18.5話 雛菊碧の休日ルーティン②
「お、おい長谷川」
「え、ええお嬢様あれは柴崎様です、そしてお連れのあの女性は……」
パンケーキ屋へ男女で入店。
おそらくデートの途中と思われるそんなシチュエーション。
つまりその相手こそが柴崎拓真のツレとなるがその正体とはーー。
ーー柴崎サイド(※ここから柴崎視点となります)
「大人2名で」
「かしこまりました、ではこちらへどうぞ」
そうして俺達は店員さんに連れられて、テラス席へと案内れる。
「……なんだか小慣れていませんか?」
「え、なにが?」
ただ大人2名と言っただけなのに、何故か女慣れしていると思われてしまった。
うーん、何が気に障ってしまったのだろうか。
まったく國枝さんの考えはイマイチわからん。
今日は東北遠征から無事戻ってこれたお祝い会だというのに……。
一応、俺と國枝さんはパーティーを組んでいる、そのため今日は我がパーティーの慰安会のようなものである。
「さ、好きなもの選んでいいよ」
俺はそう言ってメニュー表一覧を國枝さんへと渡す。
「なんですかそれ、私奢られたいと言った覚えはありませんが?」
「い、いやいやここは年上の俺が奢るよ」
「……対等です、同じパーティーメンバーなのですから、私達は対等であるべきです」
「は、はぁ」
そう言うとメニューを本を読むが如く縦に置き、俺の視線を遮るように読み始めた。
な、なんだろう、やはり嫌われているのかな……。
ーー雛菊サイド(※ここから三人称視点に戻ります)
「い、意外な組み合わせだな」
「ええそうですね、ただ見てくださいお嬢様、國枝さんの顔を」
「え、おお、あれは」
雛菊達の角度から見ると、メニューで顔を隠す國枝の顔を確認することができ、彼女は嬉しそうな顔でパンケーキを選んでいる事がわかった。
それはもうとても嬉しそうな表情を浮かべて。
さて、この笑顔はパンケーキを選ぶ楽しさからなのか、はたまた柴崎と来れた嬉しさなのか。
それはまた別のお話で。




