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7-8






さて、あれから場面を変えて、現在家増御の店前。


色々と燃え尽きているミーシャさんをマニと宇佐美様が介抱しつつ、俺は近くのベンチに腰を下ろして一息ついた。


あー、こうしていると今日の事を思い出してくる。


幼女理不尽八つ当たりの後、“これまで王になってない人が順番に二回ずつなる”というルール変更になったんだが……


端的に言おう、カオス。


鬼畜幼女のエイレは、やはり大人げなかった俺らに制裁を加えてきた。


思い出したくないが、簡単に言えば昼間の悪夢再びって感じだ。


シチュ最悪のヤバイ状況下でね。


その一方、宇佐美様のは平和であった。


美味しいものを一緒に食べましょう、あなたが好きなものを教えて頼んでください。


まるで天使のような命令だった。


これまた俺の古傷を抉らなければ、だ。


これも思い出したくないので、オタ杯闘争の俺介抱と言うだけでわかってほしい。


そんなこんなで俺特効な何でもカオスとなる中、唯一ミーシャさんのは被害なしだった。


内容はある意味カオスではあったが。


何故なら二つとも“たすけて”という感じの中身だったから。


……いや、まぁお気持ちは分かります。


お大事にしてください、と心から思っています、はい。


「終わったわよー」


やはりオフ会はろくでもないなーなんて結論付けていたら、エイレが店から出てきた。


まだ会計とかやったことないからしてみたい、という本人の希望によりやらせてみたんだが。


この様子だと問題なくできたようだ。


皇族で幼女なのにしっかりできてるし、何より自分で挑戦したいだなんて感心感心。


どこかの誰かさんにも、こんな意欲をちょっぴり見習って欲しいものだ。


「誰に見習って欲しいって?」


そう思ってると、マニが読心したのか、小声で俺に突っかかってきた。


別に誰とは言っていないのに。


「あっそう。じゃあ別な質問をするけど、何でちょっぴりなのよ。見習って欲しいところ」


その疑問を聞き、深いため息を吐きながら、こう思考した。


“だって意欲は良くても、素の性格は酷いもの”と。


マニ、納得のご様子だった。


「何か失礼なこと考えてない?」


俺とマニの二人が頷く中、少し不服そうなエイレが近寄ってきた。


顔に出した気はしてないんだがなぁ。


マニも頷く位で表情に出してないし。


他に原因あるのかしら、と思いながら「そんな事ありませんよ」とマニが返答。


俺もそれに対し頷いてみせる。


「ふーん、ならいいのだけれど」


相変わらず不信な表情ではあるが、一応納得はしてくれたようだ。


髪をかきあげながらエイレは答えた。


そしてそのままの表情のまま、全体を見つつ話を続ける。


「一応これでオフ会は終わりなのだけれど、解散でいいかしら?私、子どもで王族だから遅くまでいれないの」


なお現時刻21時を回ったところ。


俺とマニもきつい時間帯である。


「私とショウは学生だし、門限もあるからそうしてくれると嬉しいわ」


ね、ショウ?と続けて言ってくれたマニに乗っかり、頷いて返答した。


「ミーシャさん……もといマモリさんもエイレ様に着いていきますよね」


「その通りよエリス。そこでへばってるだらしない騎士だけど一応護衛だから」


それではやはり解散ですね。


エリス様は、残念そうにそう呟いた。


確かにもっと遊びたくはあるが、しょうがないよなぁ。


そう思い俺も思わず肩を落とす。


──そしたら、だ。


「あら、結構みんな物足りない様子なのね。安心しなさい、きっと面白くて愉しい事が起きるから」


残念がる俺らを見かねたのかエイレがそんな事を言った。


何だ愉しいことって。


楽しいじゃなくて愉しいだし。


恐怖しか感じないんだが。


一抹の不安を感じながらも、その言葉を合図に解散をした。


帰宅中はマニと出来事を話し合い、楽しく帰った。


まぁ途中でいつもの喧嘩まがいな事が起きたけど。


ともかく家についても充実感で一杯で、幸福なまま就寝した。






んで、翌日。


そんな幸福を吹き飛ばす事案が発生するのであった。


え、それは何かって?


封筒です、封筒。


朝にポストを覗いてみたら、珍しく俺宛のが届いているんだもん。


普段手紙なんて来ないし、懸賞とか応募してなかったからビックリだったわ。


……だが、来たのが問題というわけじゃあない。


ぶっちゃけ俺からすれば、これはある意味事案レベルではあるんだけど、原因は封筒でも違うとこに問題があるのよ。


いたって普通の封筒、その中身が大、大、大問題だった。


一枚のチケット、地図、そして二枚の手紙。


手紙二枚の内、一枚はパソコンでやったような感じのやつ。


その左上には赤く「極秘文章」と書かれている。


内容は今は略。


もう一枚は手書きで


「貴方達なら参加するわよね?エイレ」


という短い内容なもの。


チケットは無地で帝国の紋章のみ、地図はとある地域のものだった。


俺は極秘文章に驚愕し、ワナワナ自室で震える。


そんな時に「いやっっっほぉぉぉぉぅ!」と雄叫びあげて入ってくるシーメルことマニ。


同じ極秘文章を俺につき出し


「さぁ行きましょうよ!」


と腕を引っ張る。


……はぁ、昨日オフ会っていう一大イベントしたばかりなのになぁ。


まさかここで


南方のリアイベ招待、新イベント・エネミー討伐体験会


の話がくるとはなぁ。


俺は深くため息をつくのであった。

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