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30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
東北ダンジョン編

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18話 2ヶ月ぶりの地上


 『シュンッ』

 「も、戻りましたぁ」

 「ありがとう國枝さん」


 俺たちは國枝さんの力を借りて、ダンジョンから出てきた。

 やっぱり移動系のアイテムは便利だな。

 忘れそうだけど俺、國枝さんとパーティー組んだんだよな。

 これからの事考えないと。


 「若織さん、着きましたよ」

 「……」


 俺は背中におんぶしている若織さんに話しかけたが反応は無かった。

 魔族との戦闘から丸2日経ったが、まだ若織さんは目覚めない。

 ジンさんが言うには、内臓の傷は塞いだがショック状態に陥っているらしく、3日は起きないかもとの事だった。

 今回の探索は色々収穫を得たが、失ったものも多い。

 特に若織さんのパーティーは、若織さん以外全滅している。

 これは大事だ、戻ったら記者会見レベルの事態だが、あいにく今回の探索は秘匿されているため、公にはならない。

 でも公にならないからって、パーティーメンバーの家族や若織さんにはこれから深い悲しみが待っている。

 ただこれが現実、攻略者に死はつきものなのだ。


 「さてと、これからまた仙台に戻って組合の本部に帰るわけだけど、一旦宮城で休もう、若織さんをまずは病院に連れて行かなきゃだし、なにより皆んな疲れている、本部に連絡して帰るのは1週間後とかにしよう」

 「賛成ー、私もだいぶ頑張ったから疲れたわ、長谷川も疲れてると思うし温泉行って休むわ」

 「おお、わかった、俺が本部に連絡しとくからまた何か動きが決まったら知らせるよ」

 「うい~、あ、ジンさんも行く?温泉?」

 「興味ありますね、行ってみましょう」


 いやいや行くのかよ、本音を言えばジンさんは本部の指示があるまで俺といて欲しいが、まぁ皆んな疲れていると思うし、目を瞑るか。


 「雛菊!ジンさんを頼んだぞ」

 「はいよー」


 そうして俺たちは長谷川さんの手配したタクシーに乗り込み、温泉に行く人と若織さんを病院に連れて行く人で別れた。


 「2人っきりになりましたね」

 「え?」


 病院に行く途中の車内で國枝さんは静かにそう言った。

 いやいや運転手さんいるよね、てか気を失ってるけど若織さんもいるからね。


 「今回、あなたに同行して痛感しました」

 「はい?」

 「私は弱い、移動ができるだけ、戦闘なんて何もできないし回復もできない」

 「……」

 「わた、私、役に立たなかった」


 そう言って國枝さんは泣き出してしまった。

 まぁそうだよな、俺に連れられて初めて挑んだ難関ダンジョン。

 上位の攻略者のパーティーが全滅して、俺も雛菊もボロボロ。

 若織さんに至っては未だに目を覚ましていない。

 色々凄いもの見せてしまったな。


 「國枝さん、確かに君は何もできないかもしれない、でもね、それでも生きてまた地上に帰って来た、それどころかボロボロの俺達を地上に運んでくれたじゃないか、この時点で役に立ってるよ」

 「で、でもぉ」

 「これからさ、これから強くなればいい、今回の出来事でも動じないくらいにさ」

 「うわーん」


 俺がそう言うと國枝さんはブワーッと泣き出した。

 まぁ我慢するよか吐き出した方が楽になるよな。

 てかそれよりも、早く祭さんに色々聞きたいが、おそらく今は本部にいない。

 でも1ヶ月後、組合本部でランキング12位以内で行われる定例会議にはきっと来るはず、そこで全部聞き出してやる。

 今、起きている事、魔族がどうして核を集めているとか、どうして核を食べることができるとか、どうして竜人族を仲間にする必要があったのかとか。

 今回ジンさんに会って気がついたが、竜人族は確かに強い、でも祭さんがあんなに拘るのは単に心強い味方がほしいってだけじゃない気がする。

 全部だ、気になる事全部聞いてやるぞ。

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