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【1部完結】30代からはじめるダンジョン攻略!脱サラ男によるダンジョン攻略術。  作者: 神崎あら
【第1部】魔族侵攻編

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144.5話 柴崎拓真のパーティー事情



ーー関東第4ダンジョンへ行く少し前


 「そ、そろそろ時間だな」


 とある日の午後、俺は渋谷ハチ公前で國枝さんを待っていた。

 今日は月イチで開いているパーティーミーティングの日である。

 特にパーティーらしい活動をしていないので、せめてそれらしいものをと思い毎月第三土曜日に開催している。

 

 「あ、柴崎さーん」


 午後13時、待ち合わせの時間ちょうどに國枝さんは現れた。

 今日は眼鏡か。

 國枝さんは毎回ミーティングの時、前の月と髪型を変えてきたり、眼鏡をかけたり、帽子を被ったりして来ている。

 気がついてはいるけど、それについて触れていいのか分からず毎回スルーしているが、今日は試しに触れてみるか。

 別に単なる好奇心、本当にただそれだけ。


 「お疲れ様です」

 「お疲れ様です、柴崎さん」


 黒の革ジャンに短めのショートスカート、そしておそらく伊達メガネ。

 これが今日の國枝さんの服装である。

 うーん、普段はやらないけど眼鏡のことについてだけ触れてみるか。


 「今日は眼鏡なんですね」

 「え、は、はい雰囲気を変えたくて」

 

 そう言って國枝さんは、髪を耳へとかける仕草をした。

 雰囲気を変えたい……それは普段遊ぶ時とは違い、俺という攻略者の先輩に会うため気合いを入れたということか。

 何のために?気合いなんて入れる必要はないんだけど……。

 ただ否定は良くない、とりあえず肯定しよう。


 「なるほど……いいと思います(仕事相手の)俺に会うために、変化をつけることは正しい事です」

 「え、あ、はい……柴崎さんは眼鏡がお好きなんですか?」


 め、眼鏡が好きか……だと?

 別に嫌いではないが、まぁ仕事上の付き合いで会うことになれば、相手への印象的に悪い判断ではないな。


 「好きかどうかは別として(仕事上の相手として)國枝さんの眼鏡は悪くはないと思っています」

 「そ、そうなんですね……い、意外とグイグイくるじゃん」


 何を言ったかは聞き取れなかったが、國枝かんは小さい声でその何かを呟くと、顔をバッと手で覆い隠してしまった。

 う、うーん、あの回答は良くなかったのか……わからん。

 

 



 

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