7.
話の流れ的に変かな?と思い少しだけ書き直しました
((。´・ω・)。´_ _))ペコリン
月日は流れ、学園に入学してそろそろ半年が経とうとしていた。結局、リーリアは彼に秘密を打ち明ける勇気がでず猫としての時間を過ごした。
最近、学園内は例のピンクの人を中心に忙しなく落ち着きがない。なんでも何人もの高位子息達が彼女に味方してやりたい放題やっているらしい。
詳しいことはまだ何も分からないけれど、噂に疎いリーリアの耳に届いてしまうくらいには色々とやらかしているらしい。正直、そういったことに全くもって興味のないリーリアは自分は関係ないかと聞き流している。
寧ろ、そんなことよりも『お菓子の彼』と過ごす時間の方が大切だったから、今日も今日とて猫の姿でリーリアは彼の元へ向かう。
◇
最近、彼は不思議なことを言う。
「猫…お前が人だったらいいのにな」
「にゃ?!(え?!)」
「それとも俺が猫になればいいのか…?」
「にゃ゛?(え゛?)」
そ、それって…?!
「変身魔法…」
突然呟かれたその言葉にぶわりと思わず毛が逆立った。
ま、まままさか?!ば、ばれ、ばれて…?!!
「…が使えればなぁ」
「にゃ、にゃぁ…にゃ?(な、なんだ…でも、なんで?)」
なんだ冗談か…でも、冗談にしてはタチが悪い。
変態って呼ばれてもいいのだろうか?
いや、一国の王子が変態呼ばわりはダメだろう…。
「そりゃ、まぁ…変態と呼ばれるのは嫌だが利便性の高い魔法だ。何より、猫になればお前と一緒にいれるかと思ってな…
だがなぁ、あれは俺でも解読が難しくてねなかなか習得できそうにない…なにか、コツはないか?」
「にゃあ?(さぁ?)」
コツか…考えたこともなかったなぁ。
気付いた時にな呼吸をするように姿を変えていたものだから改めて聞かれるとさっぱり分からない。
コテンと首を傾げれば彼は堪らないと言うふうに笑った。
「くく、お前は可愛いなぁ!ほら、お食べ」
「にゃん!(いただきます!)」
「なぁ、可愛い俺の猫…この先ずっと俺の傍に居てくれないか?」
彼は最近、よくその言葉を呟く。
リーリアは決してその言葉だけには返事をしなかった。
真剣味を帯びたその瞳は、彼が本当は何を考えているのか分からないけれど…今の中途半端な気持ちで答えては行けないと思うから。
「今日もダメか?」
そんなリーリアを見て彼は決まって悲しそうに微笑む。
正直、その言葉はとても嬉しくて嬉しくて、けれどずっとば傍にいれない事が苦しくて苦しくて仕方がなかった。
いっそ言わないでいてくれればどんなに楽か。
なぜ彼は突然こんなことを言うようになったのか。
何故、悲しそうな顔をするのか…。
リーリアには分からない。
それが余計にリーリアの胸をきつく縛り付けてくる。
言いたい、本当は人なんだと。
ーーー言えない、それは彼に対する裏切りだから。
猫の姿でもいいから彼の傍にいたい。
ーーーそれは出来ない。だってリーリアは人だから。
叶わぬ願いに、夢を見る。
優しい彼の隣で、幸せそうに微笑むの己の姿。
夢は虚ろに霞んで消える幻想。
どんなに手を伸ばしても決して届くことは無いのだ。
そんな未来が来ればいい。
ーーーそんな未来なんて来るわけない。
相反する想いに視界が霞む。
甘いはずのお菓子は、今日は酷くしょっぱく感じた。