて一度もないのです」
「氷帝くん!」
そうして氷帝の頭が吹き飛んでしまう。
しかしーー。
『パキキ』
吹き飛ばされるとすぐさま氷帝の周りに氷の破片が集まりだす。
「ほほう、再生力持ちですか、それは面倒ですね」
『まぁ再生するにはするんだが、デメリットとあってな』
そう話す氷帝は先ほどよりも50センチほど小さくなっていた。
「なるほど、再生すればするほど小さくなるのですね、それなら私にも勝機はありますね」
『いやいや、勝機はないだろ、だって俺には織姫がいるからな』
『スッ』
氷帝がそう話すと、その背後から四季が現れた。
「固有スキル発動、フロスト・バズーカ!」
四季はそう言って両手から氷の砲弾をレヴィアタンに向け放った。




